足立君江 写真ライフ

ー東京の街・安曇野・カンボジア撮影記ー

   

名作写真館

2013年09月20日 | 日常
 都写美の書籍コーナーをのぞき、「あれっ!」と気がつきました。

名作写真館17号は、写真家 林忠彦、岩宮武二さんの特集でした。
さっそく、ゲット(580円税込)・・・。
肖像画の大家である林忠彦さんは、その作品もよく見ていたのですが、岩宮武二さんはどこかで見る機会を探していた写真家です。
林忠彦さんは、安曇野の有明美術館の館長が懇意にしていたようで、お話を伺ったことがあります。

以前、カンボジアの写真でお世話になった藤井秀樹先生が、岩宮武二さんの「アンコール」の写真集を貸してくれたのです。
その時、モノクロの素晴らしい写真集に感動しました。
1962年にカンボジアを訪れ、その後アジアの仏像を取材するなかで、1970年に再度訪れてカンボジアの遺跡を撮影したもの。
1970年と言えば、そのあと3年後にはポルポト政権になっていた時期。
その写真集を見たとき、仏像が傷つけられた跡はなく、遺跡がみんなきれいだった気がします。
生きていれば、仏像を彫るという興味から、カンボジアのアプサラの女神たちをどんなふうに見ていたのか、聞いてみたい気がします。

名作写真館のなかでは、仏像と仏教をほかの国に紹介するというユネスコの大プロジェクトの撮影だったようです。
撮影していく中で、民族の特徴や美意識が見えてくるという思いを持って撮影したとかいてある。
インドや中国、チベットまで、かつて撮影が困難だったアジアの仏像を亡くなる2年前まで撮影し続けたというのです。

京都の写真集を含め、30冊以上出版していました。
入手が困難なため、編集部への問い合わせにはお答えできませんと書いてあります。

残念!


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美輪明宏ドキュメンタリー

2013年09月20日 | 日常
 朝晩の空気がちがってきたこの頃。
庭にすずむしが鳴いて、昨日の台風が嘘のようだ。

たまには映画でもと思い、兼ねてから狙っていた「美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴をさがして~」を見に出かけた。
東京都写真美術館の展示は、前回来た時と同じなので、映画だけを見る・・・。

この映画はマスコミに幅広く報道され、監督はフランス人のパスカル=アレックス・ヴァンサンという人。
1968年の「黒蜥蜴」により、美輪明宏にみせられて、今回密着取材したものだという。
映画の中には横尾忠則、深作欣二、北野武、宮崎駿などの有名人が出演し、美輪さんとのかかわりや魅力について語っている。

若いころに、一度だけコンサートに行ったことがあった。
その時の美輪明宏の素晴らしいトークの世界と妖艶な美しさに魅了された。
でもその時が最初で最後、いつまでも忘れなれないコンサートの思い出となった・・・。

映画の中では「銀巴里」で歌い始めた頃のこと、「ヨイトマケの歌」ができた環境、同棲生活と言われた三島由紀夫との関係なども語っている。

今回、様々な雑誌や新聞記事を見たが、おもしろかったのは週刊金曜日の編集長、佐高信(さたかまこと)さんとの対談が特におもしろかった。
教養があって、毒舌ともいえることをさらりと言ってのける。
日本の憲法ができた経緯もよく知っていて、アメリカが作った憲法ではないとはっきり言っている。
「戦争」のことは第二次大量殺人というべき、「いじめ」は恐喝、暴力、「万引き」は窃盗、泥棒とはっきり言うべきで犯罪者だ・・・という。

若いときに、人は外見によって判断するということを強く感じ、それが強い自分を作り出したと話していた。
納得できるこのご時世なので、今日は昼食をはさんで「黒蜥蜴」も見て帰りました。

   
 恵比寿に来たので、昼食にはビールでしょう。

   
 雲一つない青空、陽が燦々と・・・。

   
 巣立ったばかりらしい小すずめが、水を飲みにきました。




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グループ展終了

2013年09月16日 | 日常
 12日から始まったグループ展、今日で終わりました。
15、16日と台風の影響を受けましたが、沢山の皆さんに来ていただきました。

地元の「みずほカメラ会」。
これはある人から指導の依頼をうけ、皆さんの写真を見ることにした写真クラブ。

会の皆さんは、特にテーマは決めていないようですが、誰がどんな写真が好きかなど、私もだんだんわかってきて個性が光っていると思う。
風景が好きな方、スナップ撮影の方、花が好きな方などそれぞれだが、よく出かけその度に写真を撮ってくるというパターン。

私がいままで学んできた環境と違うので戸惑うこともあるが、これだけバラエティにとんでいるとみる方も楽しくなる。
また、皆などこかの撮影会に参加していて、いくつかの写真クラブを掛け持ちしているようだ。
デジタルカメラになってから、子どもでも押せば写る時代、楽しむこともひとつだが何かテーマが持てると、写真がもっと楽しくなることを知ってほしいかな~。
大変なことでなくても、普段のなんとなく撮った写真でも、どんな気持ちで撮ったか・・・。
たくさん撮ればそれも個展につながっていく。
そんな目標を持つと、もっと写真が楽しくなる・・・。

私自身そういう気持ちで街の写真を撮り続けている・・・。

 
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催行決定

2013年09月13日 | カンボジア
 そうこうしているうちに、(株)ピースイン・ツアー企画「カンボジア撮影ツアー」催行決定のお知らせがありました。

  
          アラン村の姉妹
 
写真を撮らない人も、遺跡に行きたい人も、村を訪ねてみたい人も気軽に参加してカンボジアを多くの人に知っていただきたい。

私も最初は、アンコールワットに行きたいとう単純な動機でした。
しかし、人間って不思議なものです。
「カンボジア?知ってるよ。長い内戦があって、地雷があってあぶないんだよね。国がなかなか立ち直れないんだよね」・・・。
これが2000年の私の気持ちでした。
いざ 訪れてみると子どもたちに「生きるということはどういうことなのか」教えられました。
お母さんたちは、男性に負けず「これでもか・・・。」というほど良く働きます。
こういう女性たちの地位向上を進めるにはどうしたらよいか。
貧しいがゆえに出てくる沢山の不幸なできごと。

NGOはたくさん入っているが、このNGOは信用できるのか・・・。などなど・・・。
どんどん知りたい欲求が強くなり、深みにはまり込んでいきましたね。

今は街は見違えるようになり、交通事故さえ気を付ければツアーで十分に楽しめます。
そればかりか、元気な子どもたちやお母さんたちにも会えます。
自分で会って自分がかかわって感じていく、そしてカンボジアを知る機会になればと思っています。

今回はスナダイクマエ孤児院も訪ねますが、すでに卒業し立派な仕事をしているラアヴォ君のふるさとを訪ねます。

   
 二人とも頑張っています。
左 パナー君  右 ラアヴォ君。(2013年4月) 今回は時期的に水祭りの後になりますので、船は作り終わっています。しかし、伝統の村です。

2年前の11月、水祭りが近い日でしたが、私は船を作る人がいる村を訪ねました。
偶然見つけた村でしたが、1993年から船を作っているというのです。
昨年、4月偶然にそこがラアヴォ君の叔父さんの家だとわかったのです。
ドラマですね。実家をたずねてご両親に会い、酒作りをするお姉さんにも会えました。
今回はこの村、タトー村にも行きます。

こんな素晴らしい企画、まだまだ参加者を募集しているそうです。
  問い合わせ 03-3207-3690
すでに、何回も行かれた方、はじめての方、この機会をお見逃しなく・・・。
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京都雨情

2013年09月10日 | 日常
 最後の日は一日中雨、雨、雨・・・。
なぜか京都は雨が似合う・・・。負け惜しみみたいです。
台風17号の影響か。 いにしえの歌人たちは平成の世の雨をどんな歌にしただろうか。

せっかく来たので清水寺から東寺方面へ・・・。
雨の京都もいいものです。と言いたいですが、こんな土砂降りではねえ・・・。
小さい傘の下で、やっとこ撮った写真を数枚・・・。

   
 清水寺から京都の町を望む。 見えませんね。

                              木々の間から・・・。                     山中の石仏。

   
 雨にぬれる赤い欄干に・・・。                 雨に咲く花。 

   
 東寺も大雨。                           雨の五重塔。

夕方 お土産を買って5時の新幹線で帰宅の途に・・・。
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延長宿泊の京都

2013年09月10日 | 日常
 延長して4人で京都を歩くことにした。

今日は京都の三条河原町から四条河原町の碁盤の目の路地をくまなく、歩く。

時々、コーヒー屋さんでアイスを食べたり、蕎麦を食べたり、夕方はちょっと奮発して懐石創作料理の店、「はし長」へ行く。
それが楽しみでもある京都の旅・・・。
いつも行く錦市場も、路地裏も違って見えてくる不思議さ・・・。

     
 ユニークなポスト。                          南座の裏側の路地。

   
 錦市場                                錦市場

   
 錦天満宮。                   なぜかリンゴが店先でクルクルと・・・。

   
 みどりの公衆電話が懐かしく・・・。              錦天満宮の入り口で。
 
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京都撮影紀行

2013年09月10日 | 日常
 三度目となる京都の旅、仲間と一緒だと楽しさも増すばかり。

今回は写真学校時代のセミナーが開かれ、多少お金がかかるが参加することにした。
写真を撮っていても、誰かとどこかでつながっていないと、楽しみがなくなってくる・・・。
友人が「写真界の浦島花子」になってはダメだと言っていたが、技術的なものは勉強と訓練するしかない。
写真は自分自身が出るので、中身が問題だと感じている・・・。

懐かしい仲間と会うことができて、自分の活動報告と皆さんの写真も十分にみられ、写真界の歴史や、自分の今のテーマについても相談できるという写真三昧のセミナー。

こういう企画が絶対に必要だと、常々考えていたのだが、参加したことで「良かった」と思えた時間であった。
一日の撮影時間では、先斗町、鴨川を渡り京都南座を川沿いに歩き、更に路地に入っていく。
八坂神社、八坂の塔界隈まで足をのばす。
友人曰く、歩いた歩数は2万歩近く・・・。

   
 まず京都にきたら、イノダコーヒー。三条河原町の本店へ。京野菜りサラダセット&パン&コーヒー。

   
 セミナーでは、著名な写真家の写真集やら仲間の写真集。私はコクトローク村の踊りの練習場の写真を見ていただいたが、「一生懸命さ、表情が伝わってこない。」また「踊りだけというよりこの村の様子の中に踊りを入れたらどうか」と指摘され、これは私も兼ねてから感じていたことなので納得。

   
 三条河原町界隈でおもしろい場所を探して歩く。京都の町は路地が狭く、ちいさな車が多い。
 それから、老舗や寺が沢山あり、テーマをどうするかまず考える。

 


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