今夜はバッハコレギウムジャパンのヨハネ受難曲でサントリーホール。
先月のエリアスと同様、このヨハネも2016に歌っているのでとても思い入れのある作品。
小編成オケの演奏に続いて、主よあなたの栄誉は、の合唱。張りつめた緊張感。
エヴァンゲリストが、イエスと弟子たちのところにユダが兵士らを引き連れて、と語り、ドラマは始まる。
櫻田さんに、私だと応えるイエスの加耒さん、いい。
そして、大いなる愛がイエスを苦難に導いた、と合唱。
もうこの辺りでBCJの世界、聖書のドラマに浸っていた。
7曲罪の縄目より。初めて聞いた久保さんは好きな声。
9曲わたしが歩む道をお示しください。松井さんのなんとも美しい声、技術、溢れ出る情感。
13曲わが悩める心よ。谷口さんも熱い。
イエスに見つめられてペテロが激しく泣く14曲まで、あっという間の1部。
2部は頭の合唱から一段とギアが上がって。ドラマもイエスを断罪するスリリングな展開に引き込まれ。
谷口さんの20曲思い見よ、ぐっときた。
久保さんの30曲成し遂げられた、すごく良かった。
松井さんの35曲わが心よ、素晴らしい。
加耒さんは29曲、32曲、すごい。エリアスもすごかったけど今日も。風格すらを感じる。
不世出のエヴァンゲリスト、櫻田さんはホントに素晴らしい、unbelievable!
そしてフィナーレは合唱。39曲安らかに眠ってください、40曲永遠にあなたをほめたたえます。
なんと美しいエンディング。
そうか、ヨハネはここで終わって、復活まではいかないんだった、と思い出しながらのカーテンコール。
マエストロは満足されてた、と見た。
日本では、BCJのこんなヨハネ受難曲を聴けるんだ。
合唱してる若者たちに、是非とも聴かせてあげたい今夜のヨハネだった。