2/11「今、被ばくしています」
今日神奈川県横須賀市で「原発いらない福島の女達」の一人
「黒田節子さん講演会」
があった。
黒田さんは現在郡山市に住んでいるが会津にいらっしゃるお孫さんの写真を見せ、
「この子達の将来が、、」
と子どもたちへの不安を募らせた。
また、主に福島県の
「除染問題」について
除染作業の様子や、川俣町での体育館の除染作業の写真を紹介していた。
この中でわたしが最も悲しかったのは、
川俣町で学校体育館を保護者が防護服とマスクをしながら除染作業をしている写真だった。
放射性物質は防護服を透過してしまうため、
〈多分〉除染作業をしている保護者は
皆被ばくしながら「
子どものために」作業をしているのである。
この光景は何とも痛々しかった。
「我が子の為になるなら」
と一心に除染をする。
しかし、放射性物質はまたその場所に降り注ぐのである。
黒田さんは
「除染とは移染なんです」
と悲しい口調でお話をされた。
郡山市内の樹木もほとんどが枝のない状態なのだそうだ。
しかし、
切り取った枝はどこか判らない所に隠してあると言う話だ。
最後に
「除染は単に電力会社やゼネコンを太らせるだけ」
と締めくくった。
神奈川県は今回の事故の影響を余り受けていないと受け止められている。
しかし、
現実には相当数の放射性物質が降下しているらしく
、実際、私の近くの空き地の雑草はかなりの影響を受け、
去年の春夏は
たんぽぽや、セイタカアワダチソウなどに、かなり奇形種があったであろうと推測される。
そんな中での黒田さんの講演会が横須賀で有ったと言う画期的な企画は
横須賀市民だけではなく、
横浜市民にも共感と連帯の気持ちを起こさせた講演会であったと
思っている。