とりあえず死ぬまでは生きてみる。

忌野清志郎が「幸せになりたいけどがんばりたくなぁ~い」と唄っているのを聴いて妙に共感した、猫と朝寝が大好きな人の日記。

新ブログへの移行

2007-07-15 12:34:50 | ねこの日常
 fc2で新たにブログを始めました。こちらの記事も一部引き継いでいます。

 オンリエド
 http://ssizecat.blog113.fc2.com/

春の新色?

2007-05-12 17:37:52 | ねこの主張
 以前、こんなことを書いた。

   会社員として上手にやっていくということは
   人格を標準化することに等しい(平均的になる
   というのではなく、事実としてその会社にある
   モデル人格に自分を合わせていくということ)。

 これをベースにしつつも少し考えを変えた部分があるので、そのことについて少々。

 会社員として会社の中で上手にやっていくということは、ソフトバンクの20色揃った携帯電話(パントーンという会社と提携して作られたらしい)のようになることだ、と思う。その20色は、どれもわかりやすく、はっきりとこれは○○色、とわかる。店頭で20色が並べられているのを見るとかなり壮観だったりする。

 会社に限ったことではないかもしれないけれど、人間も、自分は○○色、と周りにアピールしつつその色らしい振る舞いをするように日々腐心している。でも、人間なんてみんな玉虫色なんじゃないかと思うんだけれど。玉虫色ケータイというのはやっぱり変なんだろうか。

にょいさん(なぜか変換できない)と飲み

2007-05-05 23:50:36 | ねこの日常
 昨夜は実家の近隣の政令指定都市で女医さんと飲んできた。といっても、中学時代の同級生で、まだ研修医。イケイケな姐さま。4月はあれやこれやと飲む機会が多かったので、連休中は休肝しようかなどと考えていたが、女医さまがなかなかお酒好きなので付き合うことにした。

 結構いろんな話ができた。

★研修医というとお給料は安いイメージがあるが、実際はサラリーマンの初任給と比べると一般的にかなり高水準にあることがわかった。あと、寮費が月額数百円との事で、かなりうらやましかった。

☆私大の医学部出の研修医の姐さま方は総じて金銭感覚が違うらしい。

★結構不倫が多いらしい。彼女自身が不倫中らしい(やばい、やばすぎる)。

☆当直中に精神的な疾患のある患者が来て、些細なことで粘着されるとかなり気がめいるらしい。

★精神的な疾患や、その患者を総称して「プシコ」と呼ぶとの事。「Psychologie」から。隠語っぽい。

 いろいろ話したわりには下世話な話ばかりだった感じ。まあ世の中にはいろんなタイプのお医者さんがいらっしゃると思うけれど、彼女だけ見ている限りでは発想が私とは全く違う別次元の人だなあという印象を受けた。

 とりあえず仕事に対して誠実なお医者さんならいいかなあ、と私は思う。周りのお医者さんが仕事をどれだけまじめにやっているかということについては聞かなかった。その理由は、信頼半分、不安半分。

 どうでもいいが、「女医」を自然と「にょい」と読んでしまう。

弛緩した昼下がりに

2007-05-04 12:50:47 | ねこの日常
 なんかこの1週間ほど、少しのことで半ギレしたり、会話が円滑にできない気配があったりと、だいぶ疲れがたまっているなあというのを自覚している。やれやれ。

 4月は毎日会社に行って所定の業務(といっても研修だけれど)をこなすことだけで精一杯で、昔を振り返ったりなんてことはできなかった。でも、連休で実家に帰ったりすると、一体何をしようか見当がつかないといった状態になって、結局自分の来歴を辿る旅路(?)に出ることになる。

 人生を道にたとえるというのはベタで月並みだなあと思いつつ、ベタで月並みな発想しかできない自分は、今まで生きてきた年月を道にたとえてみる。

 他人と比べて、結構平坦な道だったような気がする。幸い、親がアル中とか兄弟がグレた(死語?)とかいった事情もなく、また大学院まで進学させてもらえた。そこらへん、本当に幸運だったとしかいいようがない。

 ずっと、日陰の道を歩いてきた気がする。良い意味でも悪い意味でも。強烈な陽射しにさらされることのない、気楽な道だったともいえる。でも、太陽がイメージさせるような快活で明朗な人格とも、自分は無縁だった。

 そして、道の周囲には見渡す限り誰の姿もない。





 弛緩した昼下がりに思うこと。

 4月には、研修期間とはいえ、嫌なことが山ほどあった。でも不思議なことに、その量に応じたストレスは感じていないような感じがする。社会人になるにあたっていろいろなものを諦めたからだろうか。それとも単に鈍感になっただけなんだろうか。

 もう1つ理由となりそうなのは、ある種の覚悟ができているということ。どうしても会社が合わなければ、そのときは辞めよう、という開き直った態度。私が若干ひねくれた人間だからなのかどうかはわからないけれど、逃げ道が目の前にあるともうちょっと頑張ってみるか、という気になったりする。そのおかげで、半径1メートルにえげつない人間がいても(あくまでも仮定の話)そこそこ耐えていられる。

もうすぐ5月病

2007-04-28 23:24:06 | ねこの日常
 もうすぐ、いわゆる5月病になるのだろうなあ、などと冷静に考えている。

 5月のある日の朝に会社に電話して、
「すみません、5月病みたいなので今日休みます。」
「そうなんですか、部長に伝えておきますね。お大事にしてください。」
なんて冷静なやりとりがあったらちょっと面白い、とか思った。

就職して約1ヶ月

2007-04-25 22:27:01 | ねこの日常
 なんだかんだで就職して1ヶ月が経とうとしている。

 働いていらっしゃる方々からしたら当たり前のことかもしれないけれど、この1ヶ月で気付いたことを少々。もしかしたらうちだけかも、というのも混じっているかも。なにしろ他との比較ができないので。

・会社には会社のノリがある。自然に合わせられる人はいいが、そうでない人は頑張ってそのノリに合わせなくてはならない。

・やっぱりアフター5の付き合いが大事。

・肝臓は強い方が良い。

・話題は豊富な方が良い。

・会社のノリというのと関連するが、やっぱり大半の会社ではアグレッシブさが求められている気がする。

・疲れる。

・休日はなんとなく寝だめしたくなる。

・疲れているので、不安が多くても一応寝ることができる(今のところ)。

・東京って意外に寒い。

・就職前にイメージしていたのと比べると、会社内部の仕事ってとても多種多様で複雑。

・部署によって従業員のカラーが異なる。

・できれば同期間で仲良くなりたいが、なかなか難しい(表向きはみんなちゃんと付き合っているが)。

・結語:やはり会社員として上手にやっていくということは人格を標準化することに等しい(平均的になるというのではなく、事実としてその会社にあるモデル人格に自分を合わせていくということ)。

初体験

2007-03-27 00:30:56 | ねこの日常
 初めて結婚式というものに行ってきました。といっても、私の場合は遠方から参加ということもあって披露宴の2次会だけですけれども。ちなみに、私は新郎の関係者。式、披露宴から来ている人が多くて、そういった方々は少々疲れ気味のように見えたり見えなかったり。ともあれ、楽しい雰囲気でお祝いできてよかったと思います。それにしても女性陣は皆様きれいな格好で来ておられて圧倒されました。男性陣は私も含めて皆様仕事着に使うような普通のスーツで来ておられて結構気楽なもんでした。

 2次会後は、以前の耐震偽装のニュースとか完全無視でAPA系列のホテルに宿泊。こちらも初体験。シングル5500円(うち500円はチェックイン時にクオカードでもらえる)と安かったので期待はしていなかったのですが、きれいな上に設備が良くて感動的でした。宣伝ではありませんよ。11時チェックアウトなのもありがたいところでした。おかげで10時半まで熟睡していました(やばい、やばすぎる)。派手なおばちゃんもなかなかやりますねえ。でも、従業員の人にもできるだけ還元してあげてくださいね。

黒い結束

2007-03-24 13:57:21 | ねこの主張
 最近、抽象的なテーマについて大所高所からの議論をすることにはあまり気が向かないのですが、なにしろ気まぐれ人間ですから。

 人と人の結びつきっていうのは、友人関係、恋愛関係、師弟関係等々いろいろあるわけですが、そういった関係を成り立たせている根本的なものってなんだろう、と以前考えたことがありました。

 健全な人ならまず、同じ目標を共有するとか、同じものが好きとか、そういった類のものなのではないか、と思いそうです。私自身も6割方健全な人間なので、そういったものも確かに人間関係の基礎にあると感じています。ただ、そういうのっていかにも理想形だなあというか、イデアの世界でものを語っているなあというか、つまるところ何か現実的にしっくりこないなあ、という感触が拭えませんでした。

 人間関係を成り立たせるものというのは、上で挙げたようなポジティブなものよりも、もっとネガティブなもの、要するに、憎しみとかコンプレックスを共有するというようなどろどろしたものが大きな割合を占めているのではないか、と思います。卑近な例としては、居酒屋でおじさま達がホリエモンを貶して溜飲を下げあっているようなシーンがあります。いってみれば「共犯関係」です。

 そういったネガティブな結束が大きくなって共通の敵(仮想敵であることもありうる)を現実に叩き始めると、叩かれる方としては迷惑千万なのですが、現実の攻撃に及ばない限り、そういう「黒い結束」って結構甘美で人間的な感じがします。

 私自身も、かつてそういった人間関係(ネガティブな面だけで結びついた人間関係)を有していました。2人ともネガティブなものの核心については口に出さないけれど、お互いわかっている、という状態。ただ、「かつて」と書いたように、今はその関係は崩れてしまいました。強固な結束と甘美さの引き換えに、脆さも持ち合わせた関係なのかもしれません。

新記録達成

2007-03-23 19:21:05 | ねこの日常
 1ヶ月に2回も風邪をひくという偉業を成し遂げてしまった。ここしばらく風邪ひいたことなかったのに…。バカは風邪ひかないといいますが…。よーしパパ脱バカ宣言しちゃうぞー(古い)。

 ……等と暢気なことをいっている場合ではなく、一人暮らしを、しかも東京という場で再開するにあたって、健康管理はちゃんとできるようにしておかないといけない、とちょっと思った。

疲労により折れる

2007-03-20 23:20:06 | ねこの日常
 ノートパソコン故障中。故障といっても、画面とキーボードをつなぐ部分が、長年の開け閉めによる疲労により折れてしまったという外傷的なものなのだけれど。修理に出したら、20日程度かかるとの事。もうすぐ東京に行くのに、間に合わない。この書き込みは、非常勤の代替機から。

 結局、データのセーブはとらずに修理に出してしまった。間違ってハードディスクの内容が消去されないように祈るのみ。まあ、さすがに大丈夫だとは思うけれど。

 この前、ロースクール時代同じクラスだった方が慰問に来てくださった。彼は今修習中。司法試験に合格しても就職がなかなか決まらない人が多いらしい(彼はとりあえず大丈夫そう)。難儀な世の中。とんかつを一緒に食べたりした後まったりお茶を飲んだりして過ごした。

 そういえば、もうすぐいちご大福シーズンが終わってしまう。寂しい。

塾で勉強するということ

2007-03-06 17:56:08 | ねこの主張
 8ヶ月に亘った塾講師のバイトが終わりました。相手は中学生、でもかつての私と違って(?)なかなか素直な子ばかりで、幸運にも楽をさせてもらったなあと痛感しています。その塾を主宰しているおばさんも心の広い方で、塾講師初体験で未熟者な私に対しきつく文句を言うこともなく、のびのびと働かせてもらえました。

 お給料をもらうからにはしっかりやらないと、と思って事前の準備を万端にして教えてきたつもりなのですが、そうはいっても、以前家庭教師をちょっとやっただけの青二才には、「目からウロコ」みたいな授業をすることは無理でした。私が小中学校で教わった先生の教え方と比べてみて、その方たちより上手だとは言えそうもありません。

 今「目からウロコ」という言葉を使いましたが、かつて一度だけそのような授業を受けたことがあります。高校2年から3年にかけて、駿台で英語を勉強していたことがあり、そこの竹岡広信先生という方の授業がまさにそうでした。最近その先生は、「ドラゴン桜」の英語教師のモデルとして、時折テレビにも登場しています。1つの単語を教えるにしても語幹や接頭辞からネイティブが抱くイメージをそのまま生徒に伝えようとする姿勢は、当時の業界(?)では極めて稀な存在だったように思います。

 駿台の特定の講座を受講するには、半期ごと、あるいは夏期講習、冬期講習といった一定のタームごとにまとめてお金を支払うことが必要でした(たぶん今もそうでしょう)。ある時、1日あたりの受講料はいくらくらいだろう、と考えたことがあって、計算してみたら、だいたい3000円でした。その後、学部時代に法律関係の予備校に行っていた時も、1日あたりの受講料を計算すると、およそ3000円でした。

 3000円、という金額を高いと思うか、安いと思うかは、年齢や経済状態によって違ってくるのだとは思いますが、高校生だった私は、「この先生の講義ならば高くはない」と思いました。一方、大学生の頃に通った法律関係の予備校の方については「3000円はちょっと高いかも…」と思いました。

 教わる時間量を含めて考えると、塾なり予備校に払う額というのは、高校、大学に払う額と比べてかなり高額です。となると、塾や予備校では、高校や大学での教育と同レベルのものではいけないはずです。「目からウロコ」の講義をして当たり前、といっては言いすぎでしょうか。高校や大学が知識の伝授のみならず様々なものを生徒・学生に与えてくれることも考え合わせると、単純な比較はすべきでないのかもしれませんが、少なくとも、教育内容に関して塾や予備校がより高品質なものを提供することを求められるのは明らかなはずです。

 話を元に戻して……。今までの8ヶ月を振り返ってみて、一生懸命準備をして、一生懸命教えてきたけれど、果たして生徒が通う中学校の先生よりもわかりやすい指導ができていたかを考えると、正直自信がありません。まして、「目からウロコ」みたいな感動的な解説をした記憶なんてありません。バイトで教えている塾講師、家庭教師を十把一絡げにしてはいけないのかもしれませんが、私のような思いを抱いている人は多いのではないでしょうか。

 以上を乱暴に要約すると、「わざわざ高いお金を払って行くんだから、塾や予備校は素晴らしい授業を提供すべきだ。しかし『目からウロコ』の授業ができる塾や予備校は多くない。それゆえ、塾や予備校は割高だ。」ということです。

 まあ、少々自己弁護をしておくと、子どもを塾に行かせる親というのは「うちの子は家に居ても全然勉強しない。塾に行っていれば少なくともその時間はちゃんと勉強する。」という期待を持っていたりします。この期待に関してはほぼ100%応えることができたように思います(当たり前か)。

 ところで、先程3000円という額を出しましたが、これは、大学入試の参考書であれば2~3冊、一般的な法律書であれば1冊が買える金額です。塾で教えていた立場の人間が言うと怒られそうですが、少なくとも、自分でどんどん勉強を進めていける子であればわざわざ塾に行く必要はないんじゃないか、というのが正直なところです。

猫さんについての考察

2007-03-05 01:55:09 | ねこころころ
猫さんについてこれまでに気付いたこと。サンプルはうーちゃんのみ。

★あまりこっちに慣れていない野良猫でも、食事中は触ってもそれほど気にしないことが多い。もう、食事に夢中。聞いた話によると、犬は食事中にちゃちゃ入れると怒るらしい。

☆触りやすい場所……首筋>背中>頭>>前足>>しっぽ>>後足>おなか

★またたびをやると泥酔するというのは本当。粉状のものでも実を乾燥させたままのものでも。でも、酔いはそれほど長く続かない。食べ終わったら1分ももたないかも。酔いがさめると何事もなかったかのようにそそくさと行ってしまったりする。

☆冬は空気が乾燥しているからか、にくきうもかさかさしている。

★一般的に、気分がいいとゴロゴロ喉を鳴らすと言われているが、ゴロゴロというより、痰がつまってるの?というような音。

☆以前、家の中で何度か家具におしっこをかけたことがあった。ある時、おしっこをかけたことを発見すると、急いでうーちゃんの首根っこをつかんで連れ戻し、鼻をおしっこに近づけて、「こら!」と大声で言ってやった。そのせいかどうかわからないが、以降粗相をしなくなった。

★鳴き声は、「にゃー」と表記するより「なー」と表記する方が近い気がする。

美輪さん

2007-03-01 22:50:54 | ねこの日常
 昨日の夜、たまたま母親が「オーラの泉」を観ていたところに私が近づくと、美輪さんの声が聞こえてきた。私は美輪さんと一緒にいる和服のおっさんが嫌いなのでその番組は観ないことにしているのだけれど、自然に耳に入ってくるものは仕方がない。

 美輪さん曰く、幼い頃に身についたことと折り合いをつけていくのが人生だ、と。言い回しは全く違ったような気もするけれど、大意はこのようなものだった。

 ああ、全くもってその通りだなあ、と思った。私は彼のことをよく知らないので断定はできないが、彼は背負った「自分」を貫くことで折り合いをつけようとしたのだろう。どちらかというと私は「自分」を殺して折り合いをつけた方なような気がする。まあ美輪さん程の個性あふれる「自分」ではなかったけれど。

 せっかくだからもう少し美輪さんの話を聞こうかと思っていたら、件の和服が映ったので観るのをやめた。

朝起きた時に

2007-02-28 21:49:10 | ねこの日常
 昔は、というか昨年の秋までは、朝起きるのが苦痛で苦痛でたまらなかった。ああ、起きてしまったか、また1日生きなければならないんだなあ、とうんざりしていた。半ひきこもり状態だったので、別に家族以外の誰と接するわけでもないから嫌いな人と顔を合わせることもなく、その日が苦痛であるわけではないのだけれど、この先自分には苦痛いっぱいの人生しかないのだろう、としか思えなかった。

 まったくもって幸運、というか、人間万事塞翁が馬というか。

 4月から、やっと社会人になることになった。新卒ではないので、いろんなことを諦めていたんだけれど…。入りたい!と直感的に思える会社に採用してもらえた。新卒超売り手市場といわれる就職バブルのおこぼれをもらえたのかもしれない。

 そんなこともあって、大大大大大嫌いな都市に引っ越すことに。まあ、好きな人と結婚するためなら引越しも平気、みたいな気持ちで、それほど転居に躊躇はなかった。好きな人という比喩は決して誇張ではなく、少なくとも今のところは、会社が沈むようなときでも、一緒に心中したいと考えている。

 ここに至るまでには…

 昨年9月。もう司法試験はあきらめ、公務員になろうかと思案。公務員試験の勉強を始める。昔読んだ歴史の教科書を引っ張り出して読んだり、NHKの高校講座を見たり。自分程度の人間に公共のために奉仕するという仕事が務まるのか、という誠実(?)な疑問が湧くも、即刻封印。

 10月。某社の採用情報を発見。なぜか鳥肌が立った。公務員も魅力的だが、ここだけは絶対に受けておきたいと思った。でも、その時点では就職活動って一体何?という状況。自分は、普通に就職するのが嫌で自由業を目指したのだから、ゼロからのスタートというよりは、マイナスからのスタート。自分は何も知らない無知でだめな奴なんだ、という謙虚な姿勢で就職活動に臨まないといけないな、と思った。社会性の点でも、明らかにそこいらの学部3年より劣っているのだし。そんなこんなで、エントリーシートと格闘するのと平行して、ハローワークやら地方自治体の就職支援施設で模擬面接を受けた。ハローワーク1回、就職支援施設で3回くらい受けたっけか。

 11月。幸い書類は通過。そして筆記、数回の面接へと。筆記試験は、結構手ごたえがあった。面接は1回で終わるのかな、などと甘い考えでいたら、全く違った。この頃は、毎日ほんとに生きた心地がしなかった。いや、第1次面接の通過の知らせが来るまでは、まあなるようにしかならんさ、と多少気楽に考えていた部分もあった。でも、選考が進んでいくと、絶対に落ちたくない、という気持ちが強くなってくる。ところで、この頃youtubeの存在を知り、そこで「涼宮ハルヒの憂鬱」と出会う。アニメというものをほとんど観たことがなかった私には衝撃的だった。原作のライトノベルも買って読んでみた。そんな感じで、ハルヒで気を紛らわして精神の安定を保っていたのがこの頃。

 12月。内々定の知らせ。30分以上泣き続けただろうか。人生を振り返ってみても、これほど泣いたことはなかった。今でも、その時のことを思い出すだけで目頭が熱くなる。面接は自分では全くもってだめだったと思っていただけに、内々定までたどり着けたのが信じられなかった。真っ暗だったはずのこれからの自分の人生が、ぱっと明るくなった気がした。その後、健康診断があったが、さすがにこれは華麗に通過(正直、学生時代の怠惰な生活による身体機能の低下が心配ではあったけれど)。

 1月。こんな晴れやかな年明けって10年ぶりくらいかな、と思いつつ静かに新年を迎えた。でも安穏としている暇はなく、これまでお世話になった方々への報告行脚。大学院時代のクラスメート達が、新年会と兼ねた形で就職内定おめでとう会を開いてくださった。司法試験という世界から去る(逃げる?)人間にもそうやって暖かく接してもらえてうれしかった。

 2月。部屋決め&引越し(なお、荷物を搬入しただけで身体は3月末まで実家)。結構慌しく過ごした。そして、8ヶ月間にわたった学習塾でのバイトが終了。

 ……思い返すと、この5ヶ月は自分にとって激動の季節だった。4月からは、きっと精神をすり減らして、体力を消耗して…という生活が待っているのだろう。でも、第1志望の会社に入れたのだから(というか実質的にそこしか受けていないが)、少々のことは我慢できるかなと(少々楽観的に)考えている。ところで、内定の報告をした時、お世話になったある先生から、「○○さんはおとなしいから、他の人から『何を考えているかわからない』と思われないよう、言うべきことをはっきりと言うと良いですよ」というアドバイスをいただいた。きっとこれがこれからの自分の課題になるのかもしれない。

 爽快な目覚めっていうのを20代の半ばで初めて知った気がする。そんなこんなで、あと1ヶ月で上京。

長野県知事選挙

2006-08-07 21:38:45 | ねこの日常
「言っていることはもっともだと思うが、
 お前の態度が気に入らない」

      ─── 長野県民の多数派



こんな感じでしょうか。