サナリ日記

貧乏でもがんばっている編集プロダクションの日常

感謝とお礼

2009-05-28 12:10:50 | Weblog
昨日は会社を早退してお通夜へ行ってまいりました。
そこには知り合いがわりといて、
受付ではあまりしんみりした雰囲気にはなりませんでした。

が、焼香をして祭壇にむかい、故人の遺影をみると
悲しさと思い出がいっきにあふれ、涙をこらえることができませんでした。
1年前にあったときは、「久しぶり」と握手して、
携帯で撮った息子の写真を見せてくれたのに。
あんなに元気で笑っていたのに。

大往生で亡くなったのなら、微妙に宴会ムードで参加できるけど、
40代の早すぎる死は、ただただ心が痛いだけです。


帰りは3人だったのですが、あまりにも久しぶりで、

「こんなチャンスがないと、なかなか会えないからね」

「チャンスかい!」

「日本語に直すと“機会”だから」

「いやいや、どっちにしてもこんな機会だったらいらないし。そういえば、いつも一緒にいるあの二人、今日はどうしたの?」

「あのさあ、みんな同じことを聞くんだけど、一緒に住んでるわけじゃないからオフの日の予定なんて知らないよ」

「そう言われればそうね。でも、あなたに会うときはいつもあの二人もいるから、ついセットで考えちゃうんだよね」

「そりゃ“斎場で15分間のマジックをしてくれ”と言われれば、セットでいるけど」

「白と黒のハンカチを混ぜると、ほ~らこのとおり幕ができました!なんて?」

「そうそう」


故人が聞いたら「あほか!」と、突っ込まれそうな会話。
しかし、思い出話をするには辛すぎる。
無言でいると泣きそうになる。

人間は案外しぶといもんだと思っていました。
そう簡単には、絶対に死なないと。
しかし、実際は違うということを思い知らされました。

彼に出逢えたこと、素晴らしい舞台を見せてもらったことを本当に感謝します。
ありがとうございました。

心からご冥福をお祈りします。