8/10「インドの原潜臨界に思う」
今日のネットニュースで
インドの原子力潜水艦(原潜)が臨界に達したと言う報道があった。
インドと言えば拡不拡散防止条約に加盟していないので、
原子力とか核に関しては
いわゆる
「やりたい放題国」
の一つと言って良いかもしれない。
経済成長も著しいし
(しかし、既にバブルがはじけたと言う観測もあるが)、
人口も日本の比ではないのだから、
「経済成長のため」
と言えば原発であろうと核爆弾であろうと
「何でもござれの国」
なのである。
更には、
「日印原子力協定」が締結され、
日本との関係も
「核の治外法権国」と言う点に於いては同類なのである。
しかし、
振り返ってみると
インド程民族紛争や民族格差が激しい国はないし、
隣国との関係に於いても
紛争の火種が絶え間なくある国はないのである。
そのような国が
今度、原潜を保有すると言う
恐ろしい事態に
周辺国はどのような態度をするかと言う事が注目される。
しかし、
周辺国と言えば
パキスタンなど、どう考えてもインドと軍事的に対等になると思われる国はないのである。
そうなると、
むしろ、
今回の出来事は
「原潜」を持つ事
それ自体が軍事大国である事の証明をするための
道具の一つではないのではないかと思っている。
つまり、
「日本よ、アンタも原潜持ちましょうよ。」と言う、
ラブコールの一つではないかと思っているのである。
実際に日本とインドは洋上で合同軍事訓練を行なっているし、
先に指摘した
「日印原子力協定」の流れで
インドが原潜を持てば日本もある意味で
「原潜」を保持し易くなると思っている。
また、
日本が原発を輸出する替わりに
インドが原潜を売ってくるかもしれない。
そんな事は考えたくないのだが、
原発をインドに輸出したがっているのは事実であるし、
商売と言う点からすると
非常に面白い取引であると感じるかもしれない。
以上の点から、
この動きには今後とも注視していかなければならないし、反対をしてかなけれなばらないと感じている。