読書・映画日記

 読んだ、観た情報をもう一度思い返して感想を書くことによって理解を深めるために始めました。

歴史の教科書を読んで~その2~

2011年02月02日 | 読書日記
 中学の歴史の教科書を読破した。
 あの本のことを思うとコーヒーの香りが浮かんでくる。なぜかと言うに、主にその読書がコーヒーブレイクと一緒に行われていたからで、自然と体が覚えてしまったのだ。

 歴史の教科書を読み、日本の歴史を知り、その過去を知った。むごたらしい過去が今でも人々の心をゆがませているのだと知った。
 いつだったろうか、ネットで従軍慰安婦と言う戦争被害者達が講義している動画を見たことがある。彼女らが日本人に賠償を訴えたのだが、日本人はその人たちを罵倒し、「恥を知れ」と罵っていた。だが、どちらが恥を知るべきなのかは歴史を見れば明らかである。その日本人に同調する若者たちは意味を知ってか知らずか、同じようにネット上から言葉を用いて彼ら被害者を見下すのだった。その主張の中には、彼らは被害者の2世であって、とっくにすんだ事だと言う者もあった。しかし、現実問題として過去の日本は極端な財政難に陥っており、そのため賠償金も低く抑えられていた。また、その賠償金もアメリカが利益を優先してきめたものなので、本当に誠意ある謝罪になっているのかというと、怪しい。それをまったく考えずに安易な思いでアジア諸国民を見下す日本人はなんて傲慢なのだろうと、僕は思った。このまま世界のリーダーを主張したって、本質はふとっちょの頭パッパラパーが何が出来るだろう、尊敬されるなんてとんでもない。日本人は自分たちが選ばれて世界の技術革新国になったと思っているが、現実はアメリカの戦略上有利な従属国だったにすぎない。それは結果として富をもたらしたが、日本人の思い上がりはとどまる所を知らず、バブルがはじけても未だに「古き良き日本」を忘れる事が出来ない。
 日本人は今一度自分たちの国がしてきたことを学びなおすべきではないのか。そうして過去をちゃんと理解し、清算して初めて世界で一番輝く国、非核三原則を掲げる国として、被爆国として戦争と混乱のない、そして停戦と平和でもない、真の平和を実現する国として立ち上がれるのではないのか。

 今日も愚かな若者が愚かな大人達のように中国人への侮蔑を吐く。腐った国、日本。いつか思い知るだろう。

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