上の子の話
●中1 夏休み
ちょっと母の高校・大学時代の話します。
母、高校時代英語が得意でした。模試で偏差値70前半がいつもの立ち位置、80超えたら「今回よくできたな」60台だったら「超絶相性わるかったな」て感じで、英語に自信ありました。
大学受験も上手くいって大学生になって、ネイティブ教授による英語の講義を受けてショックを受けました。
文法も和訳も全く問われず、「課題の英文を英文で要約してきなさい」という宿題が出て、授業で添削されました。課題の英文は大体わかるのに、要約が全然できない!更にいえば先生が超速で話す英語が全然聞き取れないし、質問に英語で答えられない。
英語の偏差値って70あっても全然使えるレベルじゃないんだ・・・・てのが衝撃でした。
上の子が英検準2級合格した後にこれを思い出して、使えるレベルで英語を勉強していくなら、いったん英検を追うのを中断する必要があると思いました。
なんだかんだ言っても英検って単語勝負で、文単とパス単コツコツすれば合格すると思う。ただ「単語習得」が「英語学習」だと子供に思わせてしまうと、英語の試験は受かっても英語を使えるようにはならない。
英検の効率の良さは英語学習の効率のよさとは別物です。英検の効率の良さを追求して受験すると、2級まではなんと合格するかもしれませんが、最悪の場合2級止まり(TOEIC600点程度)で英語が苦手になる可能性があります。
できれば楽しく英語を伸ばしていって使える英語に持っていきたい。
英検的には「非効率」だけど、使える英語のために夏休みを多読に費やしました。
夏休みっても、この夏は休校期間を取り戻すため夏休み少なかったので、期間は8/1~8/31を設定しました。
使ったのはOxford reading club
当時は↑で取り扱いがなく、検索した中で1番安かった1500円/月を購入しました。
Oxford reading tree という、絵本を読みながら段階的に英語力をつけていくシリーズが300冊分入っています。その他のシリーズの絵本、語彙制限本など合わせて合計900冊が、ほとんど音声付きで楽しめます。
とくにOxford reading tree はよく出来ていて、レベル1から9まで、1レベルにつき20冊~40冊レベルあり、最初は1冊につき20単語程度で、例えば「Dad had a trumpet.」でトランペット吹いてるお父さんの絵。次のページからは〇〇 had △△.の形で人物と持ってるものが変わっていくという感じでhadのイメージを日本語の介入無しにつけていけます。
9レベルになると、1冊1500語を超えてきて内容も英検3級よりちょっと上な感じです。ただ、絵本なので全然難しさは感じません。
内容も、冒険あり、しかけあり、最後にちゃんとオチがありで飽きません。
本屋で見かけてこのシリーズを買おうかどうかずっと迷っていたのですが、シリーズ全部とCD買うとなんと10万円越え!高い~。でも内容いいから買いたいと思ってたので、月1500円に飛びつきました。
うちはある程度英語力をもった上で選んだので1ヶ月で集中的に読み込んだけど、英語学習を最初からこれで始めるなら1年くらいかけてじっくり進めても1万円ぐらいで音と英単語と意味がしっかりマッチしていいと思います。英語勉強始めた頃にこのサービスが始まってたらうちもこれだけで英語力養成してたかも。
せっかくお金出すので夏休み期間中は英語の時間1時間にしてもらい、全時間Oxford reading clubにつぎ込んでもらいました。
こども2人、そして母もせっかくなので300冊読破に挑戦!
みんなでいっせいに読んだので「この本もう読んだ?」「あれ面白いよね~」「そのなぞなぞよくわからないね」と、ごはんどきに情報交換して盛り上がりました。
多読の指南書に「多読友達を作るといい」と書いてある理由がわかりました。確かに人の感じ方それぞれだから、情報交換すると「ああ、そういう見方ね」「あ、そう読めばいいのか!」と参考になります。
Oxford reading treeシリーズは、レベル1、2が充実してて冊数が多く、内容が英語わからない人向けレベルなので、レベル1、2はこどもは20冊ぐらいで次のレベルに移っていきました。(この時点で上の子は英検準2級合格済み、下の子は英検3級の過去問で合格ラインだったため)
1番楽しんでたのはレベル5,6あたりでした。それ以降は話は面白いけど1話辺りが長くてサクサク進まないのがイヤだったよう(読んだ本一覧表をつけていたので、冊数が稼ぎたいという英語に全く関係ない理由💦)
母おすすめの読み方は
①まず、読み聞かせモードで読む
(絵本の中の英文が消えて、絵本を自動でめくってくれながら音読してくれるモードです)
②次に、音声+英文表示の絵本モードにして読む
③ ②のモードで一緒に音読
④内容確認の質問モードがあるので全問正解を目指す
一覧表をつけていたので、どのくらい読んだか自分でも確認できてよかったと思います。
母は夜な夜な電卓片手に合計語数を計算してました。冊数と合計語数が見えるのでこども2人で張り合って更に読む好循環でした。
最終的に上の子220冊10万語。下の子248冊11万語。母は記録してないけどざっくり350冊15万語。
これによって多読の基礎「日本語を介さずに英語を英語のまま読む」が一応手に入ったと思います。
ただこれ、また日本語併記の日本の参考書に戻ると早速消えていく能力だと思います。
定着するまで英語オンリーで日本語排除しましょう。(もちろん日常生活の話じゃなく、英語の時間だけの話です!)