四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

お宮参りの着物、七五三の着物

2020-01-27 | 思い出の着物

日曜日はお嫁さんのご実家にみんなで集まり、孫を囲んで「お七夜」のお祝いをしました
一年で一番寒いこの時期に、お嫁さんのご実家には大変お世話になっておりまして本当にありがたいことです

この日、お宮参りの話題にもなりそうでしたので私の家にある着物を持参して、あちらのお母様にも相談させて頂きました

家には、夫が赤ちゃんの時に着た祝着(なんと、、 60年前の着物!)と
家の息子たちが着た祝着(これも、かれこれ31年前に仕立てた着物になります)を保管してありました
家紋は「沢瀉」です

どちらも正絹なので発色は渋め・・
特に夫の祝着は60年前の着物ということもあり、渋いことこの上ないです!
細かくチェックしてみましたが、黄ばみやシミも見当たらず状態はいいです

どちらの着物も熨斗目模様で「松にとまる鷹」が手描きされており、今回改めてじっくり眺めてみるととても美しく、何十年もの時を経て受け継ぐことのできる着物の本質に触れたようで感動しました

息子たちが小さい頃は子育てで忙しく、柄の細かい部分にまで気持ちは及んでいなかったように思います
節目の行事で着用させた後は、軽く手入れして仕舞いこんでいました

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■【夫の祝着】
新婚の頃?家の息子達がまだ小さい頃?義母から送ってもらってから、ずっと家に保管してありました
夫は今年還暦なので、仕立てられたのは60年前ということになります・・これはもう「アンティーク着物」と言えましょう!
お宮参りの時の祝着にしたあと、七五三にもこのまま着用したそうです


お宮参りの時の付け紐はそのままついたままでした
義母に聞いたところ、七五三で着用させた時にも、この掛け紐が隠れるように帯で隠したそうです
付け紐には、紐飾り(紐をしっかり縫い留めるための飾り縫い)が「束ね熨斗」で施してあり、細工の細かさに時代を感じました


鷹のくちばし・爪・羽、松葉には、金糸や銀糸の縫い取り
その発色も現代のものに比べると落ち着いており糸も細いので、力強さもですがより繊細さの方を感じます

 

 


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■【息子たちの祝着】

長男と次男のお宮参りの後、呉服屋さんで七五三の着物に直して貰い、長男と次男に着せました
お宮参りの着物を「身揚げ」、さらに付け紐も取ってあり、七五三用の着物のままにしてしまってありました

身揚げしてあるので、一見、夫の祝着より短く柄も少なく見えますが、揚げを外すと同じような分量の熨斗目模様になっていますし、長さもあります


外してとってあった付け紐にも紐飾りは施してあります
60年前の夫の着物に比べるとこの着物の紐飾りはシンプルです


夫の時代の着物よりは新しいとはいえ、こちらも31年前、長男の時に仕立てた着物
現代の着物のようなきらびやかさはありませんが、色使いや筆致が渋く繊細で味わい深く、私は好きです

 


お嫁さんのお母様と相談して、お宮参りには夫の祝着を、そして(まだまだ先の話ですが .. ) 七五三には家の息子達が着た着物をそのまま使わせて頂くことになりました(*^^*)

夫は今年還暦の子年生まれ、孫も子年生まれ^^
干支がめぐって、祝着がそのまま受け継がれて活用できることを嬉しく思います

お宮参りの日取りはまだ決まっていませんが、「2月はまだ寒いので、3月に入ってからにしましょう!」ということになりましたsun


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日曜日はみんなでお鮨を食べながら、和やかにお七夜のお祝いができて幸せな一日でした
お嫁さんのお母様の茶碗蒸しが、とっても美味しかったです♪
可愛い孫の表情には癒やされっぱなしですし、お嫁さんが元気なのも何よりも嬉しいです

 


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