好奇心旺盛で暴れん坊。
植物をプランターから引っこ抜いたり、喰いついたりして
そこら中を荒らすのはコイツの仕業。
ふむ…
こーやって。
がぶっ
こうやって! ふがぐがっ…
こちゅぶっこ(♀)。
頭がよくてすばしっこい。
ラグで爪を研いだり、くっしゃくしゃにして乱す犯人はコイツ。
んふぅ…
こーやって。
んしょ、と。
こー…やって! んーっ…しょ
そして人間様の寝床を我が物顔で占領。
ゆったり。
そして母も。 ふっしゃり。
…許せん。
でも、きゃわゆいから許しちゃうんだな
2/22猫の日は父の誕生日だった。
気がけばすっかり白髪頭になって…全体から発せられる老けた感はどう足掻いても
もう隠せない。
何年か前までは頭髪が薄くなるのを気にしてせっせと手入れをしていたが
最近はボケ防止のためにDHA(まぐろの目のところの何だかが入ってる、頭にいいというサプリメント)が欠かせない。
私がドラッグストアに行くけど何か買ってくるものある?と訊ねれば
必ず「頭の薬を買って来てちょ」と言う。
この場合、頭の薬ってのはDHAのことをさす。
以前よく買っていた育毛剤は買わなくていいのかと訊ねれば
「この際、ハゲはもうどうでもいい」と言う。
(別にハゲてはいないんだけど…)
PAPASの服なんか着ちゃって
いくつになっても若いのが自慢だった父も、
いつかはこうして老人になっていくのだ。
とにかく誕生日はおめでたいのでお食事会。
ウチの近くにある和食屋がいいかなと言ったら、
兄が魚はイヤだの何だの言うし、
甥っ子はパスタじゃなきゃやだとか言うし、
誕生日なのにファミレス系のレストランじゃ悲しいし、
個室で食べれる所がいいとか言うし、
パソコンで色々探したけどいいお店は魚料理が必ず入ってるし、
さんざんもめた結果、結局最初に私が提案した和食屋さんへ。
なら、最初からそこでいいと言え!
私は五目釜飯付きの天ぷら御膳。
美味しかったどす。
父には、この年になってもまだ叶わない夢があったと云う。
「もっと金が欲しかったんだよなぁ…」
と露骨なコトをぼやく父に私が「いくらぐらい?」と何気なく訊ねたら
「9兆円」
と返ってきた。
「9…」
小学生の子供レベルの数字が飛び出したので私は暫し言葉を失う。
どういう算出で9兆円という数字が出たのか知らないが
そのお金で、ある敷地を買い取って私たち兄弟や孫たちの家をそれぞれ建て、常に家族みんながそばにいるような環境を作りたかったようだ。
しかもその敷地のど真ん中には本格的な設備の整った映画館と24時間営業のスタバを設けるらしい。
私が「ミニストップも欲しい!」と目を輝かせて言うと、父は
「あー、作るよ。季節を問わずいつでもプリンパフェとハロハロが食べれるようにね」
などと得意気に答える。
甥っ子が「カラオケもないとダメっしょ」と乗っかれば、父は
「もちろん作るよ。ちゃんと料理や飲み物も出すしね」
さらに得意気に答える。
揃いも揃っておめでたい家族だ。
だけど、父が長年にわたり買うことを夢見ていたその広大な敷地は、
味の素スタジアムが建ち、公園やら学校やらがどんどん出来てしまった。
そして、他人に買われてしまった私たちのものになるはずだったその敷地の一角で、今こうして食事をしている。
残念な話だ。
まぁ、夢を見るだけならタダだし、楽しいからいいじゃないか!
こうして9兆円でさんざん盛り上がった宴も終了。
では、退散。
店員さんに、私たちのアホらしい会話を聞かれてなかったことを祈る。
去年の暮れにIKEAで買った布がそのまま放置されている事に
ふと気が付いた。
そうそう、これでクッションカバーを作るつもりだったんだ…。
面倒だけどやるか。
私は手芸や裁縫が好きではない。
だって面倒くさいんだもの。
でも、気に入った生地で身の回りのファブリックを作りたいなんていう
気持ちはいっちょまえにある。
というか、お店で売ってるものでは気に入った柄やデザインが見当たらないから
自分が求めるものは自分で作った方が早いという考えなのである。
それで何年か前にも、雑貨の本に載っていたクッションを見よう見まねで作ったことがある。
その時も、ジッパーやボタンホールなどをつけるのが面倒で
そういった作業を極力省いた自己流の一番簡単な方法で作った。
その時作ったのがこれ。
チャックもボタンもつけず、すっぽり入れるだけの簡易クッションカバーだった。
すごく適当だったけど、出来上がってみると案外ちゃんとしている。
うまく出来たもんですっかり調子に乗って、ティッシュケースも作ったりなんかした。
これ、面倒くさかったなー。
でも製作時間はおよそ2時間。
頑張りゃあ出来る。
よし、じゃあ今回も頑張って作るぞー。
前の作品を参考にしながら、まず採寸。
作り方なんかきれいさっぱり忘れてしまっているので再度「設計書」を作成。
こちゅぶっこ乱入。
「これニャに?」
これこれ。
何が面白いのか、猫たちは布の中に入り込んだり
糸をちょいちょい引っ張ったり…
そんな子猫たちの妨害に耐えながら奮闘することおよそ1時間半。
なんとかできあがった。
裏側はえらく雑な感じだけど、表に返せばきっと大丈夫…だろう。
では、表に返して
具を詰め込みます。
ふむふむ。
なかなか上出来ではないか。
表はこんな具合。
自分で言うのもなんだけど、完璧っす