猫たたずむ

陽射しあれば猫たたずむ、そんなゆる~い日常と好きなhandmade♪

クロの話 ~つづき~

2006-11-21 | neko
           ~通勤途中に、すごく大きな虹がでてた少し前の画像~

  【 cat place 70匹の猫達 】


全く人馴れしておらず攻撃的なクロは、鋭い牙と爪がとても危険で
ネットを二重にかけられ、皮手袋をした私と先生と助手の方と三人で補ていしながら診察となる

まず血液検査で、FIV・FeLVともに陽性、すでに発症してると
色々な数値も高すぎたり低すぎたりで、一生懸命説明してくれていたけど
先生の「1年生きるかもしれないし、2-3週間かもしれない・・・」
その言葉に、なんともいえないものがこみ上げてきて、ほとんど聞いてなかった様に思う
「かわいそうに・・・」そうつぶやくしかできなかった
ステロイドともう一種類薬をもらい帰路につく

家では、翌日にはウンチも出た
薬入りのウェットのご飯を良く食べた
ただ、トイレの掃除もご飯をあげるのも頑丈な皮手袋をはめてでないと、相当危険

クロは自由のない生活が辛いのか、カーテンはひきちぎり
ダンボールは粉々、そして泣き叫び攻撃性が増す

先生に言われた言葉の数々を思い出す
「ウイルスに感染してるので、一緒に暮らすのはどうかな?」
「先住のネコの事を一番に考えてあげて」
「雨風をしのげるより、空腹を満たしてあげるのが一番」
「残りのニャン生、ケージに閉じ込めるより自由にしてあげた方が」
そう、先生はちゃちゅや私達と一緒に暮らす事を勧めなかった

毎日毎日悩んで、考えた・・・
夜中もずっと泣き叫び続ける、クロも眠いだろうに
ちょうど1週間が経った、クロも限界だったみたい

ケージの中で激しく暴れるようになり、とうとう開いたベランダに向け
ケージの扉を開け放つ
ベランダに出たクロはベランダの匂いをチェックし、手すりへ上りこちらを一度振り向いた
そして、まっすぐ歩き出した
今思い出しても涙がにじむ

これでよかったのか、私は結局何もしてあげられなかった
ごめんね、クロ

薬が少しは効いたのか、規則正しく食事が摂れてるからか
あれから嘔吐も見ないし、何より皮膚の状態が数段良くなった
今でもほぼ毎日朝夕ご飯を食べにくるので、空腹ではないかな
今年も古いカーペット・ダンボール・発泡スチロール・セーター
どれを用意しても気に入らない様子
きっと、クロが安心できる場所があって、そこじゃないとダメなんだと思う
彼は立派な野良として、今も生きている


応援のコメントを頂いてたのに、裏切るようなお話でした
スミマセンm(_ _)m 

追記:このような結果が出たので「去勢手術の必要はないですね」と先生と話しました
     麻酔も手術も危険だし、何よりそれ以前に体が弱ってたから
     もともと去勢手術の助成金の話で、これを話そうと思ってたのに^^;
     

不妊助成制度② ~クロ~

2006-11-01 | neko
  【 cat place 70匹の猫達 】 飼い主が避妊去勢を怠った結果

           
昨冬、ベランダの裏にどんな簡易ハウスを置いても一切入る気配なし
人工の暖かいものを知らない様子・・・セーターなどもひどく警戒する

なんとか寒い冬を乗り越えてくれた頃、
うちのベランダに、しょっちゅう吐しゃ物が。。
ある時は私の目の前で吐き出す、しんどそう
そして皮膚病か、掻き毟ったあとなどで体中キズや血だらけ
ついに保護を決意し、ノラ猫不妊手術助成の申請をしようと役所へ向かう

飼い猫には適用されないので、ノラだという第三者の証明がいるという
私の住む地域の自治会の誰か(役員さん)に
市の助成で手術をする旨報告→ネコの存在の確認してもらう→そして許可を頂く
はずが・・・・
どの役員さんに相談に行っても「私じゃ判断しかねる」「前例がないし」
「そんなネコ見たことないしなぁ~」と、ハンコを押してくれない

クロは私の見る限り、明らかに弱っていっている
早く保護して治療→手術→できれば。。。。と思いが逸るばかり
日にちが過ぎじれったく、だんだん腹が立ってきて
「もういいわっ」役所頼みの面倒くささと、近所の不理解を痛感
            
            
                  いつもベランダに来る『クロ』 2006.5

うちのキャリーの奥の方にご飯を置き、様子を伺っていると入った!
皮手袋の手で扉を閉め、あっさり捕獲^^
いつもの病院は休診のため、紹介してもらったはじめての病院へ行く

                                ・・・続きは後日・・・