goo blog サービス終了のお知らせ 

コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

マクロス FRONTIER 第12話 「ファステスト・デリバリー」 感想

2008-06-28 18:37:19 | マクロス FRONTIER(2008春夏)

 今回は前回の話の続きでアルト・シェリルが慰問コンサートに赴く話。でもそれはただではいかず…この事態を収めることはできるのか気になるところです。
 今回は遂に披露されたランカの歌「星間飛行」がとても素晴らしかったです~。ランカにも遂に報われる時が!後半はランカ・オン・ステージという感じで見ごたえがありました。今回はそんなランカのステージに注目です!


 まずは学園のナナセ・ミハエル・ルカの様子。ランカは仕事、シェリル・ランカはガリア4へ行ったという事でナナセは何だか寂しそう。ランカに会えないと、寂しさを募らせます。このナナセのアルト・シェリル・ランカのお弁当は手が込んでいますね~。ランカが一番大きいのがポイントかも。何気に3人の関係が適確に表されている気が。
 そんなナナセをルカがパンを落っことしてでも、

「会えない時間が長いほど、再会が嬉しいって言うし…」

 と励ましますが、そこにランカが、

「じゃあ私、休んだほうがよかったかな?」

 と現れます。予想外のランカの登校にナナセは大喜びしてランカに抱きつきます!ここのナナセの胸が強烈でした~。ナナセはどれだけランカのことを好きなんでしょうか。アニメ誌ではナナセがアルトに気があるようなことを書いていましたが、現時点ではランカにその気持ちが向いているとしか…。しかしルカの思いは空回りしたようでかわいそう。
 と、そんないちゃいちゃ状態の中、ランカの胸元からあの謎な生き物が出てきました!ランカは自分を励ましてくれた生き物を放って置けないと思ったらしく、つい連れて来てしまったようです。まあその気持ちもわかる気がしますが。
 でもナナセは、

「生態系保護法違反で強制ボランティアですよ!」

 と、飼うことに反対します。どうやらむやみにこういう生物を飼うことは保護法違反になるようです。でも強制ボランティアで済むような問題なんでしょうか。ちょっと気になる点です。
 が、ナナセはランカのお願いを拒むことができずやむなく、

「では、私も共犯です。罰を受ける時は一緒ですよ」

 と協力するこることに。
 一方アルト・シェリル達はガリア4へ到着。ガリア4を見てアルトは、

「あれが惑星、空がある…。これが大気の天体…」

 と、空への思いをはせていました。アルトにも遂に本物の空を飛べる日がきました。
 そうして一向は第33海兵隊に出迎えられます。オゴタイ隊長は割と温厚な人物のようです。でもこの外見、どうもナ○ック星人を思い出してしまいます…。そしてそのオゴタイ隊長とは対照的に何かよからぬことを考えている人物も。それがテムジンという何だか過激派という感じの人物。嫌な予感がします。
 そうしてシェリルは出迎えられタラップを降りていきますが、その最中シェリルは熱のせいでその場に倒れこんでしまいます――。この様子だとコンサートの続行は不可能な様子。これにより、テムジン達兵隊は、

「ゼントラーディーに聞かせるミーゾーンは無いってか?」

 と、隊長に銃を向け、暴動に及びます。そしてテムジン達の行動は素早く、アルト達もその人質になることに!すべては始めから仕組まれていたことのようです。
 でもシェリルが倒れたことにさほど動揺せず、すぐこう暴動に及ぶというのには何か違和感があるような気がします。時間をおいてなら分かる気もしますが。これもすべてはグレイズの企みだったりするのでしょうか。そんな疑問はありますが、果たしてアルト達はこの事態を収めることはできるのでしょうか。

 そのガリア4で起こった暴動のことはすぐオズマ達SMSにも知らされることに。これにオズマは嫌な予感は当たったと、アルトを一人で行かせたことを悔やみます。しかも今から駆けつけようとしても、そこに行くまで一週間はかかってしまうという状況。打つ手がありません。
 と、オズマの横にはキャサリンが。キャサリンはこの暴動が事前に仕組まれていたものだと読みます。ここのシーンはオズマとキャサリンの目の合わすところが好きです。何だかこの2人意思の疎通がばっちりできているようですね。回を追うごとに良い感じになっているような気がします!
 また艦長もこの暴動について、手際が良すぎると何か心当たりがあるようですが…。でも現時点でSMSがどうにかすることは難しいようです。

 捕まったアルト・シェリル・グレイス達。アルト・グレイスは熱で倒れたシェリルの看病をしていました。その最中シェリルは責任を感じてまた表に出ようとしますが、熱で立つこともなかなかできず、結局アルトに「体調管理もプロの仕事だろうが」と止められてしまいます。この言葉にはシェリルも
「その通りね…返す言葉もないわ」と頷くしかありませんでした。でもそれでもシェリルがこの星に来たかったのは、

「だって私、プレゼント…アナタに空……」

 とアルトに本物の空を見せたかったから。シェリルが健気すぎます。反則技の空を使ってアルトを誘ったのはあんまりいい気はしませんでしたが、ただアルトのためにというシェリルの思いは咎められないですね。
 これを聞いたアルトはいてもたってもいられず、グレイスにシェリルを任せ脱走。事態を変えるために、VF-25を取り戻しに走ります――。

 またその頃のランカ達。ランカ達もルカの知らせによってアルト達が危機に陥っていることを知ります。ランカもまたどうにかならないかと不安になりますが、やはりここでも1週間という時間の問題を前にして成すすべなくランカは、

「私、アルトくんにプレゼントも渡せてない。
 何も言えてないのに、私……」

 と、途方に暮れます。この辺でランカがシェリルのことは心配しないのが、ちょっと気になったり。やはりわだかまりがあったりするのでしょうか。
 と、ここでルカが

「ひとつだけ、方法があるかも知れません!」

 思わぬ作戦を提案することに!それは断層の影響を受けない何らかのシステムを搭載した試作機に乗って、ガリア4まで行くこと。これによって宇宙は今の10分の1で移動可能になるということです。これはかなり画期的なシステムですね。この機体に乗るのはミシェル。ここの訝しげなミシェルの表情が印象的でした。ミシェルはあるプレゼントを乗せて、ガリア4へ向かうことになります。

 その後のガリア4の様子。その頃テムジンは反応弾を発見し、意気揚揚と兵士達の指揮を上げ、宝を探そうとします。どうやらテムジンの目的はその宝を見つけ、再び人類との戦争を始めることにあるようです。これも血の宿命なんでしょうか…。
 と、その頃アルトがVF-25にたどり着き、機体に乗り込もうとしますが、すぐさまテムジンに発見され、作戦は失敗。アルトはまたテムジンに捕えられそうになります。テムジンはすっかり悪役の顔でアルトを、

「なぁマイクロン、歌ってみろよ。
 オレ達を止められるかも知れないぜ?」

 と、からかいます。その言葉にアルトは苛立ちを募らせます…。ここでアルトが歌うか踊るかしたら面白かったかも。踊りは結構いけそうな気がするんですけどね~。
 一方オゴタイ隊長の率いる部隊もテムジンの部隊に押され、これ以上攻撃を受け続けると壊滅してしまうという状況になり、やむを得ず、発砲許可を出すことに。このままではゼントラーディー同士の争いが始まってしまいます――。
 と、そんな危機的状況の中、ミハエルの乗った機体が登場!何故か機体からは音楽が流れてきます!ミハエルはアルトに、

「アルト、お前にバースデープレゼントの配達だ!」

 と、誕生日プレゼントを持ってきたと言います!それは――

「皆抱き締めて!!銀河の果てまで!!」

 とランカ!!どうやらランカはアルトのため、この戦いを止めるためにここにきたようです!このランカの登場にアルトも、

「ランカ…」

 と、驚くばかり。そしてここからは「星間飛行」の披露から始まるランカ・オン・ステージの始まりです!ますは星間飛行から。タイトルからして今歌うにはピッタリな歌ですね。振り付けも凝っていて歌も素晴らしいです。そして何と言っても八重歯を見せ笑顔なランカが可愛すぎます!特にあのサビに入る前のウィンクにはたまらないものが…!あの星が忘れられません。あと途中アルトが頬を赤らめるシーンが妙に気になりました。これはランカに惚れてきたんでしょうか…?
 このランカの登場で戦場にも変化が。何と兵士達皆ランカに見惚れ、銃を次々と下ろしていきます!オゴタイ隊長もこの事態に戸惑うばかり…。ここでオゴタイ隊長の横にいた人物が、

「彼女こそ代役からチャンスを掴み、
 スターの座を駆け上がっている超時空シンデレラ…」
 ランカちゃんです!!」

 と熱説するのには吹きました~!詳しすぎ~!!宇宙全土にランカの人気は広がっていたようです。それから兵士達は歌が進むごとにランカに魅了されていき、鼻血を出し倒れる兵士も続出!すごい破壊力です!しかしランカのファーストライブに行きたがっていた兵士もいたとは…良い意味のバカなのかも。歌で戦争を止めるというのはこういうことだったんですね~。マクロスの作品ならではの演出でした。歌の力はやっぱりすごいです!いや、それにしてもインパクトありすぎでした。
 こうしてランカの登場で暴動は見事に収まってしまい、これにテムジンはやけになってランカを撃ってしまえばと、ステージのランカを狙います。が、アルトがここですかさずテムジンを止めようと向かっていきます!そのアルトにテムジンは、

「戦いこそが、俺達ゼントラーディの命!
 オレ達の『血』なんだぁぁ――!!」

 と叫びます。この言葉に、

『血を受け継いでいるんです。
 呪いにも似た、役者の血を…』

 という、矢三郎の言葉を思い出し、動揺を見せます。しかし、アルトは、

「そんなもん、知るかよ――!!」

 とその迷いを振り切り、テムジンを撃ちます――。これによりテムジンは沈み一件落着。アルトは血の定めを認めたくなく、そう叫んで振り切ったのかもしれません。バックで流れていたアイモがまた切なさをかもし出していました。

 一方このランカの活躍を見ていたシェリルはランカに「負けた」という感じで、ただ思いつめたような表情に…。今回の勝者はランカでした。このシェリルの表情、どこか虚ろな感じがしました。これもランカに抜けがけした報いだったのかもしれません。今回でまた恋の争いの構図も変わってきたようです。

 その後アルトはステージのランカの元へ。ランカはアルトが駆けつけると腰を抜かしてしまいます…。背負っていたもの、命を狙われながらステージに立つのは酷なことだったことでしょう。ランカの心の強さを感じました。アルトはそんなランカに、

「ランカ、どうしてここまでして…」

 と聞きます。それにランカは…

「だって伝えたかったんだもん。
 ハッピーバースデー、アルト君」

 と、笑顔で微笑みます。この時のランカは本当に健気でした…。
 
 その後アルトは今からでもこの機体を使えば、ランカをファーストライブに間に合わせることができるからとミハエルから聞き、アルトがランカを送り届けることになります。どうやらミシェルが、

「無茶してここまで来た、ランカちゃんの気持ちを考えろよな」

 と気を使ったことから、その任はアルトに。ミハエルは気配り上手ですね。ランカは心強い味方を得ていたようです。
 そうして2人は機体の中で2人っきりに。2人を見送るシェリルの姿がちょっと2人で本物の空を楽しみます。

「どこまでも飛んでいきたい気分」
「ああ、そうだな」

 これはランカへの頑張ったご褒美だったのかも。何だかロマンチックな感じがしました。その中でアルトはランカに、

「おかげで助かったよ、最高のプレゼントだったよ」

 と、お礼を言います。ここでも誕生日とは上手いですね~。これにランカは頬を真っ赤に、アルトも気恥ずかしくなったのか頬が真っ赤。2人はお互いのそれに気付き思わず笑ってしまいます。なんだか良い雰囲気になってきました。
 と、ここで終わらないのがマクロス。ここで海の謎の存在が機体を狂わせ、機体はどこか謎な地点で不時着することに。この海の謎な存在がテムジンの狙っていたものなんでしょうか。とりあえず2人は機体を降り、しばらく歩いてみることに。
 と、そこでランカがあるものを発見します。それはマクロス――。遂にここでマクロスが登場です。次回2人はそこで何を見ることになるのか、そしてランカはライブに間に合うことができるのか、とても気になります。
 EDも「愛・覚えていますか」でとても空気が読めていました。EDまでランカとは…今回後半は本当にランカのターンでした。ようやくランカが報われたようで嬉しかったです。


 次回は「トワイライト・プラネット」遭難したアルト・ランカですが、その行く手にはマクロスが・・・。マクロスが今後どう話に絡んでくるか気になります。あとアルトとランカが急接近ということでそちらも見逃せないところ。そろそろ2クール目突入で、話がどう展開していくのかが楽しみです。

 では次回まで星間飛行を聞きながら待ちたいと思います!星間飛行も良い曲ですね~。どうもサビに入る前のランカのウィンクがクセになりそうです。