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Oyaji's Diary

商売の宣伝にと始めたのに、いつの間にやら日記的ブログに。
広島の小さな酒屋のオヤジのブログです。

垂直飲みのその後に‥

2012年11月16日 | 果実酒
遊べや遊べの翌日は、学べ学べ学びやがれ‥あれっ?どっかで聴いたフレーズじゃね‥って事で、今夜はちょいと面白いお勉強を‥。
昨日解禁されたボージョレ・ヌーヴォー。一般的には、早飲みに適したガメイ種の葡萄を使われるため、その醸造年に飲み切るワインと言うのが定説になっとります。

じゃけど、当店がお付き合いしとるインポーターさんが取り扱うとってヌーヴォーは、しっかりとした造りのヌーヴォーで、実は何度か1年ほど寝かせて、その味わいの変化をテイスティングしてみたこともあった。
結論は、劣化は感じられず、フレッシュさはやや損なわれたかなって感じで、それはそれで、今度は若干の渋みを感じる赤ワインとして、充分に飲みごたえのあるワインになっとった。

で、今夜、お店に赤ワインをお求めに来られたお客様が居られたので、「昨日、ヌーボー解禁日でしたが、もう飲まれましたか?」とお尋ねすると、「そうでしたねぇ!」と、素敵なラベルもお見せしながら、ボトルの説明や、造り手の誠実な取り組みをお話すると、こちらがお薦めするままにルイ・テット社のヌーヴォーをお買い上げ戴きました。
その時、思い出したのです。取リ置いてあるヌーボーがあった事を‥。

「今年のは、お帰りになってからのお愉しみと言う事にして、同じ醸造所の造った去年のヌーヴォーがあるんで、良かったら、飲んでみられませんか?」と、試飲をお薦めしてみた。
「いいんですか?」
で、早速開栓しながらも、こちらもドキドキ。自信はあれど、確信は持てずと言ったところ。(苦笑)
今更、止めましょうとは言えぬ状況下で、すぐにコルクについた香りを確認。(うん、大丈夫。)
「あっ、いいですね。」と、ひと口含まれたお客様も少し驚いておられました。
配達時間は過ぎとったんで、こちらもテイスティング。かなりタンニンを感じましたが、全く劣化は感じられず、充分いけました。
今夜の晩飯時に、家族でも飲み、パート続きの疲労蓄積から、今晩笑わせてくれた嫁さん※(注)も、「美味しい~。」の感想。

こうなると、垂直飲み(同じ種類のお酒を醸造年で飲み比べる)してみるんが、お勉強。って言うか、数量少ない航空便はお客様にお届けし、船便まで待とうとしとったのに、抑えられぬ欲望。
食事後のひと仕事を終えて、今年のヌーヴォーと飲み比べてみた。
う~ん、かすかにピリピリとしたフレッシュ感とフルーティーな味わいは、ヌーヴォーらしさと言う点では、さすがに今年の方に軍配は上がるんじゃけど、去年のも、ええ感じじゃね。さすが‥と、感慨深く、ジッとボトルを見たわし。
えっ これって、2010年のヌーヴォーじゃん 
さすがじゃ‥(苦笑)お試しになりたい方は、徒歩で当店までお越し下さい。“有る内試飲”しております!

さて、文中見つからんように、こまい(注)を入れたんじゃけど、気になるよね。
実は、今日は嫁さん2つのパート掛け持ち日。朝から3つ隣の町へ車で出かけ、その帰りに隣町の、普段は歩いて行きよる仕事場に寄って帰る日。
日によっては、その隣町のパートだけの日もあるんで、その時には帰りに空メールが入ったら、仕事の邪魔にならん時は、わしがアッシー君になるんが暗黙の了解になっとるんじゃ。
で、今夕、空メールが入ったんよ。
ニヤリ!わしは早速電話した。「車、忘れて帰りよるんじゃない?」
嫁さん、送信直後に気付いたらしゅう、わしがこんな‥すぐにブログネタにするけぇ、携帯に手ぇ突っ込んでメールを鷲掴みにしたい気持ちじゃったらしいが、あとの祭りでしたとさ。


虹のヌーヴォー

2012年11月15日 | 果実酒
今日は、世界で一番日本が賑やかになる、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日。
最近は、以前ほど大騒ぎすることも無くなっとりますが、当店では勿論、今年も仕入れております。何故なら、美味しいからです。
本日解禁の航空便は、この2種類を入荷しました。
写真左は、100年樹齢の葡萄樹から造られるボージョレ・ヴィラージュ・キュヴェ・サントネール(750ml/¥2310)。1本の樹に2房しか実をつけないので、凝縮された深~い味わいがあります。右のヌーヴォーは、ルイ・テット社の通常のボージョレ・ヌーヴォー(750ml/¥1785)こちらも優良な栽培農家の葡萄のみを使っております。そのフルーティーな味わいに劣らず、シンプルな瓶も好評なんですよ。
為替の関係で、以前よりお求め易くなっております。この機会に是非、美味しいヌーヴォーを味わってみて下さい。

そうそう、今日の天気は“いなげな”天気じゃったですねぇ。晴れたり降ったり。でも、その御蔭か、虹が出とったん知っとってですか?
南区東雲辺りを配達途中で走りよる時気づいて、思わず車を停めて撮りました。車から下りて撮るのは、なにぶん性格がシャイなものでできません。そのせいで、大切な虹の足元が撮れませんでした。そこが一番美しかったのですが‥。
撮った時には、右の出どころがわしらの町辺りに見えたんで、(よし!幸せを運ぶ“虹のヌーヴォー”ってことで、宣伝しよう!)と思うたんじゃけど、地元の友人が送って来てくれた画像では、違うとった。(汗)
でもね、美味しいけん、味わって戴きたいけん、そのまま今日のタイトルにして気を引きました。すみません。
景気も悪いけんね、何にでもすがりたいのです。
実は、この後、もう1本虹が現れ、「えっ、2種類じゃけん、虹2つに因んで、2本買うてですか?毎度あり~!」と、話を続けるつもりが、撮った画像を紛失‥悪いことは、お天道様が許さんのじゃね。

当店に幸せを運んで欲しい、虹の出現でしたとさ。

   ※わしゃあ、未成年者にゃ“酒”絶対売らんけんね!子どもの心身壊しとうないけん!
    飲酒運転も殺人行為じゃ。やめんさいよ!



2012秋のワイン試飲会

2012年10月16日 | 果実酒
今日は、いつもお世話になっとるワイン・インポーターさんの秋の試飲会開催日じゃったけど、当初は、配達の都合で参加を諦めかけとったんじゃけど、なんか、途中からどうしても気になり、配達途中に、ちょっとでもええけんと思い、会場の広島市内ホテルの地下駐車場に。
そこで前掛け外して、会場に上がったら、受付けに当店担当・美人のノグチ女史が。彼女とは、ワイン発注のメールのやり取りでの面識くらいしか無いんじゃけど、注文の事務的なメールがほとんどの中、しょーもないボケをかますわしに、調子合わせてくれる心優しいお方です。
が、趣味は、登山、自転車、農作業と、“おっとこまえ(男前)”な女史で、今回の会場に彼女の“おすすめワイン”の札がかかってたイタリア赤ワインがあったんじゃけど、パンチの効いた“おっとこまえ赤ワイン”じゃったです。(笑)

さて、会場に入場すると、不景気と言われながらも、そこは多くの参加者で溢れ返り、熱気が感じられました。やはり、いいものはイイ!のだ。これでイイのだ。と言う想いを再認識しました。
そんな大勢の参加者の中で、見慣れた後ろ姿が‥。燗酒界で超有名な、ドイツビールで超有名な、あの西条のKちゃんが、真剣オーラを発しながらテイスティング中でした。Kちゃんはワインにも造詣が深いのです。
※お決まりの“意味ない目線”を入れなくて済む角度から盗撮。

そんなKちゃんと、ワインの感想や、どんな売り方、薦め方が良いかなどと、いつにないマジメな話をしながら、会場にある多くのワインをテイスティング。ムムッ、これは!と思える新しいワインや、以前取り扱ってたけどお久しぶりのワインが、良い意味で大きく裏切ってくれてたりとか、近い内に当店に並べたい多くのワインとの出会いがありました。
諦めんと行って良かった~と、会場を後にしながら思いました。乞うご期待!です。

せっかくなんで、今日は、ひと足お先に入荷中で、今回の試飲会でも紹介されとった赤ワインをひとつご紹介。

コメ(750ml/¥1470)
レコードで言えば、ジャケ買いじゃったけど大当たりじゃった、以前ご紹介したことのある陰干し葡萄を使った白ワインと同じ生産者の造る赤で、ネッ!顔(ラベル)もええでしょ!‥ワイン名が“ コメ”ですよ!(今度は名前買いかい!)
「コメ」とは、「こんなもんでしょ!たいしたことないさ!」って意味があるそうなんじゃけど、自信があるから、そんなジョークで名づけてるみたいです。納得。
酸味がしっかりあって、食中酒に最適なミディアムボディの赤です。
美味しい秋の食中酒としてお愉しみ下さい。

   ※わしゃあ、未成年者にゃ“酒”絶対売らんけんね!子どもの心身壊しとうないけん!
    飲酒運転も殺人行為じゃ。やめんさいよ!


もちろん、米のお酒も、いろいろ入荷中です。宜しくお願いします。



欲望という名のワイン

2012年06月06日 | 果実酒
3月にご紹介した“熱狂ワイン コモロコ”も大好評じゃけど、スペインワインがここんところ元気です。
本日ご紹介するワインは、その名も「リビド

リビド=リビドーとは、『本来ラテン語で強い〈欲望〉を意味する語。性科学者モルA.Mollは,これを〈性衝動〉の意味,つまりリビドー・セクスアリスlibido sexualisの意味に限定して用い(1898),さらにS.フロイトによって精神分析理論の一核心をなすリビドー理論に導入されることになる。フロイトはこの用語をモルから借用したと述べている。フロイトのリビドー概念は彼の生涯の間で変遷した。初期の理論では,リビドーとは性的なエネルギー(その表現は多様な心的・身体的表現をとりうる)であり,〈自己保存本能〉(自我本能)とは対立するものとされていた。』(コトバンク)

『精神分析で、人間に生得的に備わっている衝動の原動力となる本能エネルギー。フロイトは性本能としたが、ユングは広く、すべての行動の根底にある心的エネルギーとした。』(Yahoo!百科事典)


何やら艶かしい単語がウヨウヨありますが、インポーターさんのガイドには、「興奮する」の意味で紹介され、リオハ出身の造り手ダビト・サンペドロが、ナバラのワインを造った“興奮”を表現しとるんじゃそうです。
ブログ・タイトルを「欲望」にしたんは。昔の名画に引っ掛けた。
←「造り手の興奮」と、深イイ話にしながらも、ラベルにはご覧の通り、ストッキングのガーターベルトが描かれとるところが、情熱の国・スペインらしいよね。

味わいの方は、そんな抑えきれない興奮に舞い上がることなく、丁寧な造りに徹した、上品で複雑な、大人の味わいに仕上がってます。お値段もお手頃、是非1度、味わってみて下さい。
リビド (750ml/¥1260)

ネットショップにも掲載しております。イメージ・ミュージック:シュガー・ミーbyリンジー・ディ・ポールと共にお楽しみ下さい。


   ※わしゃあ、未成年者にゃ“酒”絶対売らんけんね!子どもの心身壊しとうないけん!
    飲酒運転も殺人行為じゃ。やめんさいよ!


「興奮」にもいろんな種類がありまして、質のイイ興奮は、野村クンのピッチングが与えてくれるもの、質の悪い興奮は、97球で代えてしまうマニュアル采配に対して抱く、持って行き場の無い興奮です。

追伸、今朝のネットで、「野村投手、自ら降板申し出」の記事が‥。早計でしたが、上記消さない。
野村クン、大事に至らねば良いけど‥。


縁起良さげなラベル

2012年05月19日 | 果実酒
例年、GW前後はなかなか物が動かず、今年も例年通りかと思いきや、先日ご紹介したスペインの熱狂ワイン・コモロコなど、一部ワインには例年にない動きがあります。
今までお見かけしてなかったような若いお客様も増えたような気がし、手配りチラシの効果も少しは出てるかなと、自画自さんじゅうは遠い思い出。
と、馬鹿なこと言うとらんと、商売商売。で、ワインカタログを見よったら、ラベルが新しゅうなったイタリアワインに目が留まった。

どーにかしたらどーにかなるんじゃないかと気を揉むファンが日増しに増えとるわしらのカープ。から遠ざかって久しいんで、このラベルは野球の神様の啓示か‥。
ホラホラ見てごらん。大きなの文字の中に赤色があり、そこに重なるように、黄金のV し・か・も・ワインじゃけんね。
さぁ、これを啓示と思えぬ現状はさておいて、そこのカープファンさん、信じとうなるじゃろ?買いとうなるじゃろ?騙されとう‥あっ、いやいや、騙すワインじゃありません!中身もええんです。
ワインの名は、ベネヴェンターノ アリアニコ(750ml/¥1785)
イタリア・カンパーニャ州のワインで、香り高く甘みもかんじさせながら、力強いワインを造る葡萄品種・アリアニコ100%使用の赤です。力強さを感じるってところが、また、すがりたいええでしょ!
多くのワイン雑誌でも高評価を得とるこのワイン。是非、味わってみて下さい。そして、ボトルは神棚に。(笑)
ネットショップにも載せてます。こちらをクリック→
余談じゃけど、イメージミュージックは、先日惜しまれて亡くなったドナ・サマーの力強い歌声の“ホット・スタッフ”にしました。

   ※わしゃあ、未成年者にゃ“酒”絶対売らんけんね!子どもの心身壊しとうないけん!
    飲酒運転も殺人行為じゃ。やめんさいよ!


さぁ、もう少しすると交流戦でカープのルーキー野村クンが、日ハムのゆうちゃんと対決。人もようけ入るじゃろうねぇ。
野村クンと斎藤と言えば、昨年、ドラフト前にカープの苑田スカウトがインタビューに答えた時の言葉を思い出す。
インタビュアーが、「野村投手は、豊作と言われた前回のドラフトで注目された斎藤投手と比べてどうですか?」とマイクを向けたら、「こんな言い方をすると斎藤クンには申し訳ないけど、モノが違います!」と、キッパリ言うちゃったもんなぁ。
その言葉に背かぬ投球。打ってやっとったら、3~4勝は上乗せできとるはず。
今日は心強いワインも入手したことじゃし、西の方角にラベルを向けて念を送りましょう。