クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

奇しくも「母の日」の次の日であった

2013-05-14 11:08:45 | 日記
我が家はケーブルテレビに加入しているので、チャンネル数は多い。
なのに、どこをつけても面白く無い番組しかやっていない時間帯がある。

夕べも夕食後、真剣に観ないまでも「流しっぱ」にするものまでも無かった。

長男がディスカバリー番組に合わせると、ゾウの親子がノンビリ歩いているシーンだった。

「これでいっか」

と、歯磨きタイムのお供に彼はその番組を選んだ。

「そうそう、癒されるよ~」

私はそう言いながら皿を洗うために台所へ。


ついつい口ずさんでしまったのが童謡「ぞうさん」

鼻歌と言うヤツは一度歌ってしまうとエンドレスに歌い続けるものだ。

私も機嫌よく(?)「ぞぉ~さん、ぞぉ~さん、お~鼻が長いのね」と繰り返し歌った。


お鼻が長いのは母さんも一緒なんだよ~と嬉しそうに(多分・・・)言う小象。
2番の歌詞には「誰が好きなの?」と問われて
「あのね、母さんが好きなのよ」と、照れ臭そうに(恐らく・・・)答えるのだ。

≪お母さん、大好き!≫っていう小象の気持ちが簡潔な歌詞の中から取って読める。

まさに「母さん冥利に尽きる」と言っていいほど嬉しい歌詞だったりする。


そんなhappyな気持ちで口ずさんでいると、居間でテレビを観ていた長男が

「母さん、ノンキに歌っている場合じゃなくなった。事態が変わったし。」と言った。

丁度片付け終わり、私もテレビを観に行く。


干ばつでエサが無く、何日間も続く大移動の末、お母さん象が倒れてしまっていた。
仲間達と小象がグルグルと母親象の周りを歩き続けるのだが、やがてリーダーの象が前に歩き出す。

ここで静かにナレーションが入る。

「仲間を助けるために、リーダー象は母親象を置いていくことに決めたのだ。
それは小象を生かすためでもあるからだ。」

置いて行かれた母親象は、最後の瞬間まで小象の成長を願っていたに違いない。


「母の愛は海よりも深く、空よりも広く、そして自分の命よりも子供の幸せを願うものなのよ~。」

と、息子が感じてくれただろうか?


うーん・・・それよりも息子の様子から察するに、空気を読まずにノンキに象さんを熱唱していた私に呆れていたって感じだったな。