サナリ日記

貧乏でもがんばっている編集プロダクションの日常

何気ない会話の中から

2007-01-29 11:49:38 | Weblog
本日、社長が、

「あそこの出版社の●●ちゃん、先週初めて正面から見たよ。綺麗だね~♪」

と、感心しておりました。

●●ちゃんは、隣の美女と一緒に仕事している20代の才女。
スレンダーなプロポーションに、ショートヘアーの知的美人です。



新人編集者:「でしょ。感じもいいし、素敵な人ですよね」

社長:「あの子に似てるよね、誰だっけ…ほら…」

デザイナー:「えー?誰?」

社長:「えーと、あ!!あれ、“山田花子”!!」

新人編集者&デザイナー「え゛??」



社長の美的感覚がよくわかりません。
そんな社長に「美人」だとか「綺麗」だとか「かわいい」と褒められても、いったい誰が喜ぶのでしょうか。
いや、山田花子さんが綺麗じゃないとか、かわいくないとか言ってるわけではなく、褒めるならもっと綺麗を代表する女優さんやモデルさんを挙げてもいいのではないでしょうか。



新人編集者:「それ、彼女が聞いたら怒りますよ」

社長:「いや、山田花子をもっともっと綺麗にした感じという意味だよ」

デザイナー:「かわいそうに……。口が裂けても彼女に言えないな」

社長:「え?なんで?山田花子みたいな子をお嫁さんにしたら楽しそうじゃない?大切にしてくれそうだし」

新人編集者:「“楽しそう”と“綺麗”は全然違います」

社長:「だから、すごく綺麗にした感じだって言ってるじゃない」

新人編集者:「しかも、“大切にしてくれそう”って、山田花子をお嫁さんにしたら、“私は綺麗じゃないからこの男を逃したら私にはもう後が無い”という意味で大切にしてくれるという意味では?」

社長:「そうそう。いいよねー♪大切にされたい。ところで彼女いくつ?お前より年上?」

新人編集者:「まさか!私のほうがとっても年上よ」

デザイナー:「彼女は28歳ぐらいだろう」

社長:「そうなのか?しっかりしてるから新人編集者より年上かと思った」

新人編集者:「悪かったね、しっかりしてなくて」





今日の会話でわかったことは、

社長は●●ちゃんを“美人”とは思ってない。
社長に褒められたら怒ったほうがいい。
社長は私の歳をいまだに覚えられない。
社長は私のことを“しっかりしていない”と思っている。

そして、いちばんの“核”は

『社長は家で大切にされていない』

何気ない会話で日常が浮かび上がるんですね。
家庭を持っているみなさま、気をつけてください。


寿退社したい

2007-01-22 16:51:48 | Weblog
風邪は治ったのに体調が悪いです。
昨日から胃が痛く、ずーっと寝ていました。


本日は、編集長様から連絡があり、

「大変だよー。直しがすごいよー。びっくりだよー。ちょっときてくれる?」

という、文章にするとのん気な感じですが、凄まじくヤバイ電話がきました。
ただでさえ昨日から胃が痛いのに、さらに輪をかけて具合が悪くなる電話。


本を作る時、印刷する前に「青焼」というのを出します。
いわゆるテスト印刷で、これをチェックしてOKであれば印刷をします。
この青焼では、本来ならば直しは出ないはず。まあ、あっても3~4箇所。
ところが今回は20箇所以上……。
それも見落としてたら刷りなおしになってしまうほどのミスが1箇所。
最悪です。


急いで編集長様のもとへ駆けつけました。


新人編集者:「すいません」

編集長:「おお、来たね。ちょっとこれを見て」

編集長主幹:「いっぱい文句をつけさせてもらったよー!」

新人編集者:「はい……」


延々と赤字説明を聞きました。

新人編集者:「本当に申し訳ありません」

編集長:「でも、まあこの段階でわかってよかったよ。さすがに私もこれを見つけたときはびっくりしたね。笑うしかないと!」

新人編集者:「……笑えません…胃が痛いです」

編集長主幹:「●田胃散あるよ!この仕事してるとね、しょっちゅうだからね♪なんだったら血圧を下げる薬もあるよ!飲む?」

新人編集者:「いえ…、●田胃散だけで結構です」

編集長主幹:「身体が大きいから二つ必要かな?あはは!」

新人編集者:「あはは…は…は…」


笑えねーよ。全然おかしくない。


先週からトラブル続きで病み上がりの身体にこたえます。
去年からトラブルに見舞われている隣の美女に、

新人編集者:「もうやだ。仕事できない。自信がない。やめる。結婚する」

隣の美女:「私も!今年こそ一緒に“茜会”入ろうか」


今年こそ寿退社を目指します。
その前に茜会の入会金をなんとかしなくちゃ。
そのためにはボーナスが必要。
もっと仕事をとってこなきゃ。

って、結局仕事しなきゃいけないのかよ……

座右の銘

2007-01-15 19:15:52 | Weblog
ようやく風邪が治りました。

抱えている仕事のひとつが明日で終わりです。
とってもうれしいですが、残り2日間というのが大変。

みんな、どうして切羽詰ってからでないとやらないのか?
〆切りが明日といっても、重い腰をあげません。
印刷屋に明日入稿という時点で、いきなりやる気全開になります。
困るわ~、本当に。


さて、新年になってからのわが社ですが。

当然、新年会は終わってます。
いつも行っている寿司屋で行いました。
風邪を引いていたので不参加にしようと思ったのですが、短時間だけでもと思い参加。

めずらしく社長が、

「いっぱい食べろ。好きなもん頼んでいいぞ」


と、今まで聞いたことのない事を言い出し、次から次へと私たちに握りを頼んでくれました。
私は風邪で食欲も酒欲もありません。

年明け早々、まだ5日目なのに今年最大の後悔へと直面。
なんで新年会に参加してしまったんだ?
なんで風邪なんか引いてるんだ?

寿司が食べられないのが悔しいのではなく、会社(社長のおごり)の経費で思う存分寿司が食べられ、酒が飲めるという機会を逃したというのが悔しい。
次回からは「巻物」のみになってしまう……。


短時間だけでもと思いながら、結局最後まで参加。
お会計のときに社長が、

「うわ!やっぱり……」



そりゃ高いに決まってるじゃない。
これで私が絶好調だったらさらにすごい金額になってるはず。



さて、月末でもないのに社長は激しく暗いです。
去年までの座右の銘「貧乏が暗くてどうする」は終了。
今年の座右の銘はいったい何になるんでしょうか。
暗くて話しかけづらいので聞けません。
隣の美女は「小さいことからコツコツと」をやめたそうです。

「小さいことから地味にやってちゃだめよね。大きくいかなくちゃ!」

だそうです。

ちなみに私の座右の銘は、

「言いたいことの半分は必ず言う」

です。


昔から言いたいことの半分も言えなかった私。
今年こそ、がんばって仕事にプライベートに言いたいことを言うぞ!

狸オヤジ

2007-01-08 16:17:02 | Weblog
本日は祝日なのに出社です。
そう、その原因は原稿をくれなかった先生のせいです。

連絡がとれた先生、電話でお茶目に、

「ごめんごめん、忘れてた♪」

「ボケてんじゃねーよ!!!」(←心のおたけび)



日曜日に帰ってらっしゃるということで、早速、本日電話。


先生:「ごめんね~。悪いことしちゃったね」

新人編集者:「いえいえ、先生お忙しいと存じ上げておりますので。で、原稿は?」

先生:「もうできてるよ。いつでも取りにおいで」

新人編集者:「……」



先生、昨日の今日でもう原稿が上がってるんだったら去年の内に頂戴よ……。



おかげさまで、仕事の八割が終わりました。
あとは赤字を反映させて編集長に見せるだけ。


正月からひどい風邪を引いている私です。
咳と鼻水、微熱が治りません。
もう帰って寝ようっと。

先生、頼むよ!

2007-01-05 15:25:02 | Weblog
本日が仕事始めです。

実家に帰ったときに、父が強烈な風邪を引いておりました。
ずーーっと一緒に生活している母はうつらなかったのに、私は一日でうつってしまいました。
昨日が一番ひどく、本日はちょっと調子がいい。
もう一日休むと治るのでしょうが本日は休むわけにはいきません。


先生に原稿をいただきに上がる約束をしておりまして。
去年、

「私はいないけど、置いておくから取りに来なさい」

その言葉を信じて取りに行きました。
事務のおにいさんに伝えたところ、

おにいさん:「聞いていませんね……」

新人編集者:「え゛!?本日いらっしゃらないことは聞いていたんですが、原稿はわかるようにしておくからと先生がおっしゃってくださったのですが」

おにいさん:「先生の部屋を見てきましょう」

新人編集者:「お願いします」



おにいさん:「それらしいものはありませんね。一緒に来て見てくれますか?」

新人編集者:「はい」


先生の部屋に入り、

新人編集者:「あのー…、探してもいいんでしょうか」

おにいさん:「私が責任を持ちますから大丈夫です」

新人編集者:「ありがとうございます」

と、部屋中物色。

新人編集者:「あ、これかも!!」

おにいさん:「あ、ほんとですか?」

新人編集者:「あったー!ありがとうございます」

と、封筒から出した原稿を見ると真っ白。



……せんせい~ぃ~ぃ~ぃ~……
〆切りは5日だって言ったのにぃぃぃぃ~


肝心の先生は九州に出張中。
帰ってくるのは日曜日だそうで。
最悪です。
熱が出てきた。

とにかく今は先生に早急に連絡をとってもらい、会社で待機。
データ入稿に間に合うんだろうか…。
新年早々やられた~。