5月も中旬に入り“春爛漫”といきたいところですが、GW明けの今週は寒かったり雨が降ったりと何となくスッキリしない日が続いて春を楽しむという感じてはなかったような気がしますね。とは言うものの、木々に緑が目立ち、花が咲いているのを見ると確実に夏に向かっているんだなあと思いますので、北国の短い春を楽しもうと思っている筆者なのであります(笑)
さて、本日は『しじみ』と『あさり』について豆知識風に書いてみたいと思います。
森林公園店では年中こんな感じで↓『活しじみ』と『活あさり』を販売しています。
只今、入荷している『活しじみ』は網走湖産のものです。網走湖産の『しじみ』は、規定サイズ以下は湖に戻すという管理をしながら獲っているため、一般的な『しじみ』の大きさに比べて大きめなので、太ったプリプリの身に濃厚な旨みがたっぷり詰まっていますので、美味しいと評価の高い『しじみ』です。
一方、『活あさり』は厚岸産のものです。厚岸産の『あさり』は、大粒で美味しい濃厚なだしが良く取れる『あさり』です。
厚岸の『あさり』は水温が低い場所で育つため、4~5年かけてゆっくりと成長します。また厚岸の海は地理的要因や環境から非常に栄養豊富な海で、そこに生息する『あさり』は良質なプランクトンを沢山食べて育ちます。その結果として大粒で美味しい『あさり』になるというわけです。
さて、ここちからは『しじみ』と『あさり』について豆知識についてです。
1.生息している環境の違い
『しじみ』と『あさり』は同じ二枚貝ですが、生息している場所が全く違います。
しじみは淡水または汽水域(淡水と海水が混在している場所で、一般には川が海に淡水を注ぎ入れている河口部辺りに見られます)で、塩水濃度も0.3%~1%程度のところでしか生息していません。一方、あさりは、3%以上の海水でしか生息しています。味噌汁などにした場合、しじみの味噌汁にはなく、あさりの味噌汁にある磯の風味はこのためです。
ここからがポイントですよ!
どちらの貝も食べる前に砂を抜くをする必要がありますが、しじみとあさりでは砂抜きの方法が違います。
しじみは淡水で育っているので真水またはで砂抜きをします(塩水濃度0.3%~1%程度でもOK)。
一方、あさりの場合は海水で育っているため、海水に近い3%ほどの塩水を使用して砂抜きをします。
これって以外に知られていないため、真水でやったり塩水でやったりと人によってまちまちかもしれませんが、基本的なことがわかれば今日から砂抜き名人になれますよ(笑)
2.栄養価
『しじみ』と『あさり』では栄養価も大きく違います。
『しじみ』の特徴は何といってもアミノ酸の一種であるオルニチンが多く含まれているということです。他にオルニチンを含む魚介類等の食べ物もありますが、『しじみ』には格段に多く含まれています。
オルニチンといえば、二日酔いに効果があると言われていてオルニチンを含む食品が多数販売されていますが、実は二日酔いそのものに効くというわけではありません。オルニチンには、アンモニアの代謝を助け肝臓の解毒を助ける作用他、肝臓の働きを助けたり、肝臓でのタンパク質合成を高める働きなどがあり、人間の身体にとって重要なものばかりなのです。オルニチンは体内で合成することも可能ですが、飲み過ぎでオルニチンが使われると当然足りなくなってきます。アルコールが分解しきれなくなって二日酔いとなるわけですから、オルニチンを摂取することで残ったアルコールを分解させて、二日酔いを解消するというわけです。
その他にしじみには女性に不足しがちと言われるカルシウムや鉄などのミネラルに加え、ビタミンB12、ビタミンB2、ビタミンAなどの毎日の健康な生活に必要なビタミンが大変豊富に含まれています。
『あさり』はうま味成分でもあるタウリンが多く含まれています。タウリンは血液中のコレステロールを低下させる効果があり、また肝臓における解毒機能の向上させ、動脈硬化の予防に有効とされています。ちなみにあさりの旬は春先ですが、この時期にはタウリンの量が増大します。
その他に、あさりにはカルシウムやカリウム、亜鉛などのミネラルがたっぷり入っています。100gあたりに含まれるビタミンB12の含有量は貝類の中でNo.1です。なお、ビタミンB12は赤いビタミンといわれ赤血球の生成や中枢神経の維持、脂肪の代謝などに影響を与える大切なビタミンなのです。
3.料理
しじみは何といっても味噌汁でしょう!濃厚な出汁はあさりの比ではないと思います。味噌汁の他には、佃煮にしたり、炊き込みご飯などでも楽しめると思いますが、あさりに比べると料理のバリエーションに狭くなるかもしれませんね。
あさりはしじもに比べると料理のバリエーションが楽しめると思います。味噌汁に始まって、酒蒸し・佃煮・炊き込みご飯・クラムチャウダーなどいろいろな料理をして楽しめますよね。しじみに比べるとあっさり(おやじダジャレです・・・汗)しているためだからだと思います。
酒蒸しで出る出汁は、シンプルですがとても旨いですよね
佃煮はご飯のおかずにも、酒の肴らもとっても良く合いますね!
磯の風味を感じる炊き込みご飯は、食欲をそそります。
あさりは、クリーム系の料理との相性も抜群です。
さて、あなたは『しじみ派』ですか、それとも『あさり派』ですか・・・笑
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