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扇模様のベストを編む

2016年11月07日 22時21分04秒 | 編み物
透かし編みのベストを編んでほしいという依頼が来ました。
編み物好きとしては、うれしいことですね。

デザインはまかせてくれるとのこと。
あれこれ手持ちの編み物の本から題材を探しました。
サイズは大きめの方なので、シンプルでやや上品なイメージの模様を探して、次のような柄を編むことにしました。



編みかけのベストの前身ごろ。連続模様が素敵です。
本に載っていたのは、肩から編んで裾に波が垂れるようなデザイン。
こんな感じです。


これもすだれ風でいい模様。

でも、上下逆にした模様の方がいいかな?


扇型の連続でちょっとめでたい感じ。
なんとなく懐かしい模様。
昔の小紋柄みたい。

デザインは、やや大きめの四角い形にして、袖口と襟回りを開けてシンプルにしましょう。
本の製図を参考にして、頭に描いた形を図にしてみました。



この方のサイズは、胸回り104cm、身頃丈64cm、肩幅37cmです。
ゆとりを見て、出来上がりは、胸回り110cmにし、袖口が肩を覆うデザインにしました。
ふくよかな方なので、ピッタリサイズよりややゆったりした出来上がりの方が見栄えがいいと思います。

では、編み方と材料を紹介します。

◆扇模様のベストの編み方

<材料>
合太毛糸  10玉(ハマナカ エクシードウール40g)
かぎ針   4号
巻尺

<編み方図>
1 くさり編みで18目1模様で、幅55cmくらいになるように編む。
  模様編みは次のとおり。


2 後ろ身頃は、長方形に60cm編む。
  前身ごろは、襟ぐりのところで目を休ませ、両肩を編む。
  前後身頃の模様が合うように仕上げる。

3 中表にして、肩を綴じる。
  綴じ方は、引き抜き編み1目、くさり編み3目を繰り返し綴じる。

4 両脇の模様を合わせながら、肩と同じように綴じる。

5 襟ぐりと袖ぐりから目を拾い、縁編みをする。


6 裾は、目を拾って、波模様を編む。


7 仕上げに糸の始末をする。
  当て布をして軽くスチームを当てて出来上がり。

  *********

さて、出来上がりの作品は、次回ご紹介します。
とても素敵な出来上がりになりました。

参考文献 「春夏 大人のニット」 株式会社ブティック社 





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