◆何を探しているか◆ ３７８２

『よう、こんちわ、翁さん。昨日は弘泰さんに会ったようで、ブログで元気な様子が見えて安心をしたわ、ファハハハ。それにしても朝晩は気温が下がって、体調の管理が大変だよ、今日は婆さんと冬物の衣料品を買ってきたわ。ところがだ、出かけようと思って少し走ったら婆さんが乗っていない、婆さんを乗せて走り出したら婆さんが財布を忘れて。単なるボーンヘッドではないと思ってな、ギャハハハ』

 『おう、次男さん、物置の荷物の整理をしている？、何でも物置に押し込むから不要品だらけ？、お互い様だな。先日、便利屋の久保チャンに回収をして貰ったが、くず鉄などの引き取り無料は僅かで、ハハハハ。婆さんの置き忘れ、俺もやるが何か別のことを考えているのさ。家の中での忘れごと、補聴器、眼鏡、車のキーなどはもう日常行動だよ。頭の錆び付きは仕方がないわ。まあ、楽しんじゃうのだよ、ギャハハハ』

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 『数分前に飲んだ薬を飲んだか飲まないか思い出せない、確認をした鍵締まりを何度も見回り。婆さんは風呂を焚いたり、煮物など火気の使用はタイマーをエプロンに、買い物はスマホのメモに書き込んで、嫁さんに頼まれた化粧品などは、スマホのカメラに記録して、ファハハハ。どうも認知と言うよりは、いろいろと考え過ぎて、脳が交通整理が出来ないのではないかと前向きに考えて、ハハハハ』

 『俺は６０歳を過ぎてから、常々アホらしいことを考えて暮らそうと、まあナンセンスとでも言うか、ハハハハ。世の中の多くの発想は、言うなればそれが原点だろう、車の自動運転などは最たることで。・・・・いやあ、涼しくなってきて、これから戻って今夜は手打ちでおきり込みうどん、昨夜はおでん。あちこち話をしているが、今年は秋蕎麦が手に入りそうもないな、じゃあまた』

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   あとがき＝＝こんな話はしているが、お互いに深刻感はないのさ、これも風物だろうかな、ガハハハ＝＝放念の翁