お正月のテレビ番組で、「ふしぎな岬の物語」という映画をやっていました。
その映画でとても心に残ったシーンがありました。
少しあらすじを書いてみましょう。
ある岬に、吉永小百合演ずる女主人がやっている小さなカフェがありました。
その町に住む人々は、そのカフェにコーヒーを飲みに来るのを楽しみにしていました。
なぜかその女主人の淹れるコーヒーは、とても美味しく人々の心を温かく満たしてくれるのでした。

我が家のコーヒーもおいしくなあれ。
岬のカフェのコーヒーが特別おいしいのは、ある秘密があったのです。
ある独り者のおやじさんがいました。毎日のように岬のカフェにコーヒーを飲みに来るのを何よりの楽しみにしていました。
家出した一人娘が都会から帰ってきたとき、すでにそのおやじさんは、末期の胃がんで助からない命でした。
その女主人は、コーヒーをポットに入れて見舞に来てくれます。
おやじさんは、大喜びでそのコーヒーを飲みます。
でも、岬のカフェで飲むコーヒーとは味が違っていました。
その女主人は、
「ちょっとまってね、今コーヒーをおいしくしてあげますから。」
と言って、コップに入れたコーヒーに両手をかざして、
「おいしくなあれ。おいしくなあれ。」
と心から願うのでした。
それを飲んだおやじさんは、
「おいしいな!」と大喜びしました。
映画のあちこちに心温まるシーンがあるのです。
人と人の心をつなぐものは何だろう、と思います。
それは、相手の幸せを願い、精いっぱいの思いを込めてコーヒーを淹れること。
自分の持てる力や技だけでなく、真心を込めて一つの料理を作ること。
それができたらとっても素敵なことだと思います。

残った黒豆で作ったさつまいもと黒豆の寒天。
お正月に煮た黒豆が、いつまでも売れ残っておりました。
甘いものの苦手な夫は、ほとんど黒豆に箸をつけません。
去年のお正月もそうだったので、何とか喜んで食べてもらえないかと考えました。
黒豆の煮汁はとても栄養があるので、煮汁ごと、寒天にしたらどうだろう。
秋に採れたさつまいもがとても甘くなっています。
さつまいもを角切りにし、柔らかくゆでたら自然な甘みがあります。
寒天を煮溶かして、砂糖を加えず黒豆の煮汁ごと入れ、湯がいたさつまいもを入れて固めました。
素材の甘みとうまみが効いて、甘すぎずちょうどいい味になりました。
夫は、美味しいと喜んで食べてくれました。
相手の喜ぶだろうなと思うことをしてあげること。
なかなか難しいことです。
つい、よかれと思って、自分の気持ちばかりを押し付けてしまいがちです。
「おいしくなあれ。」の心もちを忘れないでいたいなと思います。
その映画でとても心に残ったシーンがありました。
少しあらすじを書いてみましょう。
ある岬に、吉永小百合演ずる女主人がやっている小さなカフェがありました。
その町に住む人々は、そのカフェにコーヒーを飲みに来るのを楽しみにしていました。
なぜかその女主人の淹れるコーヒーは、とても美味しく人々の心を温かく満たしてくれるのでした。

我が家のコーヒーもおいしくなあれ。
岬のカフェのコーヒーが特別おいしいのは、ある秘密があったのです。
ある独り者のおやじさんがいました。毎日のように岬のカフェにコーヒーを飲みに来るのを何よりの楽しみにしていました。
家出した一人娘が都会から帰ってきたとき、すでにそのおやじさんは、末期の胃がんで助からない命でした。
その女主人は、コーヒーをポットに入れて見舞に来てくれます。
おやじさんは、大喜びでそのコーヒーを飲みます。
でも、岬のカフェで飲むコーヒーとは味が違っていました。
その女主人は、
「ちょっとまってね、今コーヒーをおいしくしてあげますから。」
と言って、コップに入れたコーヒーに両手をかざして、
「おいしくなあれ。おいしくなあれ。」
と心から願うのでした。
それを飲んだおやじさんは、
「おいしいな!」と大喜びしました。
映画のあちこちに心温まるシーンがあるのです。
人と人の心をつなぐものは何だろう、と思います。
それは、相手の幸せを願い、精いっぱいの思いを込めてコーヒーを淹れること。
自分の持てる力や技だけでなく、真心を込めて一つの料理を作ること。
それができたらとっても素敵なことだと思います。

残った黒豆で作ったさつまいもと黒豆の寒天。
お正月に煮た黒豆が、いつまでも売れ残っておりました。
甘いものの苦手な夫は、ほとんど黒豆に箸をつけません。
去年のお正月もそうだったので、何とか喜んで食べてもらえないかと考えました。
黒豆の煮汁はとても栄養があるので、煮汁ごと、寒天にしたらどうだろう。
秋に採れたさつまいもがとても甘くなっています。
さつまいもを角切りにし、柔らかくゆでたら自然な甘みがあります。
寒天を煮溶かして、砂糖を加えず黒豆の煮汁ごと入れ、湯がいたさつまいもを入れて固めました。
素材の甘みとうまみが効いて、甘すぎずちょうどいい味になりました。
夫は、美味しいと喜んで食べてくれました。
相手の喜ぶだろうなと思うことをしてあげること。
なかなか難しいことです。
つい、よかれと思って、自分の気持ちばかりを押し付けてしまいがちです。
「おいしくなあれ。」の心もちを忘れないでいたいなと思います。