富岡町観光協会ブログ「夢咲くら」

警戒区域となった福島県富岡町の現在…
東日本大震災・原発事故・避難に関する新着情報などをお伝えしています。

合格発表!

2012-03-14 10:27:52 | 震災日記
今日は、県立高校の合格発表の日です。
福島県外では発表日が違うようですが…

都市部への転校などで習うタイミングが合わなかったり、
また、受験環境も双葉郡内と違っていたりで大変だったと、
お母さんからの声も聞きました。
本当に大変な一年でしたね。みんな!頑張りました!

中学校卒業式

2012-03-13 10:18:01 | 震災日記
昨日、平成24年3月12日(月)は中学校の卒業式でした。
富岡一中78人、富岡二中102人が、卒業を迎えるはすでした。
そのうち合同式に臨んだのは、富岡一中2人、富岡二中9人、
合計11人のみ。県内外に散り散りになって1割以下です。
それぞれの避難先で卒業式を迎えられた卒業生の皆さん、
おめでとうございます。一年間大変だったけど頑張りましたね。

3月11日(日)、三春町に開校された富岡小中学校に通う、
富岡第2中学校の中学3年生9人が、
将来の夢を話している様子がNHKで放送されました。
「介護の仕事に就きたい。」と語る少女。
「避難中、眠れない時に歌に助けられた。歌を作る人になりたい」
とも少年は言っていました。

また、富岡町からいわき市に避難している、ある高校生は、
今年の春から福島県立医科大に進学する事になり、
「地域医療を支え、人を思いやれる医師になる」と!!!

近年、将来の夢を語れる少年少女が少ないように感じていましたが、
彼らは違っていました。はっきりとした目標を持っていました。
富岡町の将来を担う子ども達にエールを送ります。
きっと夢はかなうと信じ、頑張って下さい。

そして…今日から当観光協会ブログのサブタイトルを「夢咲くら」とし、
リニューアルする事にします。
町民の皆様の「それぞれの夢」が、「サクラサク」ように願って…
町のシンボル「桜」のように…綺麗に咲いて…夢が叶いますように…
これからも宜しくお願い致します。




こんなに元気になりました!

2012-03-12 10:02:31 | 地震・津波・原発事故・避難
我が家の「シロちゃん」、こんなに元気になりました!
ペットが一緒に住めるアパートではないので、
三春町にある動物支援保護施設で預かって頂いています。
一番の仲良しの次女は、この「シロちゃん」に会うのが楽しみです。

下記の写真は、平成23年7月7日の1巡目一時帰宅の際に撮影したもの。
あまりに痛々しくてブログにアップする気にはなれず、お蔵入り。
4ヶ月も家の中に閉じ込めて置いたので、餌も食べられず、
水も飲めず、ニャ~っと、鳴くことも出来ないほど弱っていましたから…

これが21メートルの津波です!

2012-03-11 14:46:00 | 地震・津波・原発事故・避難
平成24年2月11日(土)の新聞に、
東京電力福島第一原子力発電所から半径20㎞圏の警戒区域で、
東日本大震災による津波の痕跡調査が初めて実施され、
南相馬市から楢葉町まで約30地点で調査。その結果、
富岡町では、最大で高さ21メートルまで達していたと掲載されました。

双葉町・大熊町・楢葉町では多くの地点が10メートル以上と推定。
双葉町の海水浴場では、16メートル。
浪江町の漁港では、9メートル。
富岡町の21メートルという数字はすごい高さなんですね。

そして…この写真がその21メートルと思われる津波の写真です。
富岡町民をはじめ近隣の町の多くの方々が亡くなられた現実があり、
ご遺族の心中を思うと…この写真を公開する気になりませんでしたが、
東日本大震災から1年という節目を迎え、
今後の防災対策・後世に伝えるべき一つに貴重な記録として、
皆さんに知って頂きたいと思いました。

津波で亡くなられた皆様へ追悼の意を込めて…

3巡目の一時帰宅

2012-03-10 07:43:03 | 一時帰宅
東日本大震災から明日でちょうど丸一年…
テレビ放送される映画の場面で、住民が避難するような映像をみると、
とてもいやな気持ちになります。見たくなくなります。
昨年の3月12日午前中、富岡町から川内村への県道が、
大勢の町民が乗る乗用車やバスの渋滞を思い出してしまうのです。

本日、3月10日(土)、3巡目の一時帰宅です。今回は、昨年の11月末にやっと15歳になった次女も同行。
同級生は一時帰宅出来たのに、なぜ私はダメなの?と…
ずっと私の耳元でささやき続けていました。
当初は4日にとの連絡があったのですが、高校受験(3月6日)の後に、
変更していただきました。

何を持ってくるか書き出し作業を数日前からしていました。
といっても…置く場所が問題なので…本当に悩みます。
あぁ!こんな時、ドラえもんのポケットがあったらなぁ…

富岡町さくらサロン

2012-03-09 12:03:19 | 新着情報・イベント案内
福島市に「富岡町さくらサロン」があります。
郡山市の「ふくしま絆カフェ富岡」と同じように、
避難している方々の交流の場として利用されています。
「来てみて良かった。思いがけない人に会えた」などの感想が…
ぜひ、お出かけしてみて下さい。

場所:福島市泉字泉川15-7
時間:10:00~16:00(無休)

もしかしたら…

2012-03-08 08:48:20 | 地震・津波・原発事故・避難
東日本大震災から丸一年を迎えようとしている今、
思い出したことがあります。それは…
避難先のアパートに落ち着いた頃、主人が言ってた事です。

「震災翌日の3月12日午後、新地町の海沿いの地域で、
家屋の耐震診断についての仕事に行く予定だったんだ…」と…
「1日違っていたら、巨大津波に巻き込まれてたかも…」と続けた。
確かに…めったにない出張で、新地町へ行くのは知っていたけど、
海の近くだったとは… 家族は「え~!!!」である。

JR常磐線の新地駅、津波で横たわる電車の写真が脳裏をよぎり、
今更ながら、家族一緒にいられることに感謝しなければならないと思った。
もしかしたら、もっと大変な避難生活を送っていたかもしれない。
倦怠期の夫婦間に発生する、お互いの相手に対する、
ちょっと冷たい視線と、そっけない態度を心から反省しよう…


安定ヨウ素剤

2012-03-07 10:59:31 | 地震・津波・原発事故・避難
平成24年3月5日(月)の新聞に、原発から10㎞圏の6町村に、
備蓄されていた安定ヨウ素剤の配布状況についての記事が掲載されました。

富岡町では昨年3月12日午後、避難していた川内村などで、
40歳以下の希望者に配布していたことは、
以前、このブログでも書かせて頂いていました。
(その際、富岡町と三春町だけ配布したと明記)

今回の報道では、双葉郡6町村のうち、安定ヨウ素剤を配布したのは、
富岡町・楢葉町・双葉町。
富岡町は12日午前、川内村に避難する時に万一に備えて、
役場倉庫に備蓄していたヨウ素剤を持ち出していたそうです。

でも、ヨウ素剤は国・県からの服用指示がないと配布出来ません。
12日午後の1号機水素爆発後、外部との連絡があまり取れず、
テレビやラジオからの情報だけで、指示を仰ぐための連絡もつかず、
放射線量も分からない中、原発関係の企業で働く町民が、
ヨウ素剤の備蓄や効果に関する知識を持っていた為、
「早く、ヨウ素剤を配布して欲しい」と要望があったそうで、
法に従っている時間はないと判断したとの事。

その他に、三春町といわき市も、国や県からの指示を待たずに配布。
三春町は14日午後、ヨウ素剤配布を決めたが、翌15日朝、
2号機のプール付近が損傷の可能性有りとの報道で、
町内の高台に吹き流しを設置し風向きを監視する一方、
三春町に避難してきていた大熊町職員から原発事故状況や
ヨウ素剤使用のアドバイスを受け、県にヨウ素剤の提供を要請、
服用の指示を決断。

いわき市は、平成11年の東海村JOC臨界事故を受け、
独自に安定ヨウ素剤を備蓄していたそうで、3月18日に配布。
しかし、「指示があるまで服用しないように」との文書と口頭指示付きで。
避難してきた原発周辺の住民がヨウ素剤の配布を受けていた事などが、
配布の判断の一つだったそうですが、自己判断で飲んだ人もいるらしいと…

電気不通・電話不通・情報無しの災害の現場で、
住民の安全を確保する為に自治体の皆さんが、
配布や服用について決断を迫られていたのだとあらためて感じました。

高校入試チャレンジ中!

2012-03-06 15:22:03 | 震災日記
本日、ただ今、県立高校(茨城県)入試チャレンジ中です!
福島県は、3月8日が県立高校入試日だとか…

特に原発事故で警戒区域や計画的避難区域の中学3年生は、
それぞれの避難先での高校入試ですね。
大変な一年間だったと思いますが、みんな良く頑張りました。
16時30分頃で試験は終了します。もう少しだよ。
ベストをつくせるよう祈っています。

3月よりリニューアル!

2012-03-05 11:48:09 | 東日本大震災関連
富岡町役場公式HPの「東日本大震災関連サイト」が、
3月よりリニューアルしました。
震災前の富岡町内各所、四季折々の写真もアップ、
富岡町広報誌のバックナンバーも見やすく編成されています。

この富岡町観光協会ブログも、
開始から丸3年を迎えようとしていますが、
震災後1年を区切りに、テンプレートのリニューアルを予定してます。
内容はこれまでとあまり変わりありませんが、
皆さん宜しくお願いしますね。

おだがいさまFM 開局

2012-03-04 15:08:09 | 東日本大震災関連
富岡町民の多くが避難している郡山市富田町の仮設住宅に、
平成24年3月11日(日)臨時災害FM局「おだがいさまFM」が
開局することになったそうです。

「おだがいさまFM」は、福島県内最大の避難所だった
ビックパレット内限定で3ヶ月、昨年開局されたミニFMを拡充したもの。
町の情報や被災者対象のイベント案内などを発信していく予定だそうです。

地震発生の午後2時46分に特別番組を放送後、
午後7時から開局記念「おだがいさまラジオランド」を放送予定。
3月中は平日のみ、4月以降は番組表を編成との事。
当面のエリアは富田町の仮設住宅ですが、将来的には周辺エリアまで拡大。
地域住民の方々を結ぶ新企画に期待ですね。

大玉村にて復興応援歌謡ショー

2012-03-03 09:52:43 | 新着情報・イベント案内
福島県大玉村の高齢者サポートセンター「ふれあい処あだたら」にて、
富岡町民のための復興応援歌謡ショーが開催されます。

富岡町でスナック「演歌」を経営していた渡辺隆利さんが作詞作曲した、
「富岡漁港」などを演歌歌手のダテユウタさんが歌う予定。
「富岡漁港」は夜の森桜まつりのメインステージで何度も聞きましたが、
心地良いフレーズで、故郷富岡の情景が浮かんでくることでしょう…
是非、大勢の皆さんのご来場をお待ちしているそうです。

日時:平成24年3月4日(日)午後2時~
会場:大玉村高齢者サポートセンター「ふれあい処あだたら」
主催:安達太良仮設住宅自治会
   <入場無料>


ひな祭りinそうそう絆サロン

2012-03-02 08:47:24 | 新着情報・イベント案内
喜多方市内の「そうそう絆サロン」にて、
相双地方から避難している子供らを招き「ひな祭り」が
企画されています。
地域の皆さんの参加も大歓迎とか…是非お出かけ下さい。
同サロンを開所した遠藤祝穂さんが、とびっきりの笑顔で迎えてくれますよ!

日時:平成24年3月3日(土)午前10時~
会場:喜多方市字西四ッ谷「そうそう絆サロン」にて
内容:折り紙でひな人形つくり、ケーキやひなあられを味わう

県立高校の卒業式

2012-03-01 14:51:57 | 震災日記
今日は、県立高校の卒業式。
我が家の長男は、原発事故前通学していた双葉高等学校の卒業式ではなく、
福島県外の避難先の高校で卒業式を迎えました。

転入した時、転入先の校長先生は、
「最終的には、双葉高校に戻って卒業してもいいんだよ」
と言って下さっていましたが、当の息子は、
「双高の友達や同級生も大事だけど、
避難して転入してきた僕を、優しく受け止めてくれた
今の学校の友達がいるんだよ。卒業式だけ福島でなんて出来ないよ」
と言って、今日の卒業式にのぞみました。

けれど、嬉しさいっぱい、晴れ晴れしい顔の同級生に比べ、
どこか寂しげな表情の(私にはそう見えただけかもしれないが…)
長男の複雑な胸の内を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
とはいえ、今日の卒業式を迎えられなかった人達もいるのです。
そうしてこの日を迎えられる事は幸せなんですよね。
東日本大震災・原発事故で避難している全ての卒業生の方々、
卒業おめでとうございます!みんな、がんばったね!
これからも、良いことばかりではなく、辛いこともたくさんあります。
でも、きっと乗り越えられる。君たちなら…

被災地のペット達

2012-02-29 15:58:53 | 地震・津波・原発事故・避難
原発事故の警戒区域周辺でみつかったペットの犬と猫、
約900匹のうち、305匹が2月24日現在も、
福島県内の施設に保護されているとのこと。
305匹の内の7割が、飼い主が判明しているそうです。
我が家の愛猫だった「シロ」もその一匹…

先日、この「シロ」を引き取ってもらえないかと、
郡山市内に避難中の義父達の元へ、県の担当者より電話があったといいます。
引き取れないなら、里子に出すことも検討して欲しいと…
3月12日の避難指示があってから約4ヶ月後の7月に迎えにいった時、
「シロ」は瀕死の状態でした。保護されたものの1ヶ月の入院治療を要し、
義父達は「シロ」が気がかりで1週間ごとに会いに行っています。
(保護施設に預けっぱなしで会いに来ない飼い主もいると聞きますが)
とてもとても里子に出すなど出来ません。
かといって今の借り上げ住宅ではペットは飼えません。
もうしばらく預かってもらえないかと、お願いするしかありませんでした。

施設での飼育には、これまで約1億円かかっているそうです。
義援金で賄ってきたそうですが、今後も月約500万円かかるそうです。
行政機関が長期間飼い続けるのは無理があるそうで、
いずれは施設は閉鎖したいとの事。
預けている飼い主より費用を負担してもらったり、
民間委託のような形でなんとか維持出来ないでしょうか…
飼い主がペットと一緒に暮らせる「その日」まで。