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ものづくりあれこれ

ものづくりで毎日を楽しもう!

「おいしくなあれ」

2016年01月08日 21時41分24秒 | 日記・エッセイ・コラム
お正月のテレビ番組で、「ふしぎな岬の物語」という映画をやっていました。

その映画でとても心に残ったシーンがありました。
少しあらすじを書いてみましょう。

ある岬に、吉永小百合演ずる女主人がやっている小さなカフェがありました。
その町に住む人々は、そのカフェにコーヒーを飲みに来るのを楽しみにしていました。
なぜかその女主人の淹れるコーヒーは、とても美味しく人々の心を温かく満たしてくれるのでした。

 
 我が家のコーヒーもおいしくなあれ。


岬のカフェのコーヒーが特別おいしいのは、ある秘密があったのです。

ある独り者のおやじさんがいました。毎日のように岬のカフェにコーヒーを飲みに来るのを何よりの楽しみにしていました。
家出した一人娘が都会から帰ってきたとき、すでにそのおやじさんは、末期の胃がんで助からない命でした。
その女主人は、コーヒーをポットに入れて見舞に来てくれます。
おやじさんは、大喜びでそのコーヒーを飲みます。
でも、岬のカフェで飲むコーヒーとは味が違っていました。

その女主人は、
「ちょっとまってね、今コーヒーをおいしくしてあげますから。」
と言って、コップに入れたコーヒーに両手をかざして、
「おいしくなあれ。おいしくなあれ。」
と心から願うのでした。
それを飲んだおやじさんは、
「おいしいな!」と大喜びしました。

映画のあちこちに心温まるシーンがあるのです。
人と人の心をつなぐものは何だろう、と思います。
それは、相手の幸せを願い、精いっぱいの思いを込めてコーヒーを淹れること。
自分の持てる力や技だけでなく、真心を込めて一つの料理を作ること。
それができたらとっても素敵なことだと思います。

  
  残った黒豆で作ったさつまいもと黒豆の寒天。

お正月に煮た黒豆が、いつまでも売れ残っておりました。
甘いものの苦手な夫は、ほとんど黒豆に箸をつけません。
去年のお正月もそうだったので、何とか喜んで食べてもらえないかと考えました。

黒豆の煮汁はとても栄養があるので、煮汁ごと、寒天にしたらどうだろう。
秋に採れたさつまいもがとても甘くなっています。
さつまいもを角切りにし、柔らかくゆでたら自然な甘みがあります。
寒天を煮溶かして、砂糖を加えず黒豆の煮汁ごと入れ、湯がいたさつまいもを入れて固めました。
素材の甘みとうまみが効いて、甘すぎずちょうどいい味になりました。
夫は、美味しいと喜んで食べてくれました。

相手の喜ぶだろうなと思うことをしてあげること。
なかなか難しいことです。
つい、よかれと思って、自分の気持ちばかりを押し付けてしまいがちです。
「おいしくなあれ。」の心もちを忘れないでいたいなと思います。






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お正月を迎える

2015年12月31日 21時15分11秒 | 日記・エッセイ・コラム
故郷の広島から、先ほどお餅が届きました。
母と姉が昨日ついてくれたお餅を、娘がトラック便で届けてくれたのです。

うれしい!

広島のお餅は、丸餅です。
お雑煮するには、やっぱり丸餅が美味しい気がします。

 

姉は、私より4つ上で農業が好きです。
父が亡くなる前に、姉に田んぼの作り方を伝承しました。
父の意志を受け継いで、姉が毎年米作りをしています。
今年は、もち米の田にうまく水が回らず、出来があまり良くなかったと残念そうでした。
来年こそは、上手く作るからねと、言っていました。
それでも、おかげ様で、お餅が食べられます。


年の暮れは、毎年のように忙しい。
大掃除に年賀状書き、お正月の買い物にお料理と、休む間もない忙しさ。
1年間使った乗用車も洗ってワックスがけ。

今年は、いつも一人でやっていたことを、夫と二人でやりました。
手順については、少しずつやり方が違って、あれ?と思うこともありましたが、まあいいかな。

新しい年が来たら、また一つ何か新しいことを始めてみたいです。

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2匹の猫のおはなし

2015年12月28日 21時16分53秒 | 日記・エッセイ・コラム
娘の家には、猫のくぅ(空)ちゃんがいます。
もう1才になり、すっかり大人になりました。

 

そのくぅちゃんに生後3か月の弟ができました。
同じスコティッシュフィールドという品種の黒猫です。
星(せい)ちゃんと名付けられました。

 
 娘が撮ってくれた1ショット。なかなかやんちゃな子猫だ。

星ちゃんは、とても臆病というか慎重派で、なかなか人になじみません。
なでてやろうと近づくと、部屋の角へと逃げ回ります。
でも、すばしっこく何にでも興味を持つお茶目な性格なようです。

 
 やっと写真を撮らせてもらえた。

とてもハンサムボーイのくぅちゃん。
飼い主の近くにすわって落ち着いたものです。
久しぶりに会う私にも、それとなく近づいて親しみを見せてくれました。

 

くぅちゃんは、小さい子猫がすることをじっと見ています。
さすが大人で、とても落ち着いています。

星ちゃんは、ボールにひもを付けて動かしてやると、とても興味を持って遊びました。



怖がって逃げていたのに、近づいて来て何度も飛びついて遊びました。

 

くぅちゃんは、子猫が無邪気にそのおもちゃに飛びついて遊んでいると、離れてその様子をじっと見ています。
星ちゃんに譲ってあげているようです。

 

ある時、自分の寝床のハンモックを星ちゃんに先取りされてしまいました。
怒って取り返すかな、と思ったけど、静かに譲って退散したのです。
くぅちゃんは、なかなかのクールボーイのようです。

猫ちゃん達との愉快なやり取りは、とても楽しい時間でした。
娘夫婦は、二匹の猫たちと仲良くやっているようでした。
猫ちゃんばかり可愛がらないで、かわいい赤ちゃん誕生は、まだなのかな、と心待ちにしているところです。



 



 
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故郷の恩師ご夫妻を訪ねる

2015年12月20日 22時51分55秒 | 日記・エッセイ・コラム
10日間の予定でふるさとの能美島へ帰りました。
久々の高速艇から眺める江田島湾の海は、青く美しかった。

 

夫と二人で小学校時代の恩師のお家を訪ねました。
小学校5・6年生の担任をしていただいたのです。
2年前、結婚しますと報告に行って以来、2度目の訪問です。

今日は、12月20日。
先生は、今日が誕生日とのことでした。87歳になられたのです。

まぁ!
おめでとうございます!

私達の訪問が、たまたま誕生日と重なったことをまた、喜んでいただきました。

先生の奥様は、小柄でとても温かい方です。
ご主人への深い信頼と愛情が言葉の端々に感じられます。
奥様は、いつもゆっくりと美味しいコーヒーを淹れてくださいます。
結婚したての頃、コーヒーの大好きな先生のために揃えたコーヒーセットを、今もずっと大切に使われていると教えてくれました。
今日もまた、たっぷりと美味しいコーヒーをいただきました。

  
  奥様が摘んでお土産に下さった寒アヤメの花。

先生は、大変な勉強家でいつも新しい時代に向かって進む人です。
戦後の昭和23年に代用教員になられ、通信教育を受け、正式な資格を取ったとのことです。
小学校で教えてもらった頃は、まだお若く気力に満ち溢れていました。
どの教科にも熱心で、厳しく面白い授業でした。
私は、図画工作が好きで、先生の授業はとても楽しいものでした。
でも、体育は得意ではなくて、冬になると町中を先生についてランニングするのが辛くて、嫌だったことをよく覚えています。

先生は、いまだに現役、今は軽トラックを運転しながら、農業をされているのでした。
近年は、あちこちの身体の不調や怪我で入院や通院が続いたようです。
でも、それを徐々に乗り越えてリハビリに励み、健康をとりもどされました。
畑で採れた蜜柑とキウィをお土産にいただきました。

先生は、60代から70代、さらに80代と体力と健康を維持する努力がとても大切だと何度も繰り返されました。
言葉だけでなくて、自ら実践したことを示してくれているのです。
そして、それをしっかりと支えてこられた奥様の存在にも心打たれました。
帰る間際に、庭から一輪の寒アヤメを摘んで、手渡して下さった気持ちがとても嬉しかったです。

私達も一歩ずつ、そんな夫婦になれたらいいなと思っています。
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新たな人生を歩む ー60歳からのスタートー

2015年12月19日 10時05分59秒 | 日記・エッセイ・コラム
夫と二人でゴルフの練習に励んでいます。
近くのゴルフ練習場から見えた夕暮れの富士山です。
富士山というのは、ほんの少し姿が見えただけでも、とっても嬉しい気持ちになります。

  

還暦を迎えてからすでに2年が経過しました。
60歳という年齢は、若い頃から目標としてきた一つの大きな区切りでした。

還暦祝いの同窓会で再会した夫と交際が始まり、結婚することになりました。

私たちの結婚については、賛否両論ありました。
2年経過した今になっても、まだ異論を唱える身内がいます。
長年付き合って来た友人でさえ、なぜ新たな道を選ぶのか、理解できないでいる人がいます。

もちろん、よき伴侶がみつかってよかったね、と心から喜んでくれる人達もいます。
娘もその一人です。

今までの生活を変えて新しい道を歩むということは、大変な勇気が必要です。
住み慣れた生活や環境から離れて、全く新たな地で家庭を初めから作っていくこと。
これから、健康や体力面において、どんどん歳をとって弱っていく年齢であるということ。
経済的に若い頃のように収入を得られないだろうということ。
また、結婚により双方の家族の理解を得るということは、なかなかやっかいでもあります。

私たちの結婚は、万事支障なく進めるというものではなくて、あちらこちらにいくつも難問を抱えているのです。

それでも、新しい人生を始めようと決意出来たのは、単純に言えば、「一人より二人の方がいい。」ということのようです。
一人で生きていても二人でいても、生きていくということにおいては、何かしら問題が起こります。
その時々で、二人でしっかり話し合って解決していく方法を探していけばいい。

生活の転換により、私は今まで一人ではとうてい出会えない様なおもしろい体験をしています。
ゴルフを始めたのもその一例です。お互いにアドバイスしながら、いっしょに高まっていくことができます。
新たな人との出会いも数多くありました。
これからのライフワークについては、お互いに何度も話を深めているところです。
いっしょにこれから苦楽の人生を歩みたいと決めました。

人生とは、年齢との格闘なのかもしれません。
歳をとっていくことへの恐怖や不安ときちんとつきあっていくこと。
自分自身を正直に見つめること。
年齢にこだわって、自分を小さく押し込めてしまう必要はありません。
社会的因習や風潮にこだわって、大切なことを見失わないようにしたいと思っています。

今まで長いことかかって育てて来た自分を生かして、新たな人生を楽しみたいと思います。





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