サナリ日記

貧乏でもがんばっている編集プロダクションの日常

交渉?喧嘩?

2007-10-02 10:35:56 | Weblog
さて、ランチの後はみんなでショッピングに。
場所を移動して小さなお店がたくさん入っているモールに行きました。
シルク小物、布、靴、アクセサリー、洋服などが揃っていて、
どこを見ても楽しい。

こういうとき、「ああ、やっぱり女なんだな」と、つくづく思います。
端から端まで舐めるように店を回り、
これはいくらなんだろうかと値札チェックをする。

中国ではすべてがそうではありませんが、
こういう雑貨の店では値札がついておりません。
なぜかというと、すでにそこからが“交渉”が始まっているからです。


私ともうひとり、意見が一致して欲しかったのがシルクのクッションカバー。
とってもかわいいし、色が豊富でぜひ購入したい!

ということで姉に、

「あのクッションカバー欲しいんだけど。ちなみに2人で合計8枚買いたいの」

この一言から戦闘開始。
中国語なので何を言ってるかわからないけれど、
ものすごい大声で店員と姉が言い争っている(ように聞こえる)。

ちなみに中国語は腹式呼吸で発音する語が多いので激しく聞こえます。
街中でも喧嘩しているのか?と思って振り向くと笑いながら話してたりします。


さて、姉と店員のバトル。
言葉はわからないが、姉が怒鳴りながら手を振って、

「いらない!」(たぶんそんな感じ)

と、店を離れるが、店員も負けじと怒鳴りながら追いかけてくる。
このあたりになると、怒鳴りあってるのを通り越して喧嘩。

私と友人3人はひたすらオロオロするばかり。
他の店の中国人の店員も見にきちゃうわ、お客さんも何事かと覗いている。

暑くもないのに全身汗だくになってしまった女4人。

が、気にも留めずに姉と店員のバトルは続く。
そして姉が途中で、

「一枚20元だって。買う?最初、80元とか言ってるから“馬鹿いってんじゃねぇ!”って怒鳴ってやったんだけど」

最初一枚1360円ぐらい。それが360円ぐらい。

女4人でいっせいに「買う!!」と、漁り始めました。
最初は2人で8枚だったのが、他の2人もあまりの安さに参加して全員で15枚。
ホクホク顔で買物を終えたのは私たち4人だけ。

店を去るときに姉が中国語でまた怒鳴っている。
当然向こうも怒鳴り返してくる。

新人編集者:「なんていったの?」

姉:「もう少し安くしてもよかったはずだ!って言ったの。そしたら“十分安くした!”だって」

新人編集者:「でも安かったよ」

姉:「何言ってんの、あんたが8枚っていうから20元で譲ったのに、突然15枚も買って!そんなに買うんだったら15元にしてもらったのに。まったく!」

なぜ私が叱られる……?

それからもエキサイトしている姉は次から次へと値切っていく。
友達が一生懸命交渉してもやはり半額程度だが、
姉が登場すやいなや3分の1から4分の1。
やはり年季の入り方が違う。

約3時間の買物で精神的にグッタリ。
この後は友達の上司に上海蟹をご馳走になる予定なのに、
こんなに疲れてて大丈夫なんだろうか。

ここで“ソルジャー姉君”とお別れをして夕食へ向かう。


つづく

写真は社交ダンスをする人びと。ピンボケですいません!