クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

故郷は遠きにありて思うもの

2012-09-01 22:04:20 | 日記
奈良生活6年。
なんとなく言葉も感化されてきたが、中途半端な関西弁を使うのはみっともない。
だったら標準語で通した方がいいと思っている。(出身は東京じゃないけれど・・)

買い物などをして話をすると、いつもなら「関東の方ですか?」と聞かれるのだが、
今回久しぶりにある言葉を聞いた。

【お国はどちらですか?】

最近めっきり聞かなくなった言葉だ。
(イマドキの子達は「は?日本だけどぉ?」って言いそう・・・)

でも私はこのフレーズがけっこう好きだ。

「出身はどちら?」と聞かれるよりもずっといい。
なんとなく他人行儀で、事務的に聞かれたような感じだ。

でも「お国」って言葉にはなんだか温かみがある。

「お国」という響きの中に山や海の故郷の風景が見えてくる。
「お国なまり」の方言も聞こえてくる。

そしてついつい聞かれもしないのに、「お国自慢」なんかをしてしまっても許されるような気がする。


とはいえ、私も誰かに出身地を聞く時は
「出身はどちら?」って聞くだろうな。

昭和の生まれであるけれども、平成の世に生きているからね。