ものづくりあれこれ

ものづくりで毎日を楽しもう!

巣立ち

2016年07月27日 00時11分37秒 | 日記・エッセイ・コラム


私の家の軒下に毎年ツバメがやって来て巣作りをしている。
窓の外の電線にたくさんのツバメが休んでいた。
どうやらヒナ達が親ツバメに習って飛行練習をしているようだ。
しばらく休んでから一斉に飛び立ち、勢いよく飛び回っている。

南側のいつものベランダの上に作っていたはずの巣。
今年はなぜか落とし物(糞)がない。
おや?と家の軒下を見回っていて気がついた。
違う軒下に新しい巣を作っていたのだ。
去年、スズメと争っている光景を見た。
南側の暖かく眺めのいい巣は、どうやらすずめに利用されていたらしい。
西側の高い軒下に新しい巣ができていた。
その巣の下に野良猫が座っていて、巣を見上げていた。
母の話によると、数日前には、その巣の下に長々とヘビがいたらしい。
ヒナが落ちて来るかと待っているのかもしれない。
ツバメ達は、誰にも邪魔されない高い壁の軒下に新しい巣を作っている。
生き物達は、生存競争の真っただ中。
生き抜こうと必死なのである。

今日は、島の友人達と会って食事しながらお喋りをした。
それぞれ子どもが大人になり、家を離れ就職したり、伴侶を見つけて結婚したり、親の元を巣立っていく。
友人達も私も、親としての役目を終え、ほっと一息という時期となった。
そして、こんどは親の病気や死、自分自身の病気や老化という現実が待っている。
だが、お互いの現状を赤裸々に語りあい、聞き合い、鬱憤や不安も笑い飛ばす度胸もついているから楽しい。

子どもの自立を目標にひたすら働き生き抜いて来た人生だが、子どもが成人し巣立っていくと、大きな思考の転換を求められるようだ。
今度こそ、自分自身のためにどう生きるかということだ。
たまに合う友人達との会話は、お互いに自分にない面を見て参考にしたり、フレッシュな考え方を学ぶいい機会だ。
子どもや家庭に依存していた自分自身を独り立ちさせる巣立ちの時なのかもしれない。




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横須賀ショートストーリー

2016年05月31日 09時02分56秒 | 日記・エッセイ・コラム
  
  黒猫セイちゃんは遊び好き。

  
  クゥちゃんは、いつ見てもハンサムボーイ。


広島にいた娘夫婦が、転勤で神奈川県横須賀市に引っ越しました。
もちろん、二匹の猫と一緒です。
私が福島へ転居したのとほぼ同じころのことでした。

どんなところに住んで、元気でやっているのか、早いうちに行ってみたいな。
その願いがようやく実現しました。

品川から京急久里浜行きに乗り、およそ1時間。
駅で待っていたのは、娘婿。
「やあ、どうも!」
娘は、どうやら猫ちゃんの体調不良で動物病院へ行っているとのことでした。
駅を出て住宅街の細道を通り、階段状の坂道を上り、さらに広い道路を下って行ったところに娘のいるアパートがありました。

  
 
横須賀市郊外は、山と坂に囲まれた緑豊かな地域でした。
買い物などお店が遠く、やや不便なようですが、落ち着いた静かな住宅街です。

部屋は、2DKで、少し狭いけれど、明るいいい部屋でした。
暮らしぶりは相変わらず。
整理整頓の苦手な娘、思わずあれこれ片づけたくなります。
すると、お婿さんが「すいません、すいません・・・」と後をついてきます。
「いいの、いいの。気にしないでいいからね。」と簡単に整頓。

黒猫星ちゃんは、おなかに虫がいるようだと、1週間薬を飲み続けなければならないとのこと。
二人がかりで一つの薬を飲ませるのも大変そう。
星ちゃんは、エサも食べず静かでした。

一夜明けて、目が覚めてふと気が付くと、すぐ近くに星ちゃんが座って、じっとこちらを見ていました。

  
  めったに来ないお客に、どう近づこうかと考え中。

二日目は、猫ちゃん二匹ともなじんで、おもちゃで遊びました。
猫ちゃんは気まぐれ。
遊んでやっているというより、遊んでもらっているみたいでした。
弟の星ちゃん、黒くて丸くて目は金色。
まるでくまモンです。
一番気に入ってくれたのは、靴下のボール。
一生懸命玉をとって遊ぶ姿は、とてもかわいい。
ようやくいい写真がとれました。(冒頭の写真)

帰る前ごろに、娘がしみじみ一言。
「お母さんがいるといいよ。」
「どうして?」
「話し相手にもなってくれるし、部屋がきれいになるからね。」
思わず大笑い。
自分の生活で精いっぱいで、たくさんのお土産もお小遣いもあげられないけど、また来て、話し相手になりましょう。

京急久里浜線~上野東京ライン~東北新幹線へ乗り換え。
白河まで約5時間の旅でした。
娘夫婦の落ち着いた生活ぶりを見て、ほっと一安心。

帰ると、我が家は、一面みどり。
また、今日から、畑仕事や庭の草取りを頑張りましょう。



  
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引っ越します

2016年04月02日 21時09分19秒 | 日記・エッセイ・コラム
 
  住み慣れたこの街の桜も見納めだ。

東京に来て2年2か月になります。
夫の仕事の関係で、福島県白河市に移住することになりました。
引っ越しの準備も整いました。
いよいよ明日出発します。

初めて住んだ都会の家は、にぎやかな通りのすぐそばにありました。
朝早くから夜遅くまで、ひっきりなしに自動車の往来が響いてきました。
パトカーのサイレンの音も珍しくはありませんでした。

地面から離れたアパート暮らしは、楽しくもあり、もの足りなくもありました。
手芸やベランダ園芸などものづくりで過ごした2年間は、これからの生き方を考えるのにいいヒントとなりました。

 
 小さな山椒の木が芽吹いた。この鉢も連れて引っ越しだ。

今度の生活は、田舎暮らしです。
初めての東北です。
東京に比べて気温が低く、まだ、桜の蕾は赤く色づいているばかりでした。
大変だろうなとも思うし、楽しみだなとも感じています。
今度の家は、畑付きで広々としています。
ずっとやってみたかった家庭菜園ができるのです。

新天地でまた、ものづくりをしながらいろんな発見をしたいな。


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初めてのゴルフコース

2016年02月12日 07時19分46秒 | 日記・エッセイ・コラム
2月10日にゴルフの大先輩である友人と夫と私の三人で千葉県南房総にある館山カントリークラブへ行って来ました。
1年前に練習を始めてから、ようやくやってきたゴルフコースデビューなのでした。

  
  館山カントリークラブのパンフレット。中にゴルフの成績表あり。

早朝4時に自宅を出発し、真っ暗な道路をひたすら新蒲田にある友人の家に向かいました。
そこから自動車に乗せてもらって、川崎から東京湾アクアラインを渡り、木更津へ。
そこから館山自動車道をひたすら南へ走り、館山市へ。
東の空の美しい朝焼けを見ながら7時すぎに到着しました。
館山カントリークラブは、房総半島の南端で、真っ青な太平洋に面した雄大な地形に広々とつくられていました。

 
 南国風の素晴らしい景観。

初めてで様子が分からず、写真をとるゆとりもなく、パンフレットを載せてみました。
東コース、中コース、西コースがあり、私たちは、東コースと中コースでプレイしました。

ほとんど練習もできないまま、いきなり最初のホールへ。
ドキドキして無我夢中、日頃のペースはどこへやら。
広いコースのどこへボールが転がったのやら探すのも忙しく、次にどのクラブを選んで打つかも考えなければなりません。
自分の玉を見つけるのも大変だけど、友人や夫の打ったボールの行方を見ておかなければなりません。
川を越えるのに2度もボールを落とし、グリーンを通りこして崖に落ち、林に転がり込み、池にも落としました。
5個のロストボール。
毎回のようにグリーン近くのバンカーに転がり込んで、打ち上げる練習もたくさんやりました。

やさしい大先輩の何気ないアドバイスや夫の応援に励まされ、無事二つのコースを終了しました。
成績は、前半76打、後半76打で、総スコア152でした。

帰りのドライブでは、疲れが出て、居眠りの連続。
万歩計は、16000歩を越えていました。体のあちこちは筋肉痛。
それでも、美しい景色にひたり楽しくゴルフができました。

こつこつと体力をたくわえ、地道な打撃の練習をつみ、よき緊張と集中力を結集して楽しむスポーツ。
ゴルフを始めてよかったなと思いました。
これからも練習を続けていこうと思います。


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銀座をぶらぶら

2016年01月18日 18時05分44秒 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は、就職活動中の夫につれられて、国際展示場(ビッグサイト)に行きました。
その帰りに、ゆりかもめに乗り、新橋まで行き、銀座によってみることになりました。

東京に来て2年になります。
住居が郊外にあるため、都心へゆっくりと出かける機会がなかなかありません。
ここは、噂に聞く銀座。歩くのは、今度で2回目です。

 
 今日は日曜日。銀座の通りは歩行者天国。

長い通りを歩いていくと、いろんなお店が並んでいます。
特に買いたいものはないけれど、あちこちの個性的な店構えが目についてめずらしい。
新橋駅から歩いて、銀座八丁目を通り抜け、ぐんぐん歩いて4丁目まで行きました。

「ビール飲もうか。」と立ち止まったのが、ライオンビアホール。
このお店は古いらしい。
ショーウィンドーでビールの品定め。
おつまみにピザ、エビスビールの中と小に決めて、これなら出費も大丈夫と入ることにしました。

お店の中は、ずいぶん広くて、天井は高く壁は大きなタイル画でクラシカルな内装。
たくさんのテーブルには、お客がひしめいて座っていました。
にぎやかな声が響いています。
ドイツのビアホールもこういう雰囲気らしい。
夫が懐かしそうに、海外出張したときのことを話してくれます。
よく冷えたビールが出てきて二人で乾杯!
とてもリッチで愉快な気分になれました。

ちょっと浮かれた気分。
近くにある歌舞伎座を見に行きました。
と言っても、外から建物を見ただけですが。

 

海外でも大人気の歌舞伎、いつか私も本物の歌舞伎を見てみたいもの。

歌舞伎座の横を通り抜けて、木村屋のパンを買いに行きました。
相変わらずお客が多くて繁盛しています。
前回同様に夫のおすすめの餡パターパンと桜あんぱんを買いました。
歯ごたえのある生地で、風味のあるあんこがよく合います。
小さめでも味わいがあります。
これでお土産も出来ました。

銀座の商店街は、通りの花や植木もきれいですっきりとしています。
広い通りにも狭い通りにもゴミは落ちていませんでした。
それぞれのお店がちゃんと道路の掃除をしているとのこと。
新しい装いのお店ばかりでなく、古くからの商店も併存していました。
斬新であったり、ほっとする懐かしさも感じられました。

安上がりの銀ブラでしたが、なかなか楽しいものでした。








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