さて、番組も放送されたことだし、封印していたモンゴル・タイメンの釣果報告をしよう!
「この8年間で歴史に残る大惨敗…」
60cmぐらいの可愛い奴、1匹だけとか…。このサイズは自分にとっては珍しい。7シーズンで129匹。こいつが130匹目になるが、70cm以下というのは3~4匹ぐらいしか記憶に無い。このサイズが来たのは、近年あまり行ってなかったャCントで、あまりやらない攻め方をした結果だと思う。ただ、写真に写る顔はとっても嬉しそうだな。

今年はチョロート川が壊滅的な状態だった。モンゴルに出発する直前、「今年は雪解けが遅かったが、急激に暖かくなった影響でユキシロが大量流入、大雨が重なってチョロート川は大増水。回復まであと1ヶ月はかかるだろう」という情報が入ってきていた。出発前から暗雲が立ち込めていたのだが、なんとかなるだろうと思った。
首都ウランバートルから乗ったロシア製ジープが故障して、新たなドライバーを1日3000円で雇う。2日目の深夜にチョロート川にたどり着き、翌日、川の色と水量を一目見して、絶望した。毎年、チョロート川の増水に1度は苦しめられるが、3日ぐらいで川は回復し、タイメンを釣るチャンスは必ずくる。だが、普段の増水の水色とは違った「白濁」を見た時、これは本当に大苦戦すると予感した。
・・・・・
1日だけチャンスはあった。普段の川の状況とは言えないが、水位が一晩で30cmほど落ち、夕方に一瞬だけチャンスが訪れた。5度アタリをとった。そして2回乗った。1mぐらいの奴が2回、120cmぐらいの奴が3回ルアーを襲い、それぞれ1回ずつ鰍ゥった。だがやはり普段より流れが強過ぎて、ルアーを追い切れていなかった。がっちりと針鰍ゥりすることは無く、すぐにバレた。放送で、大きくロッドをしならせていたのは120cmぐらいの奴だ。それを捕れてたらなぁと悔やむが、あれはバレる魚だった。言い訳に聞こえるのを承知で、カメラの前で「僕のミスは一つもありません。後はタイメンが上手くルアーを食ってくれるかどうかだけです!」と胸を張って答えた。まあ、傍らにいたディレクターさんは「あんたがミスしたんでしょ!」と心中苦笑したと思うが…(笑)。

翌日、再びそのャCントに立った途端に、回復傾向にあった川面が一変した。上流部で2日前に降った雨が到着したのだろう。瞬く間に水量が増え、流木が押し寄せ、水の色がチョコレート色になってしまった。そして逃げるようにテルヒンツァガーン湖に向かった。

3日間、湖でのんびりしている間は雨も振らず、再びチョロート川を訪れた時には川の状況が一番良く思われたが、釣れたのは1匹のみだった。長く続いた川の氾濫で、タイメンがいつもの場所に戻るのはまだ時間がかかると思った。その夜、日本に帰ることを決めた。選りによって、撮影にこんな状況があたるとはなんてついてないのだろうと思ったが、今はそれで良かったと思う。モンゴルの自分本来の釣りは自分にだけ魅せればいいかなと…。
ということで、今年は1匹しかタイメンを見せることが出来ないのだ。2008年の釣果写真で誤魔化そう…。
2年前は「5投目、122cm!」とか、調子に乗っていたのだが…。

セルタイマーで3枚だけの撮影だったので、あまり決まってないね。

これまたセルフで撮った137cm。この写真、胴体切れずに撮りたかったなぁ。この日は遊牧民の包丁襲撃があった日なんで、疲労し過ぎててどうかしてた。

「人のいない時に限って大物が釣れる」。今回カメラを背負いながら釣りをして強く思ったのだが、歩くスピード・釣りのテンモェ圧涛Iに遅くなるわけであり、しょうがない。やはりこいつを超えるタイメンを捕るのは「たった一人の時」に違いない。モンゴルの旅は続くのだろうか…。今、自問自答している。
「この8年間で歴史に残る大惨敗…」
60cmぐらいの可愛い奴、1匹だけとか…。このサイズは自分にとっては珍しい。7シーズンで129匹。こいつが130匹目になるが、70cm以下というのは3~4匹ぐらいしか記憶に無い。このサイズが来たのは、近年あまり行ってなかったャCントで、あまりやらない攻め方をした結果だと思う。ただ、写真に写る顔はとっても嬉しそうだな。

今年はチョロート川が壊滅的な状態だった。モンゴルに出発する直前、「今年は雪解けが遅かったが、急激に暖かくなった影響でユキシロが大量流入、大雨が重なってチョロート川は大増水。回復まであと1ヶ月はかかるだろう」という情報が入ってきていた。出発前から暗雲が立ち込めていたのだが、なんとかなるだろうと思った。
首都ウランバートルから乗ったロシア製ジープが故障して、新たなドライバーを1日3000円で雇う。2日目の深夜にチョロート川にたどり着き、翌日、川の色と水量を一目見して、絶望した。毎年、チョロート川の増水に1度は苦しめられるが、3日ぐらいで川は回復し、タイメンを釣るチャンスは必ずくる。だが、普段の増水の水色とは違った「白濁」を見た時、これは本当に大苦戦すると予感した。
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1日だけチャンスはあった。普段の川の状況とは言えないが、水位が一晩で30cmほど落ち、夕方に一瞬だけチャンスが訪れた。5度アタリをとった。そして2回乗った。1mぐらいの奴が2回、120cmぐらいの奴が3回ルアーを襲い、それぞれ1回ずつ鰍ゥった。だがやはり普段より流れが強過ぎて、ルアーを追い切れていなかった。がっちりと針鰍ゥりすることは無く、すぐにバレた。放送で、大きくロッドをしならせていたのは120cmぐらいの奴だ。それを捕れてたらなぁと悔やむが、あれはバレる魚だった。言い訳に聞こえるのを承知で、カメラの前で「僕のミスは一つもありません。後はタイメンが上手くルアーを食ってくれるかどうかだけです!」と胸を張って答えた。まあ、傍らにいたディレクターさんは「あんたがミスしたんでしょ!」と心中苦笑したと思うが…(笑)。

翌日、再びそのャCントに立った途端に、回復傾向にあった川面が一変した。上流部で2日前に降った雨が到着したのだろう。瞬く間に水量が増え、流木が押し寄せ、水の色がチョコレート色になってしまった。そして逃げるようにテルヒンツァガーン湖に向かった。

3日間、湖でのんびりしている間は雨も振らず、再びチョロート川を訪れた時には川の状況が一番良く思われたが、釣れたのは1匹のみだった。長く続いた川の氾濫で、タイメンがいつもの場所に戻るのはまだ時間がかかると思った。その夜、日本に帰ることを決めた。選りによって、撮影にこんな状況があたるとはなんてついてないのだろうと思ったが、今はそれで良かったと思う。モンゴルの自分本来の釣りは自分にだけ魅せればいいかなと…。
ということで、今年は1匹しかタイメンを見せることが出来ないのだ。2008年の釣果写真で誤魔化そう…。
2年前は「5投目、122cm!」とか、調子に乗っていたのだが…。

セルタイマーで3枚だけの撮影だったので、あまり決まってないね。

これまたセルフで撮った137cm。この写真、胴体切れずに撮りたかったなぁ。この日は遊牧民の包丁襲撃があった日なんで、疲労し過ぎててどうかしてた。

「人のいない時に限って大物が釣れる」。今回カメラを背負いながら釣りをして強く思ったのだが、歩くスピード・釣りのテンモェ圧涛Iに遅くなるわけであり、しょうがない。やはりこいつを超えるタイメンを捕るのは「たった一人の時」に違いない。モンゴルの旅は続くのだろうか…。今、自問自答している。