四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

バラの実力

2008-05-04 | 季節のこと

ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?

     
「ベランダのカクテル」 2007年5月画像 
例年この季節になると咲き出すバラのカクテル


この連休には長男が帰省してきているものの
次男は学園祭の打ち上げだ、部活だ、試合だ、と家にいないですし(^^
夫とベランダ園芸仕事を楽しむお手軽で気楽な連休を過ごしています

カクテルを育てて6年ですが この花が咲き出すとベランダが華やぎます
それがバラの実力なのでしょう
適当に剪定するだけで 四季咲き(春と秋)に楽しめることに加え
何よりも私がこのバラを好きなのは
伸びやかで気取らない可憐さ よそ行き過ぎない溌剌とした明るさ
そして しなやかで逞しい生命力を感じるからです

「着物でいえば小紋でしょうか・・」と
昨年は品川駅前校の会員制ブログでもご紹介したバラです


      
ゲランのオードトワレ「ジャルダンバガテール」


初めて手に入れたのは
私がまだ客室乗務員として現役で働いていた20数年前になります・・
これをつけていると「いい香りですね」と褒められることが多く
お気に入りの香りでした
子育て中や学校へは香りをつけることを控えていたことや 
着物のときは香水をつけないので
年月を経てもなお底に少しだけ残して
引き出しの片隅にとってあったところが可笑しいですね!

10年ほど前でしょうか 「ドマー二」という女性誌で当時
辻仁成の『嫉妬の香り』という小説を連載していました
この連載が読みたいがために
当時毎月「ドマー二」を購読していたようなものです
話の根底に漂う「香り」を目を閉じて嗅覚を研ぎ澄まして聴き
話の展開を想像しながら反芻するのには
ひと月はちょうそいい感覚だったように思います
登場人物の一人 早希の愛用する香りが
「ジャルダンバガテール」と知ったときは驚きました
改めて引き出しから出してその香りを膝裏につけてみたことも(^^ゞ

そして「ジャルダンバガテール」とは
パリ郊外ブルーニュの森にあるバガテール公園のことで
公園に咲き乱れるチュベローズをはじめ
白い花をイメージした香りであることを知ったのは
・・恥ずかしながらつい近年のことです(^^ゞ

このように深く考えることもなく
20数年前からつけていた香水でしたが
深みを増しながら手元にあり続けたことに
少し不思議な気持ちにもなります

料理でも音楽でも絵画でも香りでも五感に響いてくるものが
心に深く残るものなのでしょう
着物のお洒落でいえば視覚・聴覚(衣擦れの音ですね)・触覚に加え
匂い立つようなかぐわしさを感じさせる雰囲気が
嗅覚にも訴える力を持つかもしれませんね!


     
学園祭のバザーで買った他のお母さま方の手作り品


着物や帯でバラの柄を目にする機会は少ないように思いますが
小物や香りを選ぶときバラの引力に逆らえないことは多いです(^^)
エプロンの柄とレース編みのコースターの模様はバラですね♪





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