ブロンプトン(小型折り畳み自転車)を車に積んで京都に行って京都の町を走ったことはあったのですが、
新幹線に乗せて(いわゆる輪行)行ったことはなかったので、今回どんなものか新幹線で行ってみました。
同じようなことを考えている人のために少し詳しく書きます。
折りたたんだブロンプトンは新幹線の座席で自分の前に置けるということは聞いていましたが、窮屈だろうし、定番の最後尾の座席の裏側に置くように席を予約しました。
幸い往復とも希望の席がとれました。
普通車です。座席間隔の広いグリーン車を使うという手もありますが、新幹線のグリーン車は座席の前にフットレストがついていて、それが邪魔して目の前の床には荷物はおけません。
必然的に普通車になります。グリーン車も最後部座席の後ろに置くなら大丈夫だと思いますが。
ブロンプトンは、折りたたんだら荷物をつけたままコロコロ転がせる仕組みになっています。
とても便利ですが、JRさんは、折りたたんで袋をかぶせても、コロコロ転がすことを認めていません。
すっぽりと自転車が全く見えなくなるように包まなければいけません。
新幹線に乗るので、すっぽりと包んで台車に乗せることにしました。
台車選びをしなければなりません。
コロコロころがせて、ブロンプトンに収納(または荷物に収納)できるものです。
小さい890gのFairCargo超コンパクトキャリーカートにしようと思ったのですが、試してみると、なんとも安定性がよくない、
これではブロンプトンを運ぶには心もとない、と少し大きめの1.3Kgのキャリーカート
にしてみました。まあ安定しています。1.3kgのキャリーカートを持ってゆくことにしました。
茅ヶ崎駅まで自走して茅ヶ崎駅で折りたたんで東海道線に乗り小田原まで行って小田原で新幹線に乗りました。
ブロンプトンはキャリーカート付属のロープで固定しても結構ぐらぐらして不安定でした。
折りたたんだ時に左右対称ではないため、たたんで転がすときにとても安定性が悪いのです。
新幹線に乗ってブロンプトンを収納しようとしたら、後部座席の後ろにスーツケースがいくつもありました。
小田原駅も外国の人がいっぱい、新幹線も外国の人がいっぱい。
みな大きなスーツケースを運んでいます。その人たちが大きなスーツケースをドンと置くのです。
困ったと思いながら、スーツケースを立てたり奥に入れたりしたら隙間ができたので、ブロンプトンを収納することができました。ふぅー。
新幹線は満席です。箱根や伊豆に行って京都に行く人が多いのでしょう。
後で聞いたのですが、外国の人たちは、ひかりやこだまに乗るそうで、のぞみにはあまり乗らないのだそうです。
ですから、のぞみに乗れば、こんな苦労をしないかも知れません。のぞみは小田原駅には止まりませんが。
隣席の人が名古屋で降りて、乗ってくる客がいなかったので、ブロンプトンを隣席に移して、自分の席の前においてみました。
結構隙間があって、別にキツキツでも苦でもありません。隣席が空いていれば、ありです。
隣席が空いていればというのは、自分の前に置いたときブロンプトンの台形が少し隣席にはみ出すからです。
そういう意味からも仲良くブロンプトンを2台持ってくる人がいても並んで自席の前にはおけなそうです。
京都駅について駅構内を転がすときにも結構不安定でした。京都駅構内はとっても混んでいるし、困ったなです。
駅を過ぎて、駅下広場で、ブロンプトンを組み立てます。
ブロンプトンを運んだキャリーカートをブロンプトンの後ろの荷台に100均で買った張りの強いロープでくくり付けます。
そのあとはスムーズにホテルまで走りました。
翌日、桂川沿い(自転車道)を走りました。 景色は鴨川のほうがいいなぁ。
桂川沿いは畑の中を走る感じで、景色は江の島に流れている境川沿いを走るのと大してかわりません。
桂川沿いを走ったあと、西芳寺、いわゆる苔寺にゆきました。
苔寺に行くから桂川沿いを走ったのです。雨季の苔寺はきれいだろうな、雨が降れば苔が映えてとっても綺麗ですが、
自転車に乗るのには雨は降らないほうがいいです。当初降雨の予報でしたが、当日は雨は降らず晴れ間も出ました。
西芳寺は綺麗でした。雨が降ればなあ、と本当に降ったら困るくせに勝手なことを思ったりしました。
西芳寺で般若心経を聞いたり、お庭を見たりしてお寺を出たあと、おなかがすいたので門前蕎麦屋に入りました。
当初は京都駅まで戻って食べようと思っていたのですが、京都駅は混んでいるだろうし、目の前の門前蕎麦屋は全くお客さんがいませんでした。
ですからすぐに食べられるだろう、と入ったのです。名物という麦とろそばを食べたら、とっても美味しかったです。
いままで京都で食べた料理の中で一番美味しいかもしれない、このそばを食べにまた京都に来てもいいくらいだと思いました。
京都駅まで戻って駅でブロンプトンを収納しました。
今度はキャリーカートにくくり付けるときに、カート付属のロープのほかに、走行中カートをブロンプトンにくくり付けるように購入していたロープを使って括り付けました。
すると、非常に安定しました。初めからこうすればよかった。
このキャリーカートのメリットは、運ぶときに楽というだけではありませんでした。
別のメリットは車が前に二つ付いているだけなので、置いたときにピタッと止まることでした。
ブロンプトンを折りたたんでそのまま転がそうとすると、4輪なので置いてもコロコロ転がります。
座席の後ろに置いたりするときは、転がらないようにロープで結んだりします。
ところがキャリーに積んでおくとキャリーは動かないので、ロープで結ぶ必要がなく、車内でも気を使わなくて済みますし、駅構内でも置いて安心して土産物を買いに行けます。
盗難にあったら悲しいですが。
が、結構重く左右非対称の形をしていてそれなりに大きく、すっぽり包んでいると何が入っているか多分わからないから、
盗難にはあいにくいだろうなと考えています。
帰りは、第2のロープのおかげで楽に帰ることができました。