読書・映画日記

 読んだ、観た情報をもう一度思い返して感想を書くことによって理解を深めるために始めました。

夢日記

2010年09月21日 | 夢日記
白い壁、白い扉。私はわき目も振らず扉を開け、レーザーに焼かれた。

仲間が遠くから呼んでいる。体を崩し、死んだ。

その瞬間、私の抱えていたカメラ映像が全世界に飛んだ。


白い空気。カメラマンの息切れ。意思を持った映像が扉を押しのけ、その先に向かう。その部屋には空中に浮いた機械がいつくも集まっていた。赤い警告ランプを発して動きを止める。映像はなおも止まらず、部屋の奥に走り去ろうとした。しかし、緑色のレーザーが発せられ、映像は途絶えた。

私は霊魂となり、この世界の行く末を見る猶予を与えられた。騒々しい音に目覚め、気づけば部屋を超えた通路に立っていた。体は無い。透明だが、意思だけはある。私は通路を進んだ。すると両開きの扉に行き着く。この先を知っても仲間達に伝えることは出来ない。だが・・・真実が知りたい。この先でいったい何が行われているのか。それが知りたい。私は扉を開けた。
扉の先は二股の通路になっており、目の前は壁だった。壁には二枚のシールドが並び、埋め込まれていた。私が通路に入ると一枚のシールドがわずかに傾いた。男がシールドを持って身を起こす仕草を直感した。扉を押し開けた勢いを保ったままそのシールドに体当たりした。ぐにゃりとした感覚が確かにあり、少し壁が削れた。透明な何かはシールドと壁にはさまれ、みじろぎした。体当たりした肩から全身に伝わった感触は冷徹な意思を呼び起こした。強く燃え上がるような力を感じ、もう一度突撃した。シールドにはさまれた何かは力なく倒れ、隣のシールドが少し、動いた。感づかれた!直感した私はシールドの何かが身を起こす前に行動した。何度も体当たりをしてねじ伏せた。先を急がねばならない、もう時間が無い。
通路を左手にゆくと部屋があり、人の声がした。子供のうめき声のようなものが何度も聞こえ、私は扉を押し開けた。部屋では男が手術を受けている最中だった。白い白衣を着た人間らしき者たちが私に気づかず作業に集中している。患者の男は黄色い顔をしてうつぶせに寝かされ、異様に黒い瞳を私に向けていた。そして何か単語のようなものをずっと大声で連呼していた。私が男に近づこうとすると男が少し顔を上げ、私の目を追うのだ。私はたまらなくなってその場から逃げ出した。男はいったい何者なのだろう、どうしてあんなところにいるのだろう。何故、私が見えるのだろう・・・。私は通路の反対側に入った。先ほどの通路よりも奥に続いて見え、その先でも部屋があり、白衣を着た人間が居た。通路の左手には先ほどの手術室を一望できるコンピュータールームがあり、私は一つのコンピューターから手術室の音が聞こえて来る事に気がついた。コンピューターに飛びつき、スピーカーの音を上げた。男の声が聞こえる。単純な三つの発音なのだが、聞き取れない。何か聞きなれない言葉なのだ。ボリュームをMAXにしてじっと耳を傾けた。
「イ・・・ア・・・・イ・・・イ・・・カ・・・イ・・・イカーイ・・・・イカーイ・・・」男はイカーイと言っているように聞こえた。何の意味も無い言葉なのかもしれない。男を見ると手術室の扉に向かって何度もその言葉を口にしていた。男の体は切り開かれ、白衣の人間が何か作業をしている。私はとにかくその場は離れる事にした。さらに奥の部屋に行ってそこでは何が行われているのか確かめねばならない。しかし、通路から先を見る前に私は消えた。

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