サナリ日記

貧乏でもがんばっている編集プロダクションの日常

恋愛相談

2009-07-28 11:37:00 | Weblog
昨日は築地に飲みに行きました。
昔の友だちから電話で、

「俺の上司が恋煩いで会社を休んでるから、話を聞いてやってくれ」

というもの。
友だちと上司と、上司の恋人を知っている会社の女の子と4人。
で、なんで私が恋愛相談なんぞに乗らなきゃいけないのか。
しかも初対面の人の。

まあ、牛タンが美味しいとのことと、
ワインをしこたま飲ませてくれるとのことでとりあえずOK。

しかし、みなさま聞いてください。
ご本人は48歳でバツ2。
相手の女性が28歳。
それはいいのですが、

1、彼女のために奥さんと別れて、一緒に住んだ

2、1年同棲して、突然“好きな人ができた”といわれ、家を出て行った

3、それなのにもかかわらず、たまに電話してきて、“洋服が欲しい”と、会いに来る(もちろん買ってあげている……)

4、たまに“泊めて♪”と来るらしい(もちろん泊める)


新しくできた好きな人というのが、ミュージシャン志望の29歳。
彼女が助けてあげているため、彼女も貧乏気味に。
なので、「福沢諭吉」さんをもらいにくるらしい。

いいように使われてるだけだと思うのですが、
ご本人は、

「いつか俺のところに戻ってくるかもしれない!」

と言い張っております。
まあ、それも100歩譲っていいとしましょう。
自分がいいといっているのですから。

しかし、仕事が手に付かないので会社を3日休んでるらしい。
おまけに、会社に来ても仕事が手に付かないので、
自分の恋愛日記を書いているという。
もひとつおまけに、
その恋愛日記(お前が出て行ったために、辛くてのたうちまわっているというような内容)を、
出て行った彼女にメールで送っているとのこと。


ドン引きだよ、マジで。


新人編集者:「げっ!その彼女はなんて言ってる?」

48歳男:「私より先に小説家デビューしようとしてるの?ずるいわ!っていってる」

新人編集者:「は?彼女は小説家志望なの?」

48歳男:「うん。でも絶対俺の恋愛日記のほうがいいと思う。先週、第1章を送ったんだ」

新人編集者:「第1章…。続きがあるの?」

48歳男:「もちろん!読んでみる?編集者って言ってたよね?出版してくれる?」

新人編集者:「するか、ばーか」

売れないミュージシャンと小説家志望の女性。
絵にかいたようなシチュエーション。
こっちのほうが面白そうじゃん。

それにしても、どうですかこの男。
あんまりくだらないので、


「彼女の携帯に登録されてるあんたの名前は、絶対“ATM”ってなってるよ。“お!ATMから電話だ”とかいわれてるんだぜ、マジで」

「あんたみたいな馬鹿のところに女が戻ってくるわけないじゃん」

「まあ、金があってよかったね。金があるから彼女が連絡してくるんだから」


初対面で年上の殿方に、ため口の上に悪態をつく。
普通だったら絶対にしないけど、自分に抑えがききません。

しかも、私にひどいこと言われても、

「いいよ、ATMって登録されてても。だけどいつかちゃんと名前で登録してくれる日がくるかもしれないじゃない!」

だと。
思いっきり言ってあげました。

「こねぇよ、ばーか!」


これだけ好きになれる人ができるのって、ある意味幸せかもね。
昨日は言いすぎてごめんね。

でも、彼女は絶対戻ってこないよ♪