3月に起きた未曾有の大震災が私にもたらしたもの。
それは…会社のお引っ越し。
外国人の副社長と外国人の部長が必要以上に地震を恐れ、
今の会社がある雑居ビルにはもう居られない!と大騒ぎ。
「移転しましょう!」
てな事を言い出すワケです。
運がいいのか悪いのか、折しもちょうど良い物件が見つかってしまいまして…
今のオフィスから歩いて4~5分ほどの距離でありながら
緑に囲まれた静かな住宅街の、しかも道の突き当たりがその物件。
以前は建設会社が所有していたビルだということなので耐震は完璧。
そそくさと契約しちゃったりして
もう副社長たちは早く移りたくてウキウキ。
日本人の社員たちは引っ越す必要性を全く感じておらず、
皆しらーっとしてて「別に今のままでいいのに…めんどくせえなぁ…」てな感じ。
新しいオフィスでの配置についてのミーティングは長いし
PCを新しくするだの、しないだの…
新しくする人はデータを全てバックアップして移行する準備をしろだの…
私はPCを新しくする為、旧PCのバックアップが大変だったうえ
新しいPCのセットアップで一日終わってしまいました。
6月はろくに仕事しないで引っ越し準備で終わっちゃったような気がするなあ。
そして遂に7月、その憂鬱な日が来てしまったのです。
泣いても笑っても、ここを去らなければならないのです。
あぁ、私の机もイスも もうありません。
エレベーターもない昭和レトロな雑居ビルでしたが
長年通ったので愛着はありました。
もうここへは来ないのだなと思うと寂しくなりますね。
しかし、新しいオフィスの方へ行ってみたらば
そんなセンチメンタルな気分はどこへやら。
おぉ!まるで新築ピッカピカ
それもそのはず。
ビル丸ごと我々が借りているモノなので
トイレの広さもキッチンの場所も我々の使い勝手に合わせて設計し
1Fから3Fまで、内装工事も全て自分たち好みに施したのですから。
…しかし…暑い!暑すぎる…
工事が間に合わなかったようで、空調は来週までないそうです。
死ぬ~!
みんな、冷えピタを貼ったり
「しろくまのきもち」とかを首に巻いたりして
大汗流しちゃあ、水分補給を繰り返し
扇風機を奪い合いながらの作業でした。
会社の先輩が私を見て
「さとみちゃん(私のことです)ケロッとしてるね。暑くない~?」
と訊ねますが…
そりゃ当然、暑いですよ。暑いに決まってるじゃないですか。
こんなに大汗かいてるじゃないですか。
私だって、首に「しろくまのきもち」を巻いて頑張ってますよっ!
…そこではたと気がつきました。
あぁ、そうか。
私は毎年「修行」と称して、真夏の京都や奈良へ行って
もっと過酷な炎天下の中、意識朦朧となるまで
何百段もの石段を上ったりサイクリングしたりしているので
暑さに対する忍耐力は普通の人よりちょっと高いのかも?
伊達に「修行」してませんやね。
この、左側の一番奥が私の新しい席です!
わーを何もなくて美しい
ここにPCやら書類やら置いたら
ギッチギチになっちゃうんでしょうねぇ。
この日、私は家へ帰るなり何よりもまず先に
シャワーを浴びて汗を全部洗い流しました。
とりあえず一日でも早く新オフィスに冷房が入ってくれることを願うばかりです