秘湯の旅から帰って来たその夜、ぷちに会ったら激変してました。
実は12月頃から少し様子はおかしかったのです。
大好物のモンプチやシーバのドライフードをあげても食べなかったり…。
ぷちはおっとりしてておとなしいから、
争奪戦で他の猫たちに負けてしまうのだろうと思ってました。
可哀相なのでぷちだけにエサをあげると
そろーり、そろーりとじっくり時間をかけて食べる。
まさか口の中が痛いのでは?と、一瞬だけ思いました。
もしかしたら歯周病とか?と思ったりもしました。
今思えば、あの時すぐ医者へ連れて行くべきでした。
旅から帰ってきたその夜、ぷちの姿だけが見えないので
家中をくまなく捜索たら、2Fにあるクローゼットルームの
奥の方に巣を作ってじっとうずくまってました。
明らかに、ただならぬ様子なのは見てすぐに判りました。
恐らく昨日から何も食べてないのでしょう。
いや、私が旅行に行く前の日も食べてなかったかもしれません。
ガリガリに痩せ細って、覇気のない顔で私をじっと見ます。
私は慌てて缶詰のエサを器に入れてぷちに与えました。
他の猫に邪魔されずゆっくり食べれたのが良かったのか、
お腹も空いていたようで、喜んで食べてくれました。
次の日、医者に連れて行ったらひどい口内炎ができているとのこと。
普通は3~4日もすれば治るけど、ぷちの場合は症状が重いと。
「うーん…これはちょっと普通じゃないね…」
と、先生は意味ありげな表情で言葉を濁らせました。
気になったので後で本で調べたら、猫の口内炎の原因としては
歯周病だったり、臓器系からくるものだったりと様々で
最悪の場合は、猫白血病とか猫エイズとかの可能性もあるとか。
先生は私たちに気をつかって、そこまでは言わなかったのでしょう。
また数日経って、経過を見てみないことには何とも言えないので
とにかく今は薬を飲ませて様子を見守るしかありません。
ぷち子ちゃん、頑張ってくれー!
※ぷちは男の子です。念のため。
こんなしょぼしょぼになっちゃって…
触ると、以前はふにゃふにゃした上質の毛並みの感触が得られたのに
今はゴツゴツと骨ばった感触です
ふっくら丸々としていたお顔もやつれて三角になってしまいました。
ただ、柔らかい猫缶を喜んで食べてくれるので
体力は少しずつ回復に向かっているようです。
こーんなガリガリになっちゃったけど、
必ずや元通りに回復させてみせますわ!
という訳で、ぷちは療養生活に入ります。
ぷちが元気になるまでの間は、
私が時々つづる他愛もないつぶやきにお付き合いくださいませ。
朝です。
快晴です。(でも寒い)
まずは身体を温めて目を覚まそうと、お気に入りの蔵湯へ向かう。
廊下に出た途端、白い息が出るほど館内は冷え切って寒い。
でも大丈夫。
見た目は浴衣だけど、その下にはユニクロの長袖インナーにレギンス、モコモコのルームソックスで完全防寒してますから!
持って来て正解だったなー。
朝食は、夕飯の時と同じ部屋へ。
ご飯がめっちゃ美味しくって、おひつに入ってる分すべて食べたかったけど
さすがに朝から大食いは無理で・・・。
意地になって食べましたが3杯が限度でした。
食事の後は、仲居さんの案内で青根御殿を散策。
御殿からの眺めは素晴らしかったです。(でも寒かった)
温かくもてなしてくれた仲居さんたちへ心より感謝しつつお宿を後にし、
一日に数本しかないバスに乗って山を下ります。
やって来たのはJRの白石(しろいし)駅。
たまたま「大人の休日倶楽部」のCMで吉永小百合さんが散策しているのが
この白石だったということを、駅のTVで見て初めて知った私。
何もプランを練ってなかったので、そのCMを参考に同じルートを辿ることにしました。
まずは最初から行く予定にしていた白石城へ。
白石城は小さくてカワイイお城です。
平日だから非常に空いていて、お城の中では私1人だけの貸切状態でした。
城から見えるこの景色も独り占め。
これは武家屋敷なんかがある方角ですね。
こっちはJR白石駅や白石蔵王駅の方向です。
うーん、のどか。
お城の中は土足厳禁。
出口で、よろけながら必死こいてジーンズをブーツインしている
私の姿を見た受付のおじちゃんが、
「ははは。寒いもんねぇ」
と、ストーブに手をかざしながら笑いかける。
マフラーに手袋にマスクまでした私の重装備は、これくらいの寒さを
屁とも思わない彼等にとっては滑稽だったかもしれない。
「雪、降ってるかと思ったんで…」
と照れながら云い訳する私を、おじちゃんは優しい笑みで見守る。
お城から下って、住宅街の中をちんたら歩いていると武家屋敷屋敷に到着。
なかなか赴き深いです。
写真を撮ってたら、武家屋敷の受付のおじさんが出て来て
「大人の休日倶楽部」のCMと同じアングルを教えてくれました。
おじさんは、CMで小百合様が白石うーめんを食べていたのが「うーめん番所」というお店だと教えてくれました。
せっかくなので、その「うーめん番所」へ行ってみました。
武家屋敷からは歩いてすぐです。
CMでは、このお店の座敷で小百合様が「葛かけうーめん」を食べてますね。
この「お葛かけ」がこのお店の売りのようですが
私は見た目で この「天ぷらうーめん」にしてしまいました。
上に乗ってるのはねぎ?と思いきや、これが衣というか何というか
パリパリした棒状の天かすでございます。
天かすの下から出現した海老の大きさに、密かに感激
うーめんてのは温かいそうめんのことだと勘違いしてましたが、
10センチほどの短いそうめんのことを云うんだそうで。
本来は病気のお年寄りに、身体を温めてもらう為に作った麺というのが
うーめんの由来だと、地元のおばちゃんが説明してくれました。
みんな人懐こいですね。
この町がCMで注目を浴びたのが嬉しいんですね、きっと。
ちょっと時間があったのでお茶でもしようかと考えたけど
ドトールとかプロントなんつうコーヒーショップは一切ない。
ましてやスタバなんて・・・
すたば?たりーず?何ソレ?ってな感じの町ですから。
お城のすぐ下あたりにヨークマートとかいうヨーカドーのマークを掲げた大きなショッピングストアがあったので、その中ならマックとかがあるかもしれないと思って入ってみました。
本当に単なるスーパーだったけど、最近流行りのイートインできるパン屋があったので、そこでコーヒーを買って一休み。
ちゃんと探せば可愛い喫茶店ぐらいあるんだろうけど、なんせ白石なんてガイドブックにあまり載ってないんですもの・・・。
最後に少し時間が余ったので
駅の近くにあった壽丸(すまる)屋敷へ寄ってみました。
あぁ、こーゆー純日本風の家に住みたいっす
で、気がついたら結構いい時間。
白石からバスに乗って白石蔵王駅へ。
あとは新幹線を待つばかりなり。
しかし・・・
右を見ても、
左を見ても
人がいない駅だなぁー。
なんて云っているうちに
MAXやまびこ号、参上!
さぁ、東京へ帰ろう。
さらば、白石。
都会での日々に疲れたら、また来る…と思います。
衝動的ではありますが、秘湯でのんびり湯治をする旅へと出発致しました。
滅多に乗らない東北新幹線に、いつもとは違うワクワク感。
MAXやまびこ号の2階席は眺めがよくて超ご機嫌。
朝から何も食べてないので、まずお弁当を食べるとします。
今日の駅弁はなんとなく目についた中華弁当。
多分、今夜の夕飯は刺身とか煮物とかだろうと思ったから
無意識に和食を避けて中華になったのかもしれません。
しかし東北新幹線ってこんなにガラ空きなのですか?
日曜日だから比較的空いてるだけなのでしょうか…
ま、乗客としては静かでのんびり寛げて居心地いいですけどね。
さぁ、雪山が見えてまいりました。
あれは…蔵王?
東京からほぼ2時間、白石蔵王に到着です。
白石蔵王は仙台の1つ手前なんですね。
てことは仙台って案外、東京から近いんですね。
自分の中で仙台はすんごい遠い、名古屋はめっちゃ近い、って感覚だったけど
どちらもそう変わりなかったりして。
それにしても白石蔵王の駅前・・・・誰もいないし!
昼間なのにこんな閑散としてる駅、そう見なくてよ。
ここからバスに乗ります。
うーん、見事に誰もおらんね。
あんまり人がいないので心細くなってきます。
バスに揺られておよそ50分、だいぶ山の上の方へ来ました。
終点の蔵王ロイヤルホテルでバスを降りたら、お宿へ電話して迎えを待ちます。
さらにそこから山の上の方へ入って行くと、あたりの雪景色が深くなっていきます。
そしてその雪道を走っていると、突然、お宿が出現しました。
私が予約したのは階段を延々と昇って行かねばならない別館だか何だかでしたが、
今日は空いているため、フロントから近くてどのお風呂に行くにも便利な
本館の1室をあてがってくれました。
ありがたい。
・・・・暖房でか!
50インチTVほどもあろうかという大きさの暖房にびっくり。
しかも壁にも暖房がもう1つ。
いやまぁ、暖房の話はいいとして。
それより窓からの眺望を確認。
目の前にそびえる立派な建物は「青根御殿」だそうです。
さて、お茶を飲んで一息ついたら 早速お風呂へ向かうとしましょう。
旅館の中は、いちいち風情があります。
「大湯へ入るお客様はこの草履をご使用ください」と立て札は云う。
しかし、まず大湯への入口が分からない。
とりあえずそこにあった引き戸をガラガラと開けてみると、
そこは屋外で、目の前には蔵のような建物がある。
その建物の扉をあけようとしたら重くて開かないので、
こりゃ入ってはいけない業務用の建物だと思い、慌ててまた戻る。
でも大湯はどうもこの辺にあるらしい。
そんなこんなで、この付近で逡巡すること数分。
やはり考えられるのはあの扉しかない、と意を決して再度重い扉を強引に開けてみた。
そしたら・・・
お風呂が出現!
手前に並ぶ脱衣カゴと、浴槽以外は何もない、浸かるだけのお風呂です。
お風呂はまるで伊豆石のような、滑らかな石でした。
どこかモダンだけど、ちゃんと風情もあってステキです。
しかし大きなお風呂に1人で入っていると泳ぎたくなるのは私だけでしょうか。
夕飯までにはまだ時間があるので
持って来た本を読みながらのんびりコーヒーを飲んでいると
またお風呂に入りたくなってきました。
で、今度は「蔵湯」なるものへ挑戦。
行ってみると、蔵がいっぱい並んでてどれに入ったらいいのか分からず
またウロウロしてしまいましたが、一番奥の蔵が正解でした。
重い扉を開けると・・・ステキなお風呂が登場するんですなぁ。
浴槽に浸かると、正面に見えるのは脱衣場。
こうしてると、まるでお殿様になったような気分です。
さて、いよいよ夕飯。
夕飯は、別棟の個室へと通されました。
廊下に並ぶ部屋の障子の灯りの向こうから、おっさんたちの楽しげな宴の声やら笑い声が聞こえて、まるで「千と千尋」の世界にいるかのようにノスタルジック。
私が通されたのは小さな個室。
ただでさえ、自分専用の個室が用意されているだけで嬉しいのに
そこに美味しそうな料理が並んでいると、もうテンション
勿論、料理は写真にあるだけでなく次から次へと仲居さんが運んできてくれて、
残さず全部食べようと頑張った私は、最後にはもうお腹いっぱい。
藤子不二夫のマンガで描いたなら、目は×、口は数字の3みたくなってる感じ。
しかし最後のデザート、「昔のろーるけーき」ってヤツはどうしても食べたい。
部屋に持って帰ろうか・・・いやいや、ここで食べるべきだ。
さんざん悩んだ挙句、ちょっと一口食べてみたら超美味い!
止まらない!
甘さ控えめでふんわり軽くて、ペロリと食べてしまいました。
コレがもう1個あっても、きっと余裕で食べれたことでしょう。
夜、別館だかにあるお風呂へ入ろうと、寒い中をヒタヒタ歩いて行ってみた。
そこは半地下で、上の方に小さな窓がありましたが
電灯は間接照明っぽくて全体的に薄暗いです。
仲居さんが「今日はここ(本館?)にしかお客さんは泊まってないんですよ」
とか言ってたのを突然、思い出してしまい
そしたらスゴく怖くなって、とても1人では入れず
そのまま逃げるように大湯へ向かいました。
あのお風呂、怖かったけど入りたかったなぁ・・・。
でもいいお湯に浸かったお陰で両足の湿疹も、指先のあかぎれも綺麗に治ってつるんつるんになりました。
色々あって とても行ける状況ではなかったので
予定の10日前にキャンセルした。
この前は階段から足を滑らせて思い切り腰を打った。
今でも走ったりすると尻が痛い。
あと、毎年冬になると毎年同じ場所に湿疹が出る。
これがいつもは右の脛だけだったのに、今年は左足にも出た。
そして掃除や水仕事からくる乾燥のお陰で指先があかぎれになった。
これがいちいち痛いのなんの。
4年前に私が紹介してこの会社へ入ってきた男子社員の友達が
先週、皆に温かく見守られて感激しながら会社を去った。
彼は次の仕事が始まる前に、冬の沖縄へと旅立った。
人が仕事してるのに、朝っぱらから写真入りの自慢メールが届いて
正直(この野郎…)とムカついたので、
「飛行機がバードストライクに遭わないよう祈ってます」
と送ってやろうかと思ったが、本気でビビると可哀相だからやめといた。
私「いいなぁ~、カメすけ(その彼のあだ名です)は沖縄か…。やってられんなあ」
こっちはつまらない東京の空を見ながら書類の山と格闘、
それにひきかえヤツは今、沖縄の美しい海を見ながら浮かれ遊んでいる。
そう思ったら、たちまち労働意欲が萎えた。
目の前にある仕事の山もガン無視して
老人のようにショボさ満載で茶なんぞをすすっていると
会社の上司(♀)がちょいちょいと手招きをした。
私「何でしょうか…?」
恐る恐る近付くと、彼女は自分のパソコンを
「見て見て」と云いながら嬉しそうに指差す。
その画面には高級そうな老舗温泉旅館のホームページが表示されていた。
私「あら。ステキですね」
上司「ステキでしょ?静かでとってもいいお宿なんだよ。行っておいでよ」
私「え?」
上司「空いてるかどうか見てあげるね」
私「…ん?」
上司「東京からそんなに時間かからないし、1人でも泊めてくれるし、お食事は部屋へ運んでくれるし、お風呂素敵だし。それでいて値段も割に安くてね、スゴく良いんだよ~」
とか言いながら彼女はパソコンで空室のある日を調べてくれる。
私「あの…えーと…」
上司「こんな立派な旅館で一人で泊めてくれるところなんて、そうないじゃん?」
私「…ええ、まぁ…そうですね」
あまりにも唐突過ぎて目を点にしている私をよそに、彼女はどんどん話をすすめていく。
上司「1人でのんびりとお湯に浸かってさ、いろんな垢を落としておいでね」
私「いや、あの…」
会社の皆がオーストラリアだのスキーだのと遊び呆けていた冬休みに
ひたすら家中の大掃除と家事手伝いに明け暮れ
指先には小さなあかぎれ、尻には大きな痣をこさえ
メンソレータムと湿布薬のニオイをぷんぷん漂わせながら
ズズズと音をたてて茶をすすっていたこの私が
彼女の目にはたいそう哀れに映ったようだ。
自分の心の準備もないままに泊まる宿だけが決まりそうなので私は少々面食らっていたが、そのお宿は伊達藩のお殿様もしばしば泊まったという歴史ある立派な老舗旅館で、お部屋もお風呂も素敵だった。
宮城県の白石蔵王は新幹線で2時間程と、東京からさほど遠くない。
いつも西日本方面しか行かないし、たまには東北への旅もいいか…。
真冬の東北、静かな山あいの秘湯…
私の脳裏に浮かんだのは
雪の中でぬくぬくと温泉に浸かっている猿のような自分の姿だった。
「よし、いっちょ行ってみるか」
と、いう訳で。
月曜日の有給を戴き、お宿と東北新幹線を速攻で予約。
で、急遽 旅支度。
一泊で温泉に行くだけだから小さいバッグでいいや、と思ったけど
・・・全部入るかしらん。
よく分からないうちに決まった全くノープランの旅ですが
とりあえず日曜日から1泊2日で行って参ります。
開けてみたら753(名護さん)Tシャツだった。
何だか知らないけど、名護さんTシャツを販売するという告知を見て
家族が「早く買え。絶対に買え」と騒いだ。
特に買う気がなかったので ずっと申し込まないでいたら
申込み締切近くにみんなに「どうして買わないの?!」と怒られた。
で、とりあえず買ったものだった。
名護さんは普通に好きだし、面白いから持っててもいいか。
とか言うと、皆に
「そんないい訳しなくても、いいんだよ。スゴく欲しかったんでしょ?絶対手に入れたかったんでしょ?」
と丸め込まれる。
・・・・まぁ、いいや。
大人用は男性サイズしかないから、結構大きい。
これ、私が着るのかい?
てゆーか、勿体無くて着れない。
暫くは観賞用として大切に保管しておくとしよう。
しかし仮面ライダー牙も終わっちゃったんだなぁ。
ラストは皆いなくなって悲惨な結末になるかと思いきや
嶋さんや、お母さんは死んでなかったし
名護さんは失明しかけた目も治って可愛い恵ちゃんと結婚するわ、
大牙は渡と分かり合えて兄弟らしくなるわ、社長の椅子も戻るわ
予想に反してハッピーエンドで ほのぼのしたっす。
未来から来た渡の息子が大牙を見て「伯父さん?!」と驚くシーンが
我が家ではウケてました。
今、気づいたけど「仮面ライダー牙」は結婚式のシーンで始まり、結婚式のシーンで終わったんですね。
なんだかんだ牙もしっかり見てたので、終わっちゃうと寂しいなぁ。
次は仮面ライダーディケイドか・・・平成ライダーの集大成とか云ってるけど、一体どんなんでしょう?
電王とかも出るらしいから、ちょっと期待してみよう。
今日はなにやら温かいですニャあ。
昨日とは8℃位も差があるとか。
温かい冬は助かります。
ぽかぽかしてると、街全体が長閑な感じです。
近くの飛行場から飛び立つセスナ機の音がニャんとも平和です。
我輩、ここでこうして街の景色を眺めているのが好きなのニャ。
自分で言うのもニャんだが最近、我輩は元気がない。
なんだか家の中がいつも騒々しいし、
悪ガキたちはヒトのご飯を横取りしようと割り込んでくるし、
何をするにも落ち着けないのニャ。
疲れてくると、何処か遠い街へふらっと旅に出たくなります。
1人でのんびりしたいと思ったりします。
青く美しい南国の海でも見てぼんやりしたいですニャ。
親分は京都をこよなく愛し、いつか京都に住むと意気込んでおられるけど
我輩はママ上やパパ上の子供時代のように、海の近くで過ごしたいです。
(何故なら海の幸に恵まれてそうだから)
あぁ。今、目の前に広がるこの景色が海だったらなぁ…。
せめてあの多摩川あたりから海が広がっていたらなぁ…。
我輩、時々そんな妄想にふけったりします。
とか何とか云っているうちに
すっかり陽が暮れてしまいました。
そろそろ家の中に入るとしますか。
今日は平和すぎて特に何もなかったニャあ・・・。
ま、それが幸せな一日ってコトなんでしょう。
あーあ。
昨年の8月に生まれたルナ様の可愛い子供たち。
あれからもう5ヶ月・・・・
こんなに大きくなりました。
チョコ殿は1番お姉さんのせいか、4匹の中では1番いい子です。
遊んでいる時は元気いっぱい走り回りますが、人を困らせるような悪いことはしません。
身体が大きく動きも活発で、ホワイトタイガーみたいに顔つきも精悍なので
最初は男の子と思われていましたが
成長してよく見たら女の子でした。失礼、失礼。
しかしこう見えてもチョコ殿はちょっと触ると
すぐゴロゴロ云って誰にでもすりついてくる人懐こい子です。
チョコ「こう見えても…って、失礼ねん」
こちゅぶっこはバンビちゃんみたいでとにかく愛らしい。
森の小動物のような甲高い声で「キュー」と鳴きます。
この可愛い顔で、その可愛い声で鳴かれると人間たちはメロメロです。
そしてとても甘えん坊です。
常にこうして誰かにくっついていたい子なのです。
こちゅぶ「誰かにくっついてると安心するんだにゃん」
そして、唯一の男の子である
ごまてゃん(呼び方難しいので注意)は好奇心旺盛でやんちゃ坊主。
目についたものにすぐ興味を示します。
やっぱり男の子は遊ぶのが大好きなんですニャあ。
赤ちゃんの頃の、穏やかで可愛いかったタレ目のごまチュー君はどこへやら・・・
今は悪ガキそのものです。
ごま「悪かったニャ!」
「・・・ところでコレ何?」
とにかく何にでも興味があるようです。
赤ちゃんの頃は、おとなしくて気弱な感じで
いつもミルクを飲みはぐれていたチョビ太は
ルナ様の毛並みを受け継いだようで、ふっくらしております。
身体は誰よりも柔らかくてムニャムニャ。
尻尾もふくふくで立派。
抱っこした時の感触の心地良さはNo.1です。
しかしチョビ太は成長してみたら予想に反して1番の「困ったちゃん」。
親分たちからは、グレムリンの悪ボスの「ストライプ」と呼ばれております。
この子は親分や兄上の部屋へ侵入しちゃぁ室内を半端なく荒らし、
更に、大切にしまってあるモノを引っ張り出し、くわえたまま走り回ります。
チョビ「これは私の。
私のおもちゃです。誰にも渡しませんよ」
―― って、チョビ殿、それは親分のマフラーでは・・・?
ところで、この4匹の子猫たちと、この家の4人兄弟とは
まるで同じ構成だということに我輩気づきました。
男の子のように元気だけど1番落ち着いている姉御肌のチョコ殿は、面倒見がよく陽気で活発な大姉上(現在、岡山に在住)
甘えん坊で小柄で可愛らしいこちゅぶっこは、兄弟の中で1番小柄で声が可愛らしくて「ぶりっこ」が得意な姉上
唯一の男子でありながら1番色が白くて好奇心旺盛なごま君は、同じく誰よりも色白で遊びが大好きな兄上
末っ子の境遇に屈せずたくましく育ったいたずらっ子のチョビ太は、常にマイペースで自由奔放な親分
このように それぞれのキャラもバッチリあてはまる。
そう言えば親分、子供の頃は両親の部屋に入っちゃあ、化粧品やら本やら写真を引っ張り出してよく怒られたとか。まるでチョビ太と同じですニャ。
・・・てコトは、親分は兄弟の中で1番の「困ったちゃん」なのですな。
だからこの家の人たちだって油断しきっていたのニャ。
昨年の暮れ、姉上が階段で足を踏み外して捻挫した。
まぁ、そんなのは不注意の1つとして軽視されていた。
大体この階段は、パパ上がしょっちゅう蹴つまずいていたりして、
段の高さが微妙に高いのかねえ?と家の人々がよく言っている。
そして年明け。
この家の兄上が階段を昇っている途中、足を踏み外して倒れた。
倒れて手をついた際に突き指だか何だかしたらしく、左手を負傷。
痛々しく包帯を巻いている。
更にその翌日。
洗濯物を干し終えた親分が、お昼ご飯の支度を手伝わねばと慌てて階段を降りて来た。
次の瞬間、物凄い音が家中に鳴り響いた。
トイレに入っていた兄上や、下階でテレビを見ていたママ上たちが驚いて飛び上がったほどの轟音だった。
我輩も驚いて咄嗟に姿勢を低くした。
そして階段にみんな集まって来た・・
「あぁっおっ…
「親分ッ 一体どうなすったんですかっっ」
階段の途中でうずくまったまま、うんうん唸っている親分の姿があった。
親分は暫く言葉も出ず、動くことすら出来ないでいた。
親分は足を滑らせて、階段の上から半分くらいのところまで落ちたのである。
ここまで転落事故が続くとさすがに気味が悪い
それでも家の人たちは
包帯を巻いたり、湿布を張ったり、ゾンビみたいな歩き方をしながらも
「やっぱりウチの階段は魔物が棲んでるね」
と楽しげに笑っていた。
何がそんなに嬉しいのか、我輩さっぱり理解できニャい。
今日は特に寒いですニャあ。
外へ出る気がしニャいのだ。
こんな日に仕事や学校で外へ出て行かねばならない親分たちは可哀相ですな。
我輩たち猫軍団は、温かい家の中で好き放題お昼寝するのニャ。
あぁ・・・ぬくぬく
ルイ殿も親分の部屋でのんびり寝てます。
気持ち良さそうです。
ルナ様は
ぽかぽかと陽のあたる窓辺で咲いております。
そして お子たちもぬっくりのんびり。
おや、母さん。
まるでカレンダー撮影のようにポーズ決めちゃって…。
ミニ「外は寒いけど部屋の中はぽかぽかしてて気持ちいいわね。
なんだか眠くなってきたわ・・・」
「・・・」
本格的に寝てしまいました。
ああ…猫の暮らしはいい
我輩、猫でよかった。
見るからに強そうなオーラを放つ 大きな♂猫です。
彼は野良猫だが、あちこちでエサを貰っているのか
よく肥えていて非常に恰幅がいい。
彼は毎日やって来ます。
ミニ「あら、こんばんは」
彼「・・・・」
声をかけると、そそくさと逃げてしまいます。
なんだか彼は我が家の中を覗いているようなのニャ。
まるで何かをそっと見守っているかのように。
そう言えばよく見ると彼はウチの子猫たちと顔が似ているような気がします。
特にチョビ殿は毛の色合いも似ています。
…と、思うのは我輩の思い過ごしでしょうか。
彼があんまりよく来るので次第に子供たちも興味を示しはじめました。
「あ、また来てるよ。あのおじちゃん」
しかしルナ様は彼の姿を見かけると異様に怒って追い返すのニャ。
ルナ「全くもう…2度と私の前に顔を見せないで頂きたいわ!」
ぷち「やはり…彼は子猫たちの父親なのですね?」
ルナ「……」
うん・・・怪しいニャ。