母の話
子供たちの英語力が上がっていたので、付き合って色々一緒にやってた私も英語力あがってんちゃう?と思ってた母の私。
今年TOEICを初受験して800点取れたので、勉強法とちょっとずるい(?)直前に200点近く伸ばした小技を書き残しておこうと思います。
⚫英語歴
小6 :母が買ってきた1冊のカセット付き教材(挨拶とちょっとした会話程度の教材だった)を聞く→結構好きだった記憶、でも3回ぐらい聞いただけな感じ
中学入学直前 :塾にいってたのでアルファベットの書き取りした。あと父が自分の英語教材で喋るカード買ってきたので家族で「誰が1番上手く発音できてるか」ゲームが勃発。これでいくつかフレーズ覚えた
中学 :公立中学で下手な発音の英語の先生に教わる。集団授業の塾で大学生に英語を教わるが地元の補習塾だったので単語テストと教科書の和訳英訳だけで、高校受験期に長文はちんぷんかんぷん。
高校 :偏差値60ぐらいの私立高校だったけど、英語の先生が神だった。発音もよく、ぱっと英語を口に出せる高い英会話力、スラッシュリーディングで前から読んでいく授業、英語の感覚を説明してくれる丁寧さ。この先生以外の英語教師は普通の教え方(スラッシュでない全日本語訳、発声はあまりしない)でした。この先生に3年間メインで教えてもらうクラスだったので、予備校も塾も通信教育もなしで英語の偏差値は70超えが普通でした。なんなら家庭学習もほぼしてなかった。高二で英検2級の1次に合格したけど、面接で一言もしゃべれず落ちた。
大学 :関西では英語で有名なまあ一流大学といえる私立大学に現役合格。合格後は正直英語は散々でした。授業ではネイティブの先生が課してくる要約が全然ダメで赤点ギリギリ。旅行に行ったら全然聞き取れず話せない。英語はダメだな、とすっぱり諦めました。
出産後 :子供が育ってきたので、上の子が小5・下の子小4のとき英語を始めてみようと画策するが続かず挫折。しかし上の子小6のとき、急にやる気を出したので教材を工夫したりして続けることに成功。上の子中一の夏休みに洋書多読を始めることに。1人で使っても3人で使っても本代はかわらないので一緒に多読開始。多読を始めて1年しないうちにTOEIC800達成。
⚫多読からTOEIC受験を決めるまでの7ヶ月
最初はTOEICなんて考えていなかったので、多読を楽しんでみました。
まず、子供たちの夏休みに合わせて1ヶ月Oxford Reading Clubを契約。1500円。今はもうちょっと安くで契約できるかも。
多読界では非常に有名なOxford Reading Treeという絵本シリーズが300冊読めます。I have a pen.程度の1+レベルから短編小説ぐらい読み応えのある長さの9レベルまで、同じ登場人物とイラストで安心安全な楽しさ。絵本だけど、イラスト見てるとツッコミしたいこと多くて楽しいです。毎回のぞいてくる隣のおじさんとか毎回あるメガネとか。1+から9まで300冊全部読んだら12万語ぐらいでした。音声もついていてスピードも変えれるのでレベル7ぐらいまではめっちゃ早くしてコスパよく進めました。(子供たちは普通のスピードで楽しんでました)
他のシリーズもいくつか見てみましたが、Oxford Reading Treeほど楽しく読めるシリーズがなく、Oxford dominoとOxford bookwormシリーズから数冊づつは読んで1ヶ月が終わりました。
多読のレベルを徐々にあげようと思い、frog and toad全部とNate the greatを12冊、YL1レベルとして読みました。frog and toadも、最初は苦労して読みました。こんな難しいの子供たち読めるん!?と思ってたけど私よりさらさら読んでました。いちいちこの動詞の現在形は・・・とかひっかからないのが逆にいいようで。
YL2としてMagic tree house 12冊とMarvin Redpost8冊をCD付きで準備しました。子供達は順々に読み進めて読んでたけど、私はその頃あまりやる気もなく3冊ぐらい読んで停滞してました。わかってたけど子供向けって大人にはそんな面白くない・・・。かと言って大人向けは英語が難しすぎてつらい。
YL3としてA to Z Mysteriesシリーズ4冊を購入して読んでみたら、やっと結構面白いかもと思い、ちょこちょこ読むようになりました。でもスピード遅くて1週間経っても1冊(7000語ぐらい?)終わるか終わらないか。
多分多読初めの1ヶ月で15万語近く読んだあとは7ヶ月ぐらいたっても総語数20万語超えたかどうか。
⚫TOEICを受けようと決心してからの2ヶ月
ダラダラ多読やったりやらなかったりしてた時、登録してた派遣会社から「TOEIC受験無料のお知らせ」が来ました。太っ腹なことに、TOEIC受けたら結果に関わらず受験料と同額の商品券プレゼントでした。
高二で英検2級落ちてから英語検定にはご縁がなかったけど、多読もしたし子供たちといっぱい英語の歌も歌ったし、断然英語力ついてる気がするので受けてみようかと思いました。
目標、600点。高校卒業してからきちんとした英語学習から遠ざかってたのでまずは英検2級程度の600点を目指すことにしました。
受験を決めてからは、2ヶ月だけなのできちんと勉強することに。1日に1万語の読書とDuo3.0を15セクション。が、目標で、最低で1日5000語の読書とDuo3.0を10セクション。
多読で速読力を養いつつ、Duoで単語力養成を目論みました。
多読はせっかくあるのでNate the great12冊、Magic treehouse16冊、Marvin Redpost8冊、AtoZ mysteries13冊とシリーズをどんどん読みました。子供がMarvin Redpost面白い!って言ってたのを聞き流してたけど、読んでみると確かに面白い。このくらいならガンガン読んでいけるなーと慢心して、YL4のFamous fiveシリーズに突入した途端、全然進まない💦1巻を何とか読んで終わってしまいました。
シリーズ以外ではA long walk to waterを読んで感動してドキュメンタリーに進もうとしてI am Malalaで挫折。Marvin読めたからグレッグのだめ日記行けるかと試して挫折。YL3あたりはそこそこ読めるけどYL4以上は厳しいなーって思いました。
受験まで1ヶ月切って、duo3.0はセクション35ぐらいまで大体聞いたら意味わかる、読んだら意味わかるまで来ましたが、TOEIC関係のブログ見てたらTOEIC頻出単語とduo3.0はちょっと違うと書いてあり、慌ててTOEICの単語帳買いました。
音声が使いづらかったのでyoutubeの動画で音を聞いてました。
通勤途中に聞いて、慣れてきたら1.2倍速、1.5倍速にして最低でも1日1周するようにしてとにかくたくさん触れるようにしました。
アプリでTOEICのリスニングもちょこちょこお風呂入ってる時とか数問ずつ慣れていきました。
⚫受験1週間前
受験1週間前になって、「1回模擬テストやっとくか」と自宅でタブレット使ってやってみました。
(お金使う気なかったので、手元にあった1回分のみ)
多分600点少し超えるぐらいの点数が取れたと思います。
ここで、試験形式と自分の勉強法がちょっと乖離していることに気が付きました。
リスニングはアプリでやってたからまあよかったけど、リーディングの資料参照するのはコツがあるなあと。あと量の半端ない多さ。
そこで、試験形式に合わせて戦略を練りました。
①リスニングの先読み
先読み命なとこあります。どこまで先読みするかも、個人によってバラバラのようで・・・私は1問先までしか先読みしないこととして、1問先の設問だけ読む戦略にしました。問題だけ読んで選択肢は読まない!(選択肢まで読んでると時間が足りなかったため。早く読めるなら読んだ方がいいかも)
ただし、最初の説明の時とか聞かなくていい部分で資料問題のリスニングの資料はざっくり目を通しました。
②文法問題は深追いしない
短文形式の文法問題は、即答を心がける。文の途中で答えわかったらもう最後まで読まない。なんなら選択肢であたりがつけれそうなら(品詞問題だな、とか)問題文すら読まずカッコ周辺だけで即答していく。
③わからなくてもひきずらない
精神面ですが、クヨクヨしないの大事だと思いました。できなくてもスパッと切り替えて次へ。
④資料問題を模擬テストで確認
資料問題、慣れてないと時間かかりすぎて最後までとてもたどり着かないので、まず確認。日本語訳部分を見て、サッと答えを出せそうなら効果あります。日本語だと時間をかけず答えを出せるなら、試験慣れすれば英語力あげずに対応できます!
どうするかというと、できるだけたくさんのTOEICの模擬テストの「日本語訳」を読むこと。その日本語訳見る時、自分がどこチェックしてるかしっかりチェックしましょう。多分全部見てない。
設問見たあと資料のタイトル見てざっくりカテゴリ見て絞り込む・・・という作業をしてると思います。自分の動作をよく確認して、次に同じ問題の英語を見ます。日本語訳と同じ動作をします。その動作で選択肢が選べそうなら、とにかく数を稼ぎます!
私は極力お金を使いたくなかったので(あかんけど)本屋で模擬テスト系の資料問題の日本語訳だけガンガン読みました。1回分10分もあれば資料問題はチェックできたので、数日かよって数冊見ました💦本屋さんありがとう。子供たちがTOEIC受ける時にはちゃんと本買います。ごめんなさい。
⑤本番と同じように模試しましょう
後で書きますが、マスクして模試すればよかったです。苦しい・・・。
メモ取る癖のある人も注意です。メモ取れないので、模試でもノーメモで挑みましょう。私はもともとメモ取らないので特に影響はなかったですが、大学受験期にスラッシュリーディングがんがん入れてた人は方法を変えていかないと難しいです。
⚫当日の誤算
せっかくなので当日の話も。
会場がどこになるかわからなかったので、念の為午後にしときました。
雨の日で寒かったけど会場は居心地良い温度でした。ただし湿気がすごい。
マスクしていたので、著しく集中力が落ちました。
あと、運ですが横の人が選べません・・・
私の横に座った人、とにかくシャーペンがかつかつうるさかった!リスニングのとき、横の人の音に引きずられない強い心が必要でした。正直パート1が1番自信あったのにシャーペンの音が私とタイミング違ってて気になってしまいました💦
リスニング、家で1人でやってたときはそこそこ聞けてたのに、会場で音声が遠いこと、横の人が気になること、マスクが息苦しいことで集中できず、あと実力不足で100問中自信もってこたえられたのは10問ぐらい。でもリスニング400点ありました。わからなくてもカンでがんばれば何とかなるのかも。
リーディングは最後の資料問題2個ぐらいは読み切れずお絵描きしときました。こちらも400点。
というわけで、40代多読歴1年弱でもTOEIC800点取れた話でした。