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世界怪魚釣行記

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やっぱり”あいのり”になってしまった、変態鬼狩りツアー1~3日目

2005-09-08 18:09:00 | 2005(モンゴル・中国)
1日目
 今年最初の釣り師のお客さんNさんと共に、今度は真剣な釣りツアーをやろうかと思ったら・・、モンゴルをフラフラしていた「K君」と「Cちゃん」が急遽参戦し”あいのり系”になってしまいました~!
 結局「フィッシングアドベンチャーモンゴリア」って、そうなっちゃうのね・・(笑)。

 出発から2時間後、俺はすでに一杯やっています・・。「アル中ガイドかよっ! けっ!」とお思いでしょうが、違うのです~!
 これは「酔拳ガイド」と言って、飲めば飲むほど口が滑らかに、そして「ガイドという気を使い過ぎて胃が痛くなる職業を楽しく遂行するため」に前回から取り入れたNewガイドシステムなのです! 
 ということで、「フィッシングアドベンチャーモンゴリア」ではガイド中も酒を飲むので、そこんとこヨロシクです!(笑)。


 12時間の行程で、その夜はお決まりのツェツェレグ近郊でキャンプイン! 夕食は「羊のコツジャン漬け焼肉」。これは最強の美味さです!
 その後、「草原で採取したバッタのカラアゲ」をつまみながら酒を飲みました~!


 たった一人の女の子、Cちゃんは平気でバッタをパクつき、挙句の果てに飛んできたカゲロウまで食いだす始末・・。
 それを見て俺は思った。「このメンバーなら、あの究極の激マズ料理カモメスープが食えるに違いないっ!」


2日目 出発前、体調がモノ凄~く悪くて、「ペストか? A型肝炎か?」と青ざめていたNさん。しかしチョロート川に着くなり80cm4.5kgをゲット!
 そして再開後、すぐにロッドが大きく弧を描いたぁ~!!


 激流の中、暴れ狂う怪物。そのモノ凄い圧力に耐え釣り上げたのは開高超えの「オ~パな鬼(121cm14kg)」。「Nさん、サエハーン(最高)でした~!!」。


 これが「鬼顔」。「みんなも釣りたいか~? 釣りたかったらツアーに参加してよ~!」。な~んて並みのガイドみたいなことは言いません! 「あんまりこなくていいよ!(嘘です)。だって、俺が釣りたいもん・・笑」。


 そして日没間際、Nさんが同パターンで105cm9kgの小鬼を狩る! この日のNさんはノリにのって手がつけられない状態です・・。 


 そしておまけの僕たちです・・。

 俺もささやかながらタイメンをゲット(73cm)。ヒットルアーは「マグナムラットアタット」。


 左写真、ルアー釣り初挑戦ながら、K君がレノックをゲット。その後、Cちゃんが1mクラスを痛恨のバラシ・・。
 右写真、K君と共に土砂崩れを越え夜釣りを強行するが・・。俺は34回のアタリがありながらタイメン1匹(83cm。ヒットルアー「ジタバグジョイント改」)とレノック2匹に終わる(結構大型のタイメンを目の前5mでバラす。あぁ・・)。K君もあまりに強引に巻き過ぎて足元で80cmクラスをバラす・・。とにかくこの日は「NさんDAY」でしたわ~!


3日目
 この日は釣りもやらずに昼からゲルめぐりを開始! 次々に酌まれるアルヒ(地酒)を飲み干し、Nさんは2軒目でグロッキー状態。まあ、前日に鬼を捕ってるし、余裕のヘベレケしょっ!(笑)。


 「Nさ~ん、しっかりして!」と思ったら、俺も3軒目を出た途端にきちゃいました・・(写真提供Cちゃん。記憶がありません 笑)。


 その後、棒を振り回し暴れた挙句、Nさんと熱~い抱擁をした らしい・・(写真提供Cちゃん。記憶がありません 笑)。


 ということで、結局釣りに出発したのは18時過ぎ。しかも川辺に着くなり俺はみんなを放置し2時間も爆睡・・。そして目を覚ますと強烈なノドの痛みと発熱状態。おそらくNさんに変な病気をうつされたのでしょう。あぁ・・。 

 その後、モノ凄~く気分の悪いまま奥地に向かうと、TOPにレノックがバンバン出る!!  

 まぁ、こんな日もありでしょ! 釣りだけツアーじゃないし。4日目に続く!

”一人ぼっち”でゆく、草原鯰釣り

2005-08-29 19:19:19 | 2005(モンゴル・中国)
「初日」
 「”あいのり”でゆく鯰釣り」と思ったら・・、俺だけを残してみんな観光に行っちゃいました。カバワゴンは土煙をあげ遥か彼方に消え、草原にャc~ンと立ち尽くす俺・・。


 しかし、悲しんでいる暇はなかった。最近モンゴルは急速に寒くなってきており、そろそろ鯰のシーズンは終わりに近い。久々の「一人ぼっち釣行」で80cmクラスの化物鯰を狙わなくてはならないのだ!
 ということで、さっそく川原にテントを設営です。すると、付近の遊牧民のゲルから浮サうな「ノホェ(犬)」がやって来た。俺は、モンゴルで最も恐ろしい動物は犬だと思います。狼や毒蛇は人間の気配を感じると逃げてゆくし、ヒョウなんかも大分減っていて絶滅寸前でしょ! でも、遊牧民に飼われている犬は滅茶苦茶凶暴で、近づくものはたとえジープであろうと襲ってくるのです。
 ということで、「餌を大量に与え、お友達になろう作戦」!!(夜釣りで出会ったらマジやばそうだからね。忘れないようにたっぷり自分の匂いを嗅がせておいた 笑)。


 今回は1人なのに食料を大量に買い込んだ!(なんせ日中はほとんど何も釣れないので食いまくって暇を潰そうって訳。)。なんとキャビアまで買っちゃった!もちろんビールもね(5リットル)。これだけ買って約3000円!。
 PM4時、夜釣りに備えて早めの夕食をとる。「牛キムチごはん」に「野菜スープ」、結構イケルぞぉ~!!
 そして、満腹になりタバコを吸っていると、馬に乗った遊牧民がやって来た! すぐに宴会に突入し、酒を1/3ほど消費する。あぁ・・。


 PM7時、暇つぶしに川原を散策していると、水面がなんだか騒がしい。エバグリの「ラットアタットハイパーソニック」をキャストすると、追って来て吸い込んだっ!
 岸まで寄せると見たことのないフナ系のお魚。なんだかタイのカスープに似ているなぁ。あの激しいアタックとは別物だけど、その姿から「草原カスープ」と名づけました~!(後日、遊牧民から「サザン」という名前だと教えてもらった)。左写真43cm、右写真45cm

ロッド フィランギ(エバーグリーン)
リール ステラ3000(シマノ)
ライン トラウティストワイルド6lb(サンライン)
ルアー マグナムラットアタットハイパーソニック(エバーグリーン)
偏光グラス WARRIOR∞W(山本光学 SWANS)



 PM10時、大地が闇に包まれ、夜釣りを開始!


 そしてすぐにグットサイズがでた~! ャCントは川からつながる沼の入り口付近、泥底シャローになっていて小魚が集中する一級ャCントだ。ルアーは隊長さんからいただいた「ジタバグ3/8OZ」、巻き始めてすぐに「バッシャ~ン」。68cm1.75kg!!

ロッド フィランギ(エバーグリーン)
リール ステラ3000(シマノ)
ライン トラウティストワイルド6lb(サンライン)
ルアー ジタバグ3/8OZ(アボガースト)
 


 左写真、本流部にャCントを移し53cmをゲット。右写真、68cm捕獲の30分後、同ャCントで62cmをゲット!


 左写真、続いて64cm! そして、夜が更けるごとに草原鯰の活性は高まっていった!



 ん~でも、それにしても鯰ってノラないですね~。あたりが31回あって釣れたのは9匹だけ・・。ルアーを目の前に通せばすぐに食ってくる素直な魚だけど、フッキングが難しいなぁ。今後の課題です!


 でも、あんまり鯰を釣ったことがない俺にとって、この夜の釣果は大満足! 夜食のキムチラーメンを食べて、AM1時過ぎには寝袋にもぐりこみました。「まあ、明日もあるし、初日はこれで勘弁してやろっ!」
 
 しかしこの時、翌日あんなことになろうとは思ってもみなかった・・(あぁ、もうちょい頑張ればよかったなぁ、この夜)。

「2日目」
 この日は、目を覚ますと厚い雲が空一面を覆っていた。グットコンディションの中、ライトタックルで探っていった!
 5gのスプーンでブレイクラインを攻めていると「コンコン」と小さなアタリが頻繁にあるではないか! どうやらアルカンナ(パーチ)の群れが溜まっていたようです(草原の河川にもパーチが生息してるのか?)。
 そして、ルアーを「ラットアタットハイパーソニック」にチェンジし表層を攻めると、前日に続いて”草原カスープ”「サザン」をゲット! なんかこの魚、朝・夕・曇りにはシャローに出てきて小魚を追っているようです。


 しかしその後、急激に天候が悪化。モノ凄い北風にのって雨雲がやって来て、「ザァザァ」と降りだした。写真は仕方なくテントに避難し退屈する俺・・。


 半日が過ぎても一向に雨がやむ気配なし・・。テントの中で寂しい夕食をとる。写真は250円で買ったキャビア(安っ!本物か?)とキムチをご飯にのせただけの「キャビアキムチ丼」で~す! かなり美味い!


 日が暮れてもさらに降り続く雨、川が増水し、鯰釣りどころではなくなりました・・。
 明日天候が回復することに期待して早めに寝袋に潜り込む俺。が、AM3時、「なんか冷たいなぁ~」と思いライトをつけるとテントの中が水浸し・・。あまりの大風にテントが変形して水が染み込んできているではないかっ! 衣服でテント内に堤防を築き朝を待つことにする。「さ、寒い・・」。

「3日目」
 翌朝あまりの寒さにテントを放置し、近くに住む遊牧民のゲルを訪問! ホーショルをご馳走になり腹が一杯になった俺は、前夜の疲れもあり夕方まで寝ていました。
 目を覚ますと雨は止み空が顔を覗かせていた! 左写真、馬に乗って羊をちょっと追ってみる。右写真、草原に日が沈む。「さあ、テントに戻って最後の鯰釣りを始めるか!」 

 しかし、川が滅茶苦茶増水していてアタリ皆無・・。焚き火しながら酒を飲んで憂さを晴らす俺・・。


「4日目」
 昼になって迎えのジープがやって来た! 観光を楽しんできた彼女達と共にUBに戻った。
 写真は途中でお邪魔したゲルで、いきなり羊の解体ショーが始まった・・。何度見てもこりゃ凄い・・。


 ということで、今年の草原鯰調査はもう終わりかなぁ? 予想最低気温が前の予報より上がっているのでまだチャンスはあると思うけど、7日からチョロート川に出撃するので無理っぽい。来年がんばりま~す!
http://weather.yahoo.co.jp/weather/world/mongoru.html

草原トピックス

2005-08-24 17:35:33 | 2005(モンゴル・中国)
「1、ゴアンズって何?」
 チョロート川はUBから西に約600km。今年は道路が改善され時間が短縮されたとはいえ、長い道中には変わりない。変わらぬ風景と車体の振動、初めてモンゴルに来た人でも1時間もすると「あぁ、うんざりだ・・」と感じるだろう。
 そんな辛い道中の唯一の楽しみといえば「ゴアンズ(安食堂)」かな? だいたいどんな田舎に行っても2時間も走れば道端に1軒ぐらいは見つかるはず! 写真はタリアト村の外れにあるゴアンズ。なんか掘っ立て小屋みたいな感じだけど・・。


 料理は大体こんな感じかな? 写真の料理はノゴトイシュル(肉野菜スープ)、とにかくボリュームたっぷりで安い!(大体100円ぐらい)。お味の方は「俺の作る料理よりはましかな?」といった程度かな(笑)。まあ、カモメスープに比べれば激美味です!
 そしてゴアンズの壁に必ずと言っていいほど貼られているのはモンゴル相撲の力士のャXター! その中で格闘技ファンなら結構知ってる「スミヤバザル」の姿を見つけた。モンゴル相撲でザァン(日本で言うところの関脇?)まで上り詰めた彼は朝青龍の兄。最近では日本で総合格闘技の試合なんかに出場してますね! ボブサップとの試合はモンゴルでも放送されたらしいです。


「2、モンゴル人力士、強さの秘密」
 大相撲の横綱「朝青龍」、モンゴル名「ドルゴルスレン・ダグワドルジ」。現在5場所連続優勝中、なんであんなに強いのでしょうか? 大関陣にも期待できる人材皆無の今、もはや敵なしなのか・・。
 大相撲って「国技」と呼べるのでしょうか? 割と国際化されている「柔道」だってオリンピックで日本勢が半分ぐらいは金メダル取るでしょ。つい最近外国人が入ってきたからといってモンゴル人横綱の一人舞台、そして幕内に何人も外国人がいるって・・。
 
 ところで、ついさっき道路を横断しようとしたところ、俺が道路に出た瞬間に車がいきなりスピードを上げて突っ込んできたような気がする・・(威嚇なのか?)。そしてザハ(市場)ですれ違ったオバちゃんが「どけっ!邪魔だ!」とばかりに俺を突き飛ばして行った・・。こんなことは日常茶飯事、モンゴル人は滅茶苦茶攻撃的だ・・。
 う~ん、そこら辺にモンゴル人力士の強さが隠されているような気がする(おまけにこの国と他の国の経済格差の秘密もね 笑)。

 そういえばつい先日、遊牧民のゲルを訪れ、子供のモンゴル相撲を見る機会があった! 凄かった・・。まだ10歳に満たないと思われる子供達が完璧な型の相撲をとっている。モンゴルの子供達は日本の子供がTVゲームを楽しむように、普通に毎日相撲をとっているのか?
 人口は約260万人のこの国だけど、相撲人口は日本より明らかに多い。これじゃあモンゴル人力士が強いのも無理ないか。
 
 あぁ、子供の頃、千代の富士を応援しているときはホント楽しかったな・・・。



「3、蒙古って、暑いのか寒いのかわからん…」 「モンゴルって、暑いのか?寒いのか? さっぱりわからん・・」、先日も日中30度を超えたと思ったら、いきなり天候が悪化してヒョウが降ってきた・・。
 今は日が差しているので、この文章をTシャツ姿で書いているけど、ちょっと曇ると上着が一枚欲しい。この国、「晴れと曇りの日の気温差」「日中と夜間の気温差」「冬季と夏季の気温差」がモノ凄~く激しいのです(夏の日中は40℃近くになることがあるが、冬は≠S0℃を下回ることもあるのです)。
 ということで、7~9月の「フィッシングツアー」に参加される方は、日本の「真冬」と「真夏」の衣類を用意してきてくださいね!(あっ!日差しが目茶強いので、サングラス・帽子・日焼け止めも忘れずに!!)

↓ ウランバートルの毎日の気温はこちらでチェック!
http://weather.yahoo.co.jp/weather/world/mongoru.html



゛野郎だけ゛でまたゆくのかよ!?男くさ~い鬼狩りツアー3~4日目

2005-08-20 17:10:59 | 2005(モンゴル・中国)
「3日目」
 前夜の疲労が残り、昼過ぎからの出撃。一面を覆う曇、遥か向こうには雨雲が、期待に胸を膨らませながら上流部へと進んだ!
 しかし釣れるのはレノックのみ、そしてそのアタリさえ続きません。写真はジタバグ系でレノックを釣り上げたヒロさん&ヒロさん弟。 


 さかのぼること1.5km、あまりの渋さに休憩モード。左写真、川風呂に入ろうとするが、あまりの冷たさに躊躇する俺。そろそろ川風呂に入るのも厳しい季節になってきました。右写真、焚き火で焼き芋!! 「なんか秋だなぁ・・。チョロートで焼き芋、イイ・・」。 


 焼き芋を食いながら和む一同、その時木陰からこちらを見つめるケモノが1頭いた。
 「メェーメェー」 「ん!? 羊か?」、俺が「めぇーめぇー」と答えてやると恐る恐る近づいてくるではないかっ! どうやら仲間とはぐれ心細かったようです。普段は人が近づくと逃げていくのに、独りになるよりは人間とでもいた方がいいのだろうか? まったく群れる奴らって・・。


 やたらと人懐っこいこの羊、人の手から焼き芋を美味しそうに頬張ります。とその時、俺の頭に悪巧みが浮かんだのです。「く、食っちまおうか?ふふふっ(笑)」。
 右写真、付近には羊の骸が転がる。「狼に襲われるぐらいなら、俺の血肉となった方が・・」。


 ということで、釣りをしながらテントに引き返す我々。「めぇーめぇー」と呼びかけると、羊は「メェーメェー」と答えながら後をついて来ます。俺らがキャストをするため立ち止まると草を食らい、歩き出すと慌てて後を追う羊。「まったく、この生き物って「食うこと」と「群れからはぐれないこと」しか考えていないのでは・・。あー、家畜ってムカつくっ!」。


 羊を食うことで頭が一杯の俺、一方ヒロさんは粘り強くキャストを続け82cmのタイメンをゲット!(ルアーは「マグナムラットアタット」)。綺麗なタイメン、おめでとうございま~す!


 そして羊はとうとうキャンプ地までついて来ちゃった! 「あ~困った、あ~困った♪ どうしよう?食べちゃう?」とカバ男に話しかけると、奴もニヤリと意味深に笑顔をみせる。
 でもね、情が移り不覚にも「カワイイな~!」と思い始めてしまったの。こいつは他の羊と違って「瞳」に「感情」というものがあるような気がしたの。「う~ん、そうとう人間に可愛がられた羊に違いない! ほんとにどうしようかな・・」 


 しかし夕食の準備をしている時、この羊が非常に厄介な存在であることに気づく我々。羊という生き物は、群れが移動をやめはぐれる心配がなくなると、とにかく考えることは「食うこと」だけ! 調理中の野菜を食うわ、鍋に頭を突っ込むわで、邪魔くさくてしょうがありません。怒るとそそくさと逃げていくのですが、その10秒後にはすっかり忘れてまた悪さ・・。  


 そして、みんなの限界がきた・・。「こいつ、うぜえよ!(怒)」、ローキックを見舞う俺。無理やり酒を飲ませ意識を失わせようとするカバ男。しかし、ボディに正拳突きをくらっても、マキで頭を叩かれようと、こいつは懲りなかった。こいつは1発殴られると10秒、10発殴られても100秒後には忘れる下等生物なのだ。


 そして、俺の怒りは頂点に達した・・。「この野郎、調子にのんなよ、家畜のくせにっ!!(怒)」、ブレンバスターを決める俺(笑)。


 その後も皆に虐められまくるが、その羊はテントを離れようとしなかった。羊にとっては「群れること」が「生きること」なんだ。「群れからはぐれる」ことイコール「死」、死ぬより虐められてた方がいいのか・・。羊って、どうしようもないな・・。

 その夜、土砂崩れを越え「地獄の底」に向かう我々。暗闇で越えるのはかなりハードだったが、「鬼」を狙うならここしかないと思っていた。
 開始1投目からレノックをゲット、そしてすぐに80cmのタイメンがジタバグジョイントに食いつく。その後もレノックのアタリは続いた。しかし、「鬼」は姿を現さず。羊の祟りか・・?


 その後羊ちゃんはどうなったのでしょうか?4日目に続く!

「我ながらメチャ浮「目をしております(汗)」

「4日目」
 最後の鬼狩りに向かうヒロさんと俺。出発までの2時間しか釣りはできないがラストチャンスに賭けた!
 そして俺達にはもうひとつの目的があった。それは「羊を誘きだし、川原に置き去りにしてくること(笑)」。俺達が崖を降り始めると、まんまと後をついて来るマヌケな羊だった(だってさ、まだ夜が明けぬ内から大騒ぎで大迷惑・・)。


 マグナムラットアタットで幸先良くレノックをゲット! しかし、写真を撮っていると羊が寄ってきて甘え始めた。「うわっ!ラインに足を絡ませロッドが折れそうになってるっ!この野郎っ!」、再び小突かれる羊ちゃん。  


 そんなことを繰り返し、「鬼」は釣れずにテントに引き返す我々。おまけに羊もまたやって来てしまった。そして、ちゃっかり車に乗り込む羊ちゃん・・。「これはもうUBに連れ帰って肉屋に売り飛ばすしかないのか?」


 羊と共にチョロート川を後にする我々。しかし、その時1軒のゲルが目に飛び込んできた。「もしかしてここの子かも?」、ジープをゲルの前に止め遊牧民を呼んだ。
 中からオバちゃんが出てきて「あら!うちの子だわ!」と目をウルウル、そこですかさずカバ男が口を開いた。「釣りをしていたら後をついて来てよぉ。狼に襲われると大変だからなぁ、連れて来てやったよ!」。感謝の言葉を述べ、お菓子を我々に差し出す遊牧民のオバちゃん。一方、俺は「カバ男め!食おうと思って散々小突いていたくせに・・」と思い、笑いを堪えるのが精一杯(笑)。
 ということで、羊ちゃんはゲルへと戻っていきました~! 強引にハッピーエンドっ!(笑)。


 羊騒動ですっかり疲れてしまった俺達はジープを6時間ほど走らせ、ツェンケルジグール温泉に向かった! ここはツェツェレグから1時間半ほどの山間にある小さな温泉。「草原を見ながら温泉につかるのは最高です!」。


 入浴後、乗馬を楽しむ皆(1時間500円ぐらい)。一方俺は夕食の支度で大忙し(最後の夜はレノックの炭火焼に野菜スープ、そしてキムチご飯)。