干し柿ののれんができた。
すっかり冷え込んで、朝起きると真っ白に霜が降りていました。
サツマイモや里芋の畑では、昨日まで青々としていた葉っぱが、霜にやられて、黒く凍みていました。
1週間前、サツマイモを掘ってみたら、まだまだイモが小さくて掘らずに残しておいたのです。
もう、サツマイモも里芋も掘った方がいいですね。
凍みてしまったら、食べられなくなります。
大根と白菜は、寒さに強くて大丈夫です。
この季節、田舎道を走っていると、どの家にも柿の実がたわわに実り、収穫する様子が見られません。
うちの隣の畑にも大きな柿の木がありますが、だれも採り入れる様子がありません。
渋柿の木です。
おばあちゃんが、昔はご主人がお元気だった頃、家の2階に干し柿をたくさんしたよと話していました。
今では、採り入れもできないし、息子さん夫婦はお仕事が忙しく、柿を採る間もなさそうです。
柿を採ってもいいよとお許しをもらい、梯子に上り、低いところで届くものだけ長い剪定ばさみでつみました。
大きな大きな木で、上の方は到底取れそうもありません。
取り残された実は、熟して朽ちるか、鳥たちのご馳走になることでしょう。
袋に一杯とれました。
採れた実の半分は、ヘタのところを焼酎で浸し、ビニル袋に入れて渋抜きをすることにしました。
残りは、皮をむいて吊るし柿にします。
吊るし柿をたくさん作って、うまく出来上がったらいろんな人に食べてもらいましょう。
まずは、ヘタの回りの皮むき。
となりのおばあちゃんが、むき方を教えてくれました。
まず、枝を両端残して切り、ヘタの回りをむくんだよ。
次に、ピーラーで皮をむくといいよ。
という意味のことを、福島弁で教えてくれました。
(福島弁の言い回しは難しくてなかなか覚えられません。)
皮をむいた柿。
おばあちゃんに教えてもらったように皮をむき、カビを防ぐために熱湯をくぐらせて、物干し場につるしています。
干し柿ののれんができました。
今の子どもたちは、美味しいおやつがたくさんあるので、柿の実はあまり食べないことでしょう。
私の子どものころは、食べ物があまり豊富でなかったので、柿やサツマイモが大変なご馳走でした。
いただいた渋柿、手間はかかりましたが、寒風にさらされて美味しい干し柿になってほしいなと毎日眺めています。