市販教材で先取り学習・小中高~高校受験2023年2024年予定

先取り学習の実施と成果の検証・塾なし市販教材

英検準2級から2級までの道 4/6 (英語勉強開始から2年)

2021-04-25 11:57:39 | 塾なし先取り 英語
上の子の話

多読の進め方について、ひとつ親がやりがちなNGを思い出したので書いときます。
「わかったかどうかチェックするな!」
正直、多読を始めた小学生中学生(もしかしたら高校生や大人でも)が、全部正しく理解して読み進めるのは無理があります。
でも、全部を正しく理解する必要あります?
大体のあらすじを追えてたら途中途中で意味のわからない文章や単語があったとしても大きく問題はないです。文法なんかもsが三単現だろうがthatの識別ができなかろうがどっちでもいいというか気にしなくていいです。
日本人でも、ふるさとの歌を「うさぎ美味しあの山~」と思ってた人多いそうです。でも、「追いし」だろうが「美味し」だろうが、うさぎが山にいたふるさとっていいもんだな〜という歌の意味はわかっています。これでいいんじゃないかと。
そのうち高校生になって古文習ってから「おいし」って追う+過去を表す助動詞「き」の連体形か!となるかもしれないしならないかもしれない。まあ、どっちでもいいんじゃないかと。

聞いて欲しいのは「その本面白い?」「お話についていける?難しかったら別のにしようか?」ということのみです。
「日本語でいうとどんな話?」「今読んでる文和訳してみて」とか、やたらと日本語に戻そうとせずに英語は英語で理解しておくことを許してあげてください。
もちろん、親も読んで面白かった感想をこどもと日本語で語り合うのは禁止どころかぜひしたいことのひとつです。
いろんな見方があって、正しいと思っている理解はそれぞれその個人のものであって強制してはいけないということを指導の際覚えておくと多読が続きやすいと思います。
続けば、そのうち英語力ついてきて「この文章読んだら大体の人がこう理解する」というある種の読解の正解に近づいていけます。
日本語を使ってそこに無理やり近づけないように大人の注意が必要です。

多読の効果が薄くなってしまうので。
なによりチェックされるかもと思いながら本を読むのはまったく楽しめません。

●中1 12月~2月
英検2級の前に多読をもうちょっと続けようと決めた上の子。
上の子の友達で、1人小6の時に英検2級合格しています。
中1の10月にもう1人合格してたのでちょっと焦りもあって、本当は結構2級欲しがってたと思うんだけど、無理にゴリゴリ単語覚える方向に行かなくて安心しました。
その子たちの来歴を聞いてないけど、やっぱり中学生で2級取るような子達は幼少の頃から英会話だったり塾だったり多読だったりしっかり基礎があると思う。
記憶力だけで準2級に9ヶ月で合格した上の子はともかく総量が足りてないのを感じます。いろんな表現・文章を読んでいってもっと蓄積して欲しい。

②YL2-2.9

RBM: Rainbow Magic (YL 2.0-3.0)  総語数 4000-4500語
英日対訳版7冊と1冊目のCDを買ったけど、あんまり面白さを感じなかったようで1冊以上読みませんでした。
多読前に購入したので日本語訳がついているから母も積極的に読んでって言わず消滅・・・

MTH: Magic Tree House (YL 2.5-3.5) 総語数 4900-6100語
小学校の図書室でも人気だったマジックツリーハウスだ!と喜んでました。日本の本はかわいいイラストだったのに洋書はなんかリアルっぽいイラストで違和感バリバリだったようだけど。
CDもちょっと高いけどボリュームを考えたらお得だったので購入。作者の人が声を使い分けながら読んでくれて臨場感たっぷりです。
1-8を読みました。
1-4巻は本屋で洋書購入。実はこれが失敗で、途中で改訂があったらしく改定後の本を朗読してるCDと英単語や章構成がちょいちょい違ってました。
5巻からは電子書籍で買ったので改定後に直っていて良かったのですが・・・・。
洋書を買う人は、CD使うつもりならよく注意して買うといいと思います。

FSA: Flat Stanley Adventure (YL 2.0-3.0)
1巻を買いました。そんなに難しくないので、CDなしでスイスイ読んでました。
結構面白いけど、続刊を読むほどはまらなかったので一巻で終わりです。

MVR: Marvin Redpost (YL 2.5-3.5) 総語数 6000-12000語
小学生3,4年生の小学生Marvin君のお話。結構たわいない日常生活なんだけど、アメリカの小学校の様子がわかって面白いです。
いじめがあったり先生の犬の世話をまかされたり、大統領が授業参観に来たり。
まじめでかしこいけど要領と運がよくないMarvin君が巻き込まれる学校生活が、リアルでハラハラしながら読めます。
上の子はめちゃくちゃ気に入っていました。

1月にMarvin8冊読み終わったので、2月からは「文で覚える単熟語2級」を1章(10長文)聞いて、残り時間をMarvinの好きな話音読するように組み替えました。大体文単15分、多読15分ぐらい。
WIZ1900でもいいよって言ったけど、「WIZわかりやすいけど内容知ってるから飽きた」とのことでした・・・。
文単は単語についていけたら話がエッセイだったり説明文だったりで新しい知識が増えて楽しいので、希望通り文単にしました。

英検準2級から2級までの道 3/6 (英語勉強開始から2年)

2021-04-25 11:57:04 | 塾なし先取り 英語
上の子の話
●中1 9月~11月
さて、夏休みにOxford reading treeを読み込んで洋書への足がかりを築いた子供たち(+母)。
ここからは実際に絵本レベルからの洋書を読んでいきます。
ここからはSSSさんの推薦洋書集をかなり活用しました。


今まで洋書を読んできていないのでどの本なら読めそうかさっぱりわかりません。
こういう場合、よくレベル別になってる本を勧められると思うのですが、レベル別の本って「そのレベルに合わせた語彙に書き直した本」なので、正直深さがないというかもったいないというか・・・
やっぱり作家さんが「どういう単語をどう使って伝えるか」と推敲してきた文章を、勝手に同じ意味だったらいいだろうと書き直したものを読んで読んだ気になってたら違う気がするんです。
もしこれが気にならなかったらレベル別のOxford dominos,Oxford bookworms,Penguin readers,Macmillan,Cambridgeなど大きめの本屋に行けば選び放題で楽しく教養もつけれると思います。

なので、せっかく本を揃えるなら「原書」を買おうと思いました。
ここからYL(日本人にとっての読みやすさレベル)基準で本を揃えました。
Oxford reading treeがYL0.1-1.0だったのでYL1以上で始めました。
読んだ本を紹介していきます。
タイトル部分はSSSさんの洋書紹介ページを参照させていただきました。

①YL1-1.9

ICR2: I Can Read Books Level 2 (YL 1.2-1-6) 総語数 1500-2000語
Days with Frog and Toad, Frog and Toad All Year, Frog and Toad are Friends
レベル別の図書ですが、原書と一緒でした。
1冊に500語程度のお話が4話ぐらい入っていて、小学2年のときに国語で音読した「手紙」もありました。
作家さんが音読してるCDも買って、聞きながら読んだり音読したりしました。
非常におすすめです。
ただし語彙は普通に英検3級超もちらほら。イラストと音声があるので多分意味はわかります。

NATE Nate the Great Mystery Series (YL 1.4-1.8) 総語数 1200-2000語
小学生低学年のNate君の探偵ものです。
登場人物が個性的で読めば読むほどくせになるというかオチが読めるというか。
意外と伏線ばっちりで推理も面白いです。
30冊近くあるのですが、意外と1冊が高くて語数が少なく割高感があるので、10冊揃えて終わりにしました。
音声CDも結構高かったので、2冊ぐらいをYoutubeの音読探して聞かせたあとは自力で音読してもらいました。
まあ、何度も楽しんで読めるほど内容が濃くないので数回で終わりました。

NHK:Enjoy Simple English (多分YL1.5-2.5)
原書にこだわると言いながらNHKかーい!と思いましたが、笑いあり涙ありオチありですごく面白いです。何度も読みこむのに耐えうる内容の良さが素晴らしい。
こどもたちお気に入りはShort stories とRAKUGOです。
私はRampoやHerosを勧めてるんだけど読んでくれません。ま、そのうちおいおいで・・・
1話500語程度、1冊につき20話程度入っています。すごくコスパいいです!
amazonの電子書籍で購入して音声をNHK書籍から購入した方が安い本はそうやって揃えました。
日本の本ですが、和訳はありません。最初に英単語のイラストがあり、本文(英文)があって、巻末に英単語の和訳がちょこっと載ってます。ほぼ英語なので多読本に入れてやってください。

平日は30分多読に割いていました。
英検2級を見越して、10月からは土曜日にリスニング過去問を始めました。
大体7割取れていました。まあまあいいんじゃない?と自信をもったところで、11月から平日に10分2級の英単語対策、多読を20分の平日英語合計30分に組み直しました。
準2級と2級の英単語、結構難易度違うのでまずはとっつきやすい英単語本を導入しました。
WIZ1900です。


英検の本でいうと、パス単2級と文で覚える単熟語2級をうまくミックスしたような本です。
長文というほど長くない文章に(4文程度)バランスよく2級レベルの英単語を配置しています。
なにより秀逸なのがイラストです。キャッチーなイラストと文章で、英単語が覚えやすい!
文単だと文が長すぎて単語がボケる、パス単だと単語がバラバラすぎて思い出す取っ掛りがない、そういう悩みを解決できます。
CDも買って進めますが、正直CDの出来はイマイチです。やたらポーズ(空白)が多くてテンポが悪い。ポーズなしで短時間で1周できるようになっていたら文句なしにパーフェクトでした。
それでも文章が結構面白くて場面を想像しやすいのでこどもにも好評でした。

で、11月末にWIZ1900が1周ちょっと行ったので2級の過去問やってみました。
結果、得点率筆記が30%、リスニングが70%、ライティングなしで45%という結果でした。
正直、2級は大体6割取れたらギリギリ合格すると思うので、単語をゴリゴリ覚えたら1月の試験に間に合うけどどうする?と上の子に聞きました。
でも、母としては準2級のようにゴリゴリ押して合格するより、多読を進めてその先に英語力があがったから英検2級合格しちゃった、がいいと思っていることも伝えて。
そしたら上の子も今回は見送って英語力伸ばすと決めたので、12月からはまた英語多読30分に戻しました。