ぷちログ

12匹の猫と9人の大家族の、なんてことない日々の適当な暮らしを綴る。

涙の握手会

2009-11-04 19:53:27 | Weblog

先日、嵐の握手会のコトを書いていて
もう1つ印象深い握手会があったのを思い出した。

あれは何年前になるのだろうか?
当時、嵐が出演していたコカコーラのCMで使われていた
「ハダシの未来」の発売を記念しての握手会だった。

その握手会が前日になって急遽決定したもんで、
私なんかは何も知らず、お気楽に彼とデートをしていた。
そこへ友達から呼び出しの電話が。
友達「今、何してる?!」
私  「えーっと…ご飯食べてる…」
友達「○○君と?」
私  「うん」
友達「て、コトは家じゃないのね?もー、デートなんかしてる場合じゃないよ!明日、嵐の握手会だよっっ
私  「えーっっうそーっ
(彼、びっくりして箸を止める)
友達「嘘じゃないよぉー!とりあえずアタシたちは今から、向かうからね!」
私   「何処に?」
友達「さいたまスーパーアリーナ!」
私  「マジですかっ…(あと、絶句)」

握手会の後に何もなければ、その場からすぐ向かうこともできたが
その翌日は、さいたまスーパーアリーナで嵐のコンサートでもあったのだ。
コンサートのチケットも大野君のうちわも持たないまま行けるワケがない。
時計を見れば もう23時近く。
これから家に帰って支度してたら、終電なんかなくなってしまう。
行くとしたらもう車で行くしかないのだ。

だけどその握手会ってのが、CDを買うと
嵐の5人の中の1人だけと握手出来るチケットを貰えて、
それも誰になるかは貰ったチケットの色次第ということだった。
じゃあ、徹夜して待っても
必ずや大野君と握手できるとは限らないのね
と、思うとイマイチ足が鈍る。
まー、嵐だったら他の誰が当たっても嬉しいけどさ…でもやっぱり
徹夜までするんだったら、本命の王子様と握手したいよね。
しかも、さいたまスーパーアリーナなんて車で行ったことないし、
駐車場があるかどうか、とか丸1日駐車したら料金が…とか悩みは尽きない。

食事するか悩むかどっちかにしろというくらい
心ここに在らずでご飯を食べている私に
彼は面白がって「大野君と握手できるかもしれないんですよ。どうして行かないんですか?」と挑発してくる。
だって、だって、一晩待って大野君じゃなかったら悲しいじゃない。
あぁ、でもニノだったら嬉しいな…いや、相葉ちゃんとか翔君でも、まだ握手したことないから嬉しいな…
なーんて、頭の中で思考回路が堂々巡り。
そんな私に彼は
「いや。きっと(私は握手会に)行きますよ。大野君に会える5分の1の確率に掛けて」
と断言した。
私も
「うん。私もそう思う。多分、これから家へ帰ったら支度すると思う」
と素直に認めた。
駐車場云々よりも、やっぱり行きたい気持ちの方が強いもの。
---って、私が行く気になると彼は
「でもきっと松潤ですよ」
と、からかってくる。
「いや!大野君を当ててみせる!」
私もついムキになってしまうが
「なーんか松潤に当たりそうな気がするなあ~」
彼はどうしても松潤を推したいらしい。

その後、別れる間際も彼は
「きっと松潤ですよ。まぁ、気をつけて行ってらっしゃい」
と笑いながら手を振って去って行った。
(何故そんなにも松潤を?!)と思ったが
とにかく私は帰るなり、大慌てでお風呂に入って、コンサートの準備をして、
深夜に車を飛ばして さいたまスーパーアリーナを目指したのだった。

今回の握手会は比較的落ち着いていて
デビュー時のような騒ぎは無かった。
すんなり並んで すんなりCDを買い、渡されたチケットは緑色。
友達2人も同じ緑色のチケットだった。
現場で遭遇した他の嵐仲間たちは、青だのピンクだのとさまざま。
待っている間はいろんな噂が飛び交う。
青がニノだの、ピンクは翔君だの、色が入れ代わっただの…
その噂を聞いて皆、必死になって交換し合っていた。
私と友達は、嵐ならもう誰でもOKだし、
やっぱり交換しなきゃ良かったと後悔するのもアホらしいから、
このままでいいよね。と、運命に身を委ねることに。

結果・・・
「あ~、誰だろうね?」とドキドキしながらテントの中に入った途端、
私の友達が小さく歓喜の悲鳴を上げた。
そう、昨晩、彼がしつこく予言した通り、そこに居たのは松潤だったのだ。
(アイツめ~っ…!)
と、心の中で彼を呪った。
いや、別に松潤だからどうのこうのという訳じゃないんだけど。
それに松潤は実に美しかった。
まるで後光が射しているかのようにキラキラと眩しかった。
あまりの眩しさに(※実際、輝いてはいない)、私は直視できなかった。
「あ…あふあふ」と言葉にならない感激の声をもらしながら固く握手。
手を放した際にチラリと松潤の顔を拝んだら、ふっと笑っていた。
それはあの、デビュー当時の初々しい微笑みとは確実に違う、
なんというか アイドルの風格を備えた余裕の笑みだった。

握手を終えて出て来ると、
他の嵐仲間たちが既に握手を終えてたむろしていた。
皆、それぞれお目当ての王子様と握手できたようで、
キャーキャー叫んで喜びながら涙すら浮かべている。

「大野君、美人でしたよ~
ピンクのチケットを持っていた子から そう報告され、
あぁ…この人は大野君と握手したのね。と思った途端に泣きたくなった。

その時、まるで見ていたかのようにタイミングよく彼から電話が。
彼「どうでした?」
私(むっとしながら)「誰だったと思う?!」
彼「松潤でしょう」
私「ご名答です
彼「やっぱり~!そんな気がしたんですよね~っ!!」
私「友達は松潤や翔君と握手できて喜び泣きしてるけどね。…私も泣きたい!」
彼「いやいや。いいじゃないですか。松潤に会えるなんてスゴイですよ。松潤、超イケメンじゃないっすか」
私「まぁ、美しかったけどね
だが私は知っている。
そう云う彼の中での嵐の格付けは
1位:にの 2位:大野くん 3位:翔くん 4位:相葉ちゃん 5位:松潤
だってことを。
あんにゃろう、心の底でケラケラ笑ってやがんな…

その日のコンサートでは、泣きたい私の代わりに
ニノが号泣しながら歌っていた(本当の理由は分からない)。