今日は後編
90年代の後半に スラッガー中村紀がレギュラーに定着しました
80年代から数えて
右は 羽田 金村 村上 鈴木貴 石井浩
左は中根 栗橋 加藤正 川口憲
移籍組では 加藤英 吉岡 大森
etc
今 パッと当時のホームランを期待できる打者を思い浮かべてみました
そんな中でも 中村紀は飛び抜けた印象が強いです
90年代後半 中村紀と阪神の新庄は典型的なプルヒッターだった記憶が強いです
何よりも中村紀はホームランの時の バットの投げ方
少し荒いイメージがあります
私の中で一番 きれいなイメージがあるのは ソフトバンクの小久保選手です
ですが2001年の中村紀とローズは破壊力満点でした
当時のパ・リーグの投手には脅威だったでしょう
記憶に残っているのは 大阪ドームでライオンズの松阪から放ったサヨナラホームラン
あの時のバッファローズには神が乗り移っていましたね
でも野球の神様はバッファローズにもっと劇的なシナリオを用意してくれたんです
いえ あんなのはシナリオにはできません 当時こんな野球のドラマがあるなんて ひょっとしたら神様も予想できなかったかもしれません
あれは確か 2001年の9月26日の事でした
代打・逆転・サヨナラ・満塁・優勝決定ホームラン
その幸運をつかみし男の名は
北川博敏
あの当時 何人の阪神ファンが歯がゆい思いをしたでしょうか
社会人になっていた私は 確か山梨県からの帰宅途中でした
途中経過はメールに配信されていて知っていたのですが
その日は近鉄の優勝決定はないと思っていました
自宅に近づいた時 試合結果のメールが配信されました
9回裏に記された 4× の文字
えっ まさかと思い帰宅してニュースステーションを見てみれば
狂喜乱舞でベンチを飛び出し 喜ぶバッファローズナインの姿
つい最近 YouTubeで9回裏の攻防を拝見したのですが
まさにイケイケドンドン
いてまえ打線!!
野球にこんな、こんなドラマがあったのか!! と
涙がとめどなく溢れました
もう北川が打席に立った時は何かが起こる予感がありありでした
前年の巨人のリーグ優勝時に当時中日の守護神ギャラードを打ち崩したのも凄かったし
2005年のCSで 幕張の防波堤 小林雅が打ち込まれた試合
競技は違いますが 1999年のサッカー 欧州チャンピオンズリーグ決勝戦の
「カンプノウの悲劇」
大逆転劇は多々ありました
でも野球は筋書きのないドラマだと教えてくれたのは このリーグ優勝の出来事です
それでも日本一にはなれませんでした
3年後のプロ野球再編問題
近鉄の選手・応援団は合併反対の署名運動を展開していました
自分達のチームがなくなるなんて当時は誰も夢にも思っていなかったでしょう
その他にもロッテとダイエーが合併するとか
1リーグ制や新リーグを設立するとかしないとか
シーズンの後半は野球どころではありませんでした
私はこの頃は鹿児島に住んでいましたが8月の終わりに 鹿児島で近鉄VSオリックスという まさに渦中の球団同士の試合を観に行きました
結果は 台風接近に伴い2回途中でノーゲーム
まさに嵐の予感はありました
帰宅途中で近鉄ファンが合併反対の署名活動をしていたので
近鉄がなくなって欲しくないという願いを込め署名しました
しかし その努力は実らず
2004年の9月にストライキが起こりました
私はやるせない憤りと 署名したけじめをつけるために
ストライキ決定直後からその年はプロ野球を観ないことにしました(日本シリーズは何試合かテレビで観ましたが)
ですが翌年の ダイエーホークスのソフトバンクへの経営権の譲歩や
現在の東北楽天の盛り上がりぶりをみると
あくまでも結果論ですが 時代の流れなのかなと冷静に振り返れるようになりました
長々と振り返りましたが 今でも目を閉じれば 豪快ないてまえ打線の面々が思い浮かびます
野球ファンであるかぎり 近鉄のそしてバッファローズの名を忘れる事はないでしょう
今日はセ・リーグが開幕します
私のテンションは益々上がりつつあります
久々の快晴に 気持ちも晴れ晴れとしながらも今日はこんな感じです。