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黒い紫陽花

2016-06-10 20:29:45 | 日記
6月10日 黒い紫陽花 



先月30日の朝は15℃位の小雨の降る朝だった。
あの日は東京へ行く筈だったが急遽入院となる。

病院に行く先々に黒ずんだ紫陽花の花が、
ざぶざぶ流れる川辺にいっぱい咲いていた。

雨不足の筈なのに濁った黒い川の水も
音を立てゝぶつかってくる感じさえ受けた。

そんな私を同室の人達は優しく迎えてくれ、
あの人達の笑顔に何時もの自分に少し戻れた。

同室と言っても4人部屋の3人が居ただけの
個室のような感じで良い人達と一緒で良かったと思う。

その中の一人は町内のお寿司屋の奥様で
採血一つで「恐い、恐い」恐がっていた。

翌日、その奥様が午後1番で手術室に向かい、
40分位で部屋に戻って来たのを見て検査のみだと知った。

私は、検査を兼ねて局所麻酔で少しメスが入ったが、
「痛い!」という言葉は絶対に避けようと無言で居ると、
「○○さ~ん、大丈夫ですか。」医師が何度も声を掛けてくれ、
「はい。」一つ返事で答えた。

なんと痛い検査だろうと終了した時は身体の力が抜け、
途中で意識が無くなる程2時間半が長く感じた。

部屋に戻ると主人が大きな声で「頑張ったな!」
頑張った!と3回続けて言ってくれた。

その後、別の検査で原因の判らない物が見つかり、
癌でもない、何の病気も見当たらないとのこと。

しかし、CT等に移っているものは何だろう。
医師が病名を判らないのだから私の気持ちは曇るばかり。

心がすっきりしない、
12日間で退院しても重い足取りで帰宅する。

検査をしていく過程で自然と消えてくれたら
医師の言う通り「心配要らないよ。」そうなる事を願う。

そんな事はない、原因を究明するまで検査も大変になる。
苦しくても前向きに訳の判らぬ物体が消える迄、
医師の言う通りに治療しよう。

その時はその時と家庭では努めて明るく過ごしたい。
同じ1日なら笑って暮らせば身体にも良い。

長年、入院等しなかった私は上げ膳据え膳で楽をさせて貰い、
家族の有り難さに感謝しながら、頑張ろうと思う。