8/4「土俵際の美学」
日本には色々な言葉が存在していて,
例えば「往生際が悪い」とか、
「九死に一生を得る」と言った
人間に取って
終わりの美学と言うか
最後の糸口と言った様な言葉が存在する。
しかし、
欧米では最後の頼みの綱は神であり、
人間業ではないとされている。
私は
やはり日本人なので
最後まで人間業に頼って生きていく事を考えている一人である。
ところで
今
世界では原発が
衰退の方向
に向かってる事をご存知であろうか?
特にアメリカではとっくの昔に原発立地がなくなり、
廃炉の方向に向っている。
なぜなら、
地下資源としてのシェールガスなどが開発され、
資源としてのウランも、
そして廃炉に要する費用の点に付いても
コストの面で原発は
全く効率の良くない産業なのだと言う事が
社会全体で認知され始められている。
つまり、
原発産業は
既に
「土俵際」に追い込まれており、
去り行く最後の美学として
日本が日米安保条約の為に押し付けられているのである。
その
押し付けられた土俵際の美学として
「原発輸出」があり、
「核融合実験」が想定されているということを
考えているのは私だけであろうか。
これでは
先の大戦で典型的な敗北を喫した
「特攻隊」の様に
死を前にして
何も考えずに
原発を行ない続け無ければない
私達日本人に成り下がってしまうではないかと思ってしまう。
せめて,
土俵際であるなら
、まだ俵を踏んでいるのだから
日本を存続させる為にその力を抜き、
相手と交渉して
原発なしで生き残る方策を相談出来ないか?
そして、
少しでも長く
日本の美しい自然を無くさない様な方策を
一緒に考えようではないか?