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世界怪魚釣行記

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゛野郎だけ゛でまたゆくのかよ!?男くさ~い鬼狩りツアー1~2日目

2005-08-18 17:03:53 | 2005(モンゴル・中国)
「1日目」
 再び野郎だけでゆくのかよ?鬼狩りツアー。もういいよ~。華がないしさぁ、男臭いしさぁ、大体600kmの退屈なこの道のり、今年は一体何往復したんだろ・・。
 ということで、道中さっそく一杯やってます。「飲まなきゃガイドなんかやってられね~よ」という訳(今後、ダメガイドキャラでやっていこうかなと思ってます 笑)。


 12時間後、ツェツェレグの隣町「イヒタメル」に到着! 高さ16mの巨岩「タイハル岩」を見学し、近くの川原でキャンプイン!


「2日目」
 チョロート川へ出発前、朝食のホットサンドを作る俺。でも、ちょっと目を離した隙に「あっ!こげちゃった・・」。「大丈夫ですよ~。焦げにはカルシウムが豊富に含まれてますからね~」と誤魔化すが、「発ガン性物質ちゃいますの?」と突っ込まれ言葉につまる俺。


 4時間後、チョロート川に到着! しかし、ドライバーのカバ男がグットャCント「地獄の底」に降ることを強行に拒否(なんせ、前回足が震えたと言ってたもんなぁ)。仕方なく、その1km上流部の崖の上にキャンプイン!

 今回から「ステラリッジテント4型」(モンベル社)を投入!
<ahref="https://www2.montbell.com/japanese/asp/products/Spg_shosai.aspcat=1201&hinban=1122285">https://www2.montbell.com/japanese/asp/products/Spg_shosai.asp?cat=1201&hinban=1122285 
 今まで同社の「ムーンライト1型」を使っていたんだけど、バックパッカー・2輪車・自転車ツーリングに最適でコストパフォーマンス最強と思われるこのテントも、僻地での長期キャンプにはちょっと窮屈だった。「ステラリッジ4」は4人用で超ゆったり! しかも総重量2.74kgと軽量で、高度な釣り旅にも使えるテントです!!


 そして16時過ぎに鬼狩りを開始! しかし、もうモンゴルは秋だというのにちょっと暑すぎか? レノックがャcャcと釣れてくるだけ・・。気がつくと3km以上も川原をさ迷っていました。
 「チョロートってもう終わりじゃない?」「それとも俺のャCント選択が間違っているのか?」俺は悩んだ。



 しかし夕暮れ間際、川が90度にカーブするャCントで「ジタバグ5/8OZ+ペラチューン」に70cm2.7kgのタイメン。しかも着いて1投目!


 そして、その下流の「小さな川が2本流れ込み、複雑な流れを形成するャCント」。その中央に大きな岩があり反転流になっている。マグナムラットを撃ち込むこと1投目、「ガバッ!」と水面が裂けて92cm7.1kg。うむうむ、調子が出てきました~!
 
ロッド アマゾンフリップ(エバーグリーン)
リール コンクエスト201(シマノ)
ライン JIGGER 8HG 60LB(サンライン)
ルアー マグナムラットアタット(エバーグリーン)
フック トレブル23ロングシャンク(がまかつ)

※今回からロッドは「アマゾンフリップバリスタ」に代わって「アマゾンフリップ」をメインに使用! タイのシャドーフィッシングも視野に入れつつ、短いロッドでもっと強引にタイメンとファイトしようと思ってね。


 継続する爆発力「マグナムラットアタット」。このルアー、タイメンにメチャ効きます。「巻いて止めて」を繰り返し、急流域のピンャCント攻撃!


 夜釣りはなんとAM3時まで粘った! タイメンは釣れなかったが、「ヒロさんの弟さん」が60アップのランカーレノックをゲット!


3日目に続く!

゛野郎だけ゛でゆく!男くさ~い鬼狩りツアー3~5日目

2005-08-12 21:07:14 | 2005(モンゴル・中国)
「3日目」
 朝食は前夜に岩崎さんが釣った、たった1匹のレノックを炭火焼! ホントに貴重な1匹でした~。「ひ、ひもじい・・」。


 と、言いつつ、昼食には羊を丸ごとぶっ殺し食べちゃった~!(笑)。

 11時過ぎ、知り合いの遊牧民のゲルを訪れると既に1匹の羊が生贄としてくくりつけられていた。近づくと足を踏み鳴らし暴れる羊。しかし、2人がかりで取り押さえられ仰向けにされるとおとなしくなった。「死」を覚悟したのか? その瞳には群れている時には決して見ることの無い「光」が! 羊は死を目前にして初めてその瞳に「生」が宿るのだ。
 胸にナイフを突き立て15cmほど切り裂く。遊牧民の親父が傷口から手を突っ込み、心臓をつかみ取る。「グェグェ」と少しだけむせて目が宙を泳いだ。そして泡を吹いた後、手足から力が抜けてゆく。
※上右写真 撮影「ぢょーぢ君」



 そして、スゲぇショーが始まっちゃったあ~!!(汗)。体中の皮を剥ぎ、手足をボキボキと折られます。内臓を鷲づかみにされ、すべて取り出されます。


 血はすべてコップでかき出され(血は大地に一滴たりともたらしてはいけないのです)、体中の臓器すべてが我々の食料に(羊の胃って、草原色に染まっているのね)。「グ、グロイ。家畜に生まれなくてよかった・・」。


 鍋に「肉」と「ジャガイモ」と「タマネギ」、そして「熱く焼いた石」を突っ込み、しばらく煮えるを待ちます。「まだかなぁ♪」と期待に胸を膨らませる俺。そしてその側らには生首・・。「あぁ、家畜だけには生まれたくねぇ・・」。


 「できたあ~!」、これが遊牧民にとっての最大のご馳走「ホルホッグ」。付近に住む遊牧民もゾロゾロとやってきて群がっています。皆まるでハゲワシのようです(笑)。 


 お腹一杯になった我々は鬼狩りを開始! しかし前日の不調は続いており、3kmほど釣り歩くがレノックのアタリが数度あるのみ・・。
 写真は2ピースロッドの先をぶっ飛ばしてしまい、やむなくフリチンで救助に向かう「ユウヤ君」(笑)。  


 しかし夕まずめ、俺に待望のアタリがっ! 急瀬でのなかなかスリリングなファイトを制し、釣ったのは80cm5.4kg


 夕食はアウトドア料理の定番「カレー」(この日、毒蛇をゲットしたのですが、みんなの反対にあい、やむなく蒲焼にすることは断念しました。無念)。
 食後、前夜に続き夜釣りを試みるがほとんどアタリなし。しかし、岩崎さんが2匹の良型レノックをゲット!(その後、「夜の帝王」と呼ばれるようになる)。


「4日目」
 不調の「羊山」を後にし、キャンプ地を「地獄の底」に移すことにした我々。ここは大きな山の急斜面を下った末に現れる台地。サイドブレーキを引きながら草原の急斜面を下り、最後は横転を避けるため、山頂側の車体にぶら下がってなんとかたどり着いたその場所(写真からはあまり緊迫感が伝わってこないのですが、ここで横転したら下まで転げ落ちることになるでしょう・・)。はたしてここはパラダイスなのかっ!?


 散々冷や汗をかいた我々は川に飛び込み汗を洗い流すことにする(4日も風呂に入ってないしね!)。写真は大自然の中で素っ裸になることに快感を覚えた「ショージ君(笑)」。


 フリチンのまま執拗に奇行を繰り返す彼を放置し、我々はカマド作りに精を出す。大鍋、小鍋、そして炭火焼用の網を一度に使える完璧なカマドが完成しました~!


 この日から、ルアーを「シャロークランク系」から「ジタバグ系」にチェンジ! カンカン照りにも関わらず、それが見事にあたりレノックを次々にゲット!


 しばらく川伝いに南下すると土砂崩れによって突破が困難なャCントにいたる。しかし、俺は「行き難い所ほど魚影は濃いぞ!」と言い聞かせ強行突破!
 土砂、当リ、草むらが入り混じった難所を抜けると、川が大きくカーブし、大岩が転がるグットャCントが姿を現す。「マグナムラットアタット」で流芯を攻めると直ぐに63cmのタイメンが飛び出す!


 そしてその直後、ヒロさんのロッドが大きく弧を描いたぁ~! 激流に耐え約4分後、3日目にしてついに初タイメンをゲットォ! 83cm4.3kgと初めてにしては上出来のサイズ! おめでとうございま~す!


 しかし、それだけでは終わらなかったのです。それはそこから約1kmの地点、俺が耐え切れず丘の上で野グソをしている時のことだった。川原の方からヒロさんの叫び声、そしてユウヤ君が俺のもとへ走ってくるではないかっ!
 「あっ、ウンコしてるから!」と叫ぶ俺、「スンマセン、でもヒロさんにタイメンがかかりました~!」と呟くユウヤ君。「今、行くぞ~!」と伝え急ぐが、拭いても拭いてもウンコが中々取れないの・・。
 結局俺が駆けつけた時にはタイメンは岸辺のシャローに横たわっていた。まあ、ドタバタしたけど、85cm。ホントにおめでとうございま~す!!
 左写真、真っ二つになりそれぞれフックアップしていたジタバグジョイント。このタイメン、推定で90cmクラスの重量があったと思われ、中々のファイトだったに違いない(排泄中でそれを見逃すガイドって一体・・)。


 その後、ジタバグ系が大当たり!! 特にヒロさんには一投ごとにアタリが続く!! 岩崎さんもレノックをゲットしお祭り騒ぎだぁ~! しかし、喜びに湧く我々に不幸の影が忍び寄っていたとは・・。
 
 ふと対岸を見ると二人の遊牧民が何やらわめきながら川を越えこちらに向かっているではないかっ! 「うわっ!酔っ払いだっ!」、遊牧民の酔っ払いに構うとホントろくな事がありません。ということで、必死に逃げ惑う我々・・。逃げても逃げても追ってくる遊牧民を何とか振り切ったころにはみんな傷だらけ・・(土砂崩れ地帯なので足場が非常に悪い)。疲労困憊でキャンプ地に戻ってきました。  


 そして夕食後、俺は密かに燃えていた。「なんとしてもお客さんよりデカイ魚を上げなければならん。それがガイドたるものだ!(なんでやねん 笑)」。
 ということで、夜釣りを開始。ワレサキで上流部へ突き進み、お客さんより先にグットャCントを次々に撃っていった。そして川の中央部に大岩が位置するャCントをジタバグジョイントで撃って3投目、「ゴボォ」と出たっ! 激しいローリングジャンプを2度とも耐え、岸辺に抜き上げたのは101cm8.1kgの小鬼。「わ~い、わ~い、お客さんよりデカイの釣ったぁ~♪(こんなこと書いてこの先、客は来るのかっ?笑)」。

ロッド アマゾンフリップバリスタ(エバーグリーン)
リール コンクエスト201(シマノ)
ライン JIGGER 8HG 60LB(サンライン)
ルアー ジタバグジョイント + B.P.Baitペラ改
フック トレブル23ロングシャンク(がまかつ)



 その夜はシャンパンを開けみんなで乾杯!! チョロートの夜は楽しく更けて行きました~。


「5日目」
 この日は「古都ハラホリン」まで帰らなくてはならなかったが、朝から小雨が続く最強のコンディション。そこで1時間ほど釣りをすることにしました~!
 前日好調だったジタバグを使い、すぐにヒロさんが40cm弱のタイメンタを釣る!(このサイズが釣れるのは珍しいなぁ)。そして俺もタイメンをゲット! と思ったらバレちゃいました(推定80cm。前日101cmを釣った時のままドラグが緩んでいた。バチがあたったのね・・)。
 久しぶりのグットコンディションを前にして、泣く泣くチョロートを後にした。 


 それから8時間ほどジープを走らせ、観光地「ハラホリン」にたどり着く。その夜は村外れを流れる「オルホン川」にテントを張った。
 貧弱な焚き木を拾い集め、小さな石で苦労してカマドを作り、ゴミが散乱する川原での貧しい焚き火。すぐにチョロートに引き返したくなった・・。



゛野郎だけ゛でゆく!男くさ~い鬼狩りツアー1~2日目

2005-08-10 20:10:34 | 2005(モンゴル・中国)
「1日目」
 「5泊6日の鬼狩り&アウトドアツアー」のメンバーは野郎5名。「日本を出て約1年旅をしてる」とか、「恐山・賽の河原にて、たった1人でテントを張って霊に遭遇した」とか、アフリカやら南米やらチベットを縦横無尽に旅をした経験のある相当なツワモノ揃い、さてどうなることやら・・・。


 初日は約12時間の移動。夜はアルハンガイ県の都「ツェツェレグ」近郊の薄汚~い川原でキャンプイン。写真は炭火で焼いた鳥モモを頬張っている皆。恐山キャンパー「タケシさん」が呼んだのか? 白い霊が何体も写っています(汗)。その後、彼は嘔吐を繰り返し、波乱のツアーが幕を開けました・・。


「2日目」
 翌朝、朝食をとるとすぐにチョロート川へと向いました。写真は最近お得意の「ホットサンド」を焼く俺。野外で食べると凄く美味いのですが、7人分作るのは面唐ュせぇ~!


 道中、チョロート川を横断する。ドライバー「カバ男」に水難の相があるため(カバなのに? 笑)、メンバーはジープを降りて徒歩で横断しました。


 キャンプ地「羊山」に到着しテントを張った後、すぐに鬼狩り開始! が、状況最悪・・。レノックのアタリさえほとんど無しっ!
 写真は1年も旅を続けているという「ひろさん」。昔バス釣りをやっていたというだけあってキャストは手馴れたもの、すぐにコツをつかんで続け様にレノックをゲット!


 そして、夜釣りも不調・・。アタリ皆無。しかし、「岩崎さん」が粘り続けてビックバドで55アップのレノックをゲット! なんとか翌朝の食料を確保しました~!


3日目に続く!

”あいのり”でゆく、鬼狩りツアー16~19日目

2005-07-30 17:16:26 | 2005(モンゴル・中国)
「16日目」
 この日は3時間ほどジープで移動し下流部を探索。6月にドライバー「カバ男」と共に見つけた凄いャCント「ビック.ザ.マウンテン」に最終的にキャンプを張ることを決め、道中めぼしいャCントを次々に攻めていった。
 しかし、なぜか活性は滅茶苦茶低い。1箇所目(昨年の最終釣行で100cm6.5kgを釣ったャCント)、グレイズ社「JOLT」に80cmクラスが追ってくるがフックアップに至らず、それっきりレノックのアタリすらなし。おまけに対岸にいた遊牧民の子供から投石を受ける。イライラしていた俺は「ふざけんなぁ~!」とぶち切れるが、親が出てきてさらに強力な投石を受ける羽目に・・。あぁ・・。
 2箇所目(昨年の最終釣行で韓国人キムさんが80cmクラスを釣ったャCント)、バドを1mおきに丹念に撃ってゆくがレノック2匹のみ・・。あぁ・・。


 しかし、夕暮れ迫る22時過ぎ、ャCントは「ビック.ザ.マウンテン」。岩裏の反転流にピンャCントでぶち込んでいた「マグナムラットアタット」に64cmのタイメンがヒット! 「なんとか釣れた・・」、こんなベイビーにここまで苦労するとは・・。


「17日目」
 この日は「ビック.ザ.マウンテン」から1kmほど上流部にキャンプ地を移動し、ウェーディングによる鬼狩りの風景を撮影です!
 テントの真ん前は6月の釣行で2匹のタイメンを続けざまに釣ったグットャCント。この日もわずか50mの範囲で10匹のレノックを続けざまにゲット!(アタリ&バラしは8回)。カメラを前にノリにのった最高の釣りを展開できました~!


 しかし、有頂天になっていたその時、80cmクラスのタイメンが目の前まで追尾してくるのを目視。すぐに5mほど再キャストをすると、「食ったぁ~!」。
 が、ラインは残り約1m、クラッチを切って応戦するがすぐにフックオフ。「む、無念」。
 そして不幸は続く。夕マズメに曼荼羅さんと共に「三角山カーブ」というャCントを攻めていた時のことだ。流芯に落としたマグナムラットアタットに食いついたのは90cmクラス。10mほど下流に走り、バタバタと暴れた瞬間に痛恨のラインブレイク・・。ドラグを緩めたがラインが出なかった。世界最強の名機「コンクエスト」の調子がこの頃最悪です。まぁ、4年も使いまくっていればね。そろそろ買え時か・・? はぁ・・。

 左写真、釣行の合間に野生タマネギを採取する曼荼羅さん。牛の死体の脇に生えているのでそのネギ、よ~く育っていますね~(笑)。
 右写真、夜中にテントに珍客乱入! かわいい顔をしたネズミだったけど、顔の脇でガサゴソやられた時はビビリました(汗)。


「18日目」
 再びジープで3時間移動し、前半戦で鬼を2度バラした上流部で最後の闘いに臨む!
 写真はニューキャンプ地の「羊山」。周囲を流れるチョロート川を一望することができ、また朝食を作っていると羊の群れに囲まれ、なんかモンゴル~な感じで好きです! 


 昼過ぎ、出撃準備をしていると突然の嵐に見舞われた。しかし、残り後2日間ということもあり、雷を避けながらの強行出撃!
 この日のルアーはエバーグリーンの「マグナムラットアタット」オンリー。このルアー、遠征当初は大きすぎるような気がしていたが(7cm29g)、ここ数日の使用で「爆発力がありながらコンスタントにタイメンを引き出す力」があることがわかったのだ!

 開始直後、数日前に1000円ロッドで鬼をバラしたャCントで70cmクラスが飛び出すがフックアップに至らず。それから、雨と雷を避けながら1kmほど上流部に移動し、急瀬で69cmのタイメンをキャッチ! 


 3kmほど上流部に歩き進むとずぶ濡れで、もう雨など気にならなくなった。土砂崩れによって川がカーブするャCントで75cmをゲット! コンディションが良く、そのサイズからは想像できない引きにちょっと興奮!
 それから30分後、再びそのャCントを攻めると80cm半ばクラスがヒット! しかしランディング直後に痛恨のフックオフ・・。


 マグナムラットアタットにはレノックのアタックも頻繁にあります! しかし、この日はアタリが11回もありながらキャッチできたのは2匹。写真、「う~ん、どう考えてもレノックのおちょぼ口ではこのルアーを食うことができないね・・」。


「19日目」
 そしてむかえた釣行最終日、どうしてもカメラの前で納得サイズをあげたいということで(100cmのタイメンは深夜だったので写真的には使えない)、雨が断続的に降り続く中、曼荼羅さんと共に出撃! キャンプ地から上流3.5kmは前日の釣行で把握していたので、タイメンがいるャCントだけを「マグナムラットアタット」で高速で撃って行こうと思っていたのだ。
 約50mの崖を降り初めに立ったのは「1000円ロッドで鬼をバラした因縁のャCント」。5投ぐらいしてアタリが無かったので、ャCントを変えようと思い最後の1投をしたところ「バシュ!」と水面が裂けた!! 強い流れに乗ってグングンと下流に走り中々のサイズであることが分かった俺は曼荼羅さんを呼んだ。カメラを意識し少しカッコつけるが、ぬかるみに右足がはまってブーツが脱げるアクシデント(笑)。しかし、20mほど下流の浅瀬に無事に引き上げ、お仕事終了です!! サイズは91cm6.35kg。長さは無いが良いコンディションのタイメン。
 その後4回ほどタイメンが出るがフックオンすることはなかった。鬼は出せなかったが、今回はこの1匹で満足したよ!

ロッド アマゾンフリップバリスタ(エバーグリーン)
リール コンクエスト201(シマノ)
ライン JIGGER 8HG 60LB(サンライン)
ルアー マグナムラットアタット(エバーグリーン)
フック トレブル23ロングシャンク(がまかつ)



 左写真、いつの間にか雨はあがり、2つの虹がチョロート川を跨ぐ。右写真、四六時中水に浸かっていたのでブニョブニョ、19日間ではき潰したブーツ(足の裏は水脹れだらけ・・)。


 最後に。このツアーはホントに楽しかったけど、色々な意味で「釣り旅」より遥かに難しかったよ!

”あいのり”でゆく、鬼狩りツアー12~15日目

2005-07-27 19:55:05 | 2005(モンゴル・中国)
「12日目」
 テルヒンツアガーン湖から風の谷を経由しフブスグル湖へ、再び湖に戻ってきたのは1週間後だった。この日は湖畔の遊牧民宅にホームステイ!


 翌日には俺と曼荼羅さん以外はUBに帰ることになっていたため、タルバガンパーティー開催!!(いやなパーティーだな・・笑)。近所の遊牧民によって狩られたタルバガンを前に、「これを食べるのですか!?」とかたまる一同(笑)。


 調理中のタルバガン料理「ボートク」です・・。


 キモいですか? でも結構美味いですよ~! しかし、翌日腹をこわす一同(笑)。


「13日目」
 坂垣さん、ハナちゃん、ノリちゃんはカバ男の運転でUBへ、そして俺と曼荼羅さんは現地でジープをチャターしチョロートへ再び向かう。あいのり旅はこの日終わりを迎えた。
 左写真、最後に皆で記念撮影(謎のアメリカ人JJは1週間前に一人でUBへ)。右写真、現地で雇ったジープで湖畔を走っていると、先に出発した「カバワゴン」が小川で沈没しているではないかっ! 救出作業で貴重な1時間を潰すはめになる。どこまで間抜けなカバ男!!(笑)。 


 チョロート川に到着しだい鬼狩りを本格的に開始! しかし、状況は激シブ、定番のアメリカンルアー「ジタバグ」「バド」「サブワート」を交互に使ってゆくが、開始から2時間でレノック4匹にとどまる・・(6月に比べてレノックが全く釣れません・・。産卵後回復していない固体が多いからか?)。



 粘った末になんとかサブワートで69cmのタイメンをゲット! このルアー、大物は釣れないけれど小型タイメンとレノックをコンスタントにつれて来るので結構いいです!使い方は「巻いて止めて巻いて止めて」。


 しかしその夜、もの凄い衝撃が川辺に走る!! 自作ルアー「叉鬼」に「ゴボッ」と出て直ぐに強烈なヘッドシェイク、首の振りに合わせラインがグングンと引き出されたぁ~! が、バレる(笑)。
 そしてそれから5分後、同じ場所で再び「ゴボッ」という捕食音。が、微かにかかって直ぐにバレる。その直後、驚いた魚が水面を割って飛び出し「ザバ~ン」というもの凄い音が闇に響き渡った! 「で、でかい。間違いなくオ~パ以上の鬼だった・・」と腰を抜かす俺(泣)。


「14日目」
 この日は朝からの撮影!! 写真は馬に乗っての鬼狩り風景。なかなかいい写真でしょ!(あっ!これは遊牧民が写したヘボ写真。曼荼羅さんのサェンな写真の数々はそのうちどこかで見れるよ~♪)。


 馬で移動し1kmほど川をさかのぼると、急流が大きな岩山にブチあたり対岸側の流れが逆流する凄いャCントを発見!
 写真は遊牧民の小僧ボンボックと共にダブルヒット!!(って、小僧のレノックが明らかにデカイのは何故なのか・・? 笑)。まぁ、いい感じで撮影釣行を終えました。 


 しかしその午後、俺を打ちのめす衝撃の事件が・・。夕暮れ時に真っ先に立った「大きな岸壁によって川が狭められたャCント」。俺はビックバドを2mおきに打ち込み始めた。
 とその時、俺が貸していた「ホームセンターで購入1000円ロッド」で釣りをしていた遊牧民が「タケ、このオーラガ(ロッド)なんか飛ばないぞぉ~」と話しかけてきた。見るとガイドが反対向きなりラインがロッドに巻きついている。俺はガイドの向きを直し、「大丈夫だよ!」と言って1投げ(つけたルアーはエバグリの「マグナムラットアタット」)。岸に落ち1mほど泳がすと「ゴボォ!」、直後に満月状にひん曲がる安物ロッド。「わわわっ!1000円ロッドに鬼がかかちゃったぁ~(汗)」
 し、しかし、懸命に耐え続けた5分後、痛恨のフックオフ・・。やっぱりペナペナロッドでのフッキングは浅かったようです。「邪魔すんなよ!遊牧民よ~!!(怒)」。

 その夜、自棄酒をあおるが気が治まらない。そこで曼荼羅さんと共に深夜の出撃!前夜に「叉鬼」に大鬼がでた場所を目指した。
 ライトを消し流れの音色で判断し川辺に出ると、そこは前日に大きな石を岸辺に置いて印をつけておいたその場所だった(眼鏡を破損しほとんど見えてなかったが、感が冴えてた~!)。
 そして1投目、使用はもちろん自作の「叉鬼」。5mほどドックウォークさせると「ガャH!」。2日間に渡る鬱憤をはらすためガンガンと巻いて30秒ほどで寄せたのは100cm8.55kg。鬼には及ばなかったが、カメラを前にし1投目、しかも自作で「小鬼」ゲット(小鬼は8kgオーバー)。「か・ん・ぺ・き」っす!

ロッド アマゾンフリップバリスタ(エバーグリーン)
リール コンクエスト201(シマノ)
ライン JIGGER 8HG 60LB(サンライン)
ルアー 叉鬼(武オリジナル)
フック トレブル23ロングシャンク(がまかつ)



「15日目」
 この日は曼荼羅さんと共に「前日に鬼をばらしたャCント」に泊り込むことを決めた!(遊牧民ドライバーは1km下流に放置 笑)。
 馬で崖を降ると「ゲッ!!毒蛇じゃん」。早速捕獲し今晩のおかずにすること決定っ!!(マムシと同種かな? 遊牧民によると噛まれるとかなりひどいことになるらしいが死ぬことはないとのこと)。


 よく洗い、ナイフでさばく! そしてウッカと醤油で作ったタレによく漬け込む!(笑)。


 そして炭火でじっくり焼く!!(あえてグロテスクさを残すために皮はつけたまま 笑)。


 焼けるまで鬼狩りにもトライ!(この夜はマグナムラットアタットにレノックが2匹釣れただけ)。そして、食らう!!(写真では泣きそうな顔をしているけどかなり美味いよ~! 細過ぎて食い応えはないが・・) 


 し、しかし、馬鹿げたことで大騒ぎしている俺達の1km下流ではその頃・・。
 遊牧民ドライバーが90cm6.85kgをゲットしていたのである。しかも1000円ロッドで・・(ルアーはエバグリの「マグナムラットアタット」)。
 翌朝、「針が外せなくて死んじゃったよ~」と微笑みかける遊牧民にショックを受ける日本人2人。あぁ・・。


16日目に続く!