
今夜は新国立オペラ「夢遊病の女<新制作>」初日。
昨年25年ぶりに来日して素晴らしい「リゴレット」を観せてくれた巨匠マウリツィオ・ベニーニが、再び新国立で最高のベルカントオペラを観せてくれた。
演出バルバラ・リュックの2022年海外オペラハウスとの共同制作プロダクション。
マドリードの初演もベリーニが指揮しているのだからとても強い思い入れがあっただろう。熱い、すごい指揮をしていた。
東フィルも立派に応えていた。
エルヴィーノのアントニーノ・シラグーザはボローニャ歌劇の来日公演を観ているが、まさにベルカント歌い。
最も聴かせたのはタイトルのクラウディア・ムスキオ。イタリア人の新星。美人で芝居もうまくて、これは忘れられないひとだね。
妻屋さんは当たってた。堂々たるもんだ。だけど大野芸術監督にはもっと若手にチャンスを与えてほしい。好みが偏りすぎてる。
合唱は今夜もサイコー。世界一のオペラ合唱団。ダンサー10人がアミーナに絡む演出もモダンで印象深かった。
昨晩からあることで気分が沈んでいたので、アミーナに裏切られ(たと思い込んで)、落ち込むエルヴィーノの失意、絶望にひどく感情移入してしまった。
だから最高潮に盛り上がったフィナーレにもややついていけず、今夜は熱い投稿にならなかったなぁ。









