今日の札幌の午前中は、風が多少あるものの青空が広がっていて気持ちの良く台風が接近していることを感じさせませんでした。ただ、天気予報では午後から天候が崩れ、夜から明日朝にかけて大荒れになるようですが、大きな影響が出ないように祈るばかりです。台風の直接的進路が予想される東北や道南地域におきましても大きな被害が出ないことをお祈りいたします。
さて、本日の話題は鱈(タラ)トバです。
トバと言えば鮭トバが一般的というかトバ=鮭トバと連想する人がほとんどだと思いますが、鱈トバも鮭トバに劣らずとっても美味しいんですよ!
鱈トバの原料となるのは助宗鱈(スケソウダラ)なんですね。生の助宗鱈はほとんどが加工品に回されるためあまり店頭に出回りませんが(生で販売されている鱈は、ほとんどが真鱈です)、逆に鱈の乾物はほとんどが助宗鱈なのです。
当社で販売している鱈トバも原料は助宗鱈で、『助とば』という商品名が付いています。
助宗鱈は本来淡泊な味の白身魚ですが、トバにすることによって旨みが凝縮されほんのりとした甘みが出てききます。
鱈トバは、そのままでもいただけますが、少し火であぶれば身がほんのりと柔らかくなり、旨み(コク)が増します。これにマヨネーズや七味唐辛子を付けて食べると酒の肴に最高ですよ!
ところで、トバって漢字でどのように書くかご存知ですか。
冬葉と書きます。
トバ作りが北海道や東北地方の冬の風物詩であることから「冬場」を語源としているようですが、アイヌ語の tupa トゥパ「鮭を身おろししたものを更に縦に細かく切って乾かしたもの」に由来する可能性もあるようです。
本日は鱈トバの話がメインでしたが、もちろん当社では鮭トバも販売しています。
もともとの鮭トバは保存食の目的があり長期間の保存に耐えられるよう塩辛く硬いものだったのですが、最近のトバは保存食というよりもおつまみ的食べ物なのでバラエティー化しています。
皮の付いていないタイプ、柔らかいタイプ、ワインなので風味を付けたタイプなど様々です。もともとの保存食としての鮭トバから見ればトバらしくないかもしれませんが、美味しく食べていただければそれが一番だと思います(笑)
当社で扱っているトバはどれも美味しいと好評をいただいていますので、ぜひご賞味ください。
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