とりあえず死ぬまでは生きてみる。

忌野清志郎が「幸せになりたいけどがんばりたくなぁ~い」と唄っているのを聴いて妙に共感した、猫と朝寝が大好きな人の日記。

母の日が近づくと

2005-04-26 00:49:10 | ねこの日常
 大学に入って以来、この時期になると母の日のプレゼントをネットで注文しています。毎年、花+お菓子のセットなわけですが。たまに実家に帰ると、「あまり食べると肥えるよ」と冗談交じりに言いまくっているにもかかわらず。

 ろくろく親孝行もしていないので、その日くらいはありがとうの気持ちを伝えたいな、と。こういう機会じゃないと、しかもメッセージカードを介してでないとなかなか言えないのがちょっともどかしいところもある。

 うちの母は、もともと身体が丈夫な方でもなく、あと数年で還暦というところまできて、しかも仲のいい友人を何年前だったか癌で亡くし、他の、これまた仲のいい友人が癌に罹っていていつもその人の心配をしているという状態。そういったことを考えると、今は当たり前のようにそこにいる人がいつまでも生きていてくれるわけじゃないんだなという実感が湧いてきて、焦りのようなものも感じてしまったり。

アンドロメディア

2005-04-14 00:54:08 | ねこの日常
 今となっては懐かしい話ですが、中学~高校の頃、SPEEDが好きでした。特に、島袋寛子。最近あまり見かけません。上原多香子はたまに見ますけど。

 SPEEDが主演した映画がありました。それが「アンドロメディア」というのですが。SPEEDファンだった人でも忘れてる人が多いのでは、というような結構マイナーなものなのですが、一応SPEED初主演(ちなみに最初で最後)、全国ロードショーということで当時は多少は話題になったものです。

 世間的にいうとおそらくB級アイドル映画の範疇に入れられると思うですが(失礼・・・)、竹中直人とか渡瀬恒彦とかキャストはそれなりに豪華でした。

 ストーリーは、舞(島袋)を交通事故で失ったプログラマーの父が、娘の身体のデータをスキャンして、それを基にコンピュータ上で人工知能としてよみがえらせる、というところから始まります。そこからがB級映画の本領発揮(再度失礼・・・)なのですが、例によって「悪の組織」が出てくるわけです。その「悪の組織」の、トップではないけれど結構な偉いさんを竹中直人がやっていて、人工知能のデータを奪おうとします。生前の舞と付き合っていたユウという男が、舞のデータを基に作られたAI(アイ)の入ったノートパソコンを持って逃げる、逃げる。

 あまりセットにお金をかけられなかったのか、どうしても安っぽさを拭いきれないものでしたが、「桜」と「死」が中心的なイメージとして描かれていて、それだけで当時は心鷲掴みでした(この前の日記「桜と死」で書いたこととも関連しますけど)。

 ちなみに、この映画の最初の方では上原多香子がセリフ棒読みだったりする。

心と頭のリハビリ

2005-04-09 03:25:35 | ねこの日常
 4月というのは緊張する季節だなあとしみじみ。

 入学時は周りはほぼ全て知らない人ばかりなのですごく緊張しますが、学年が上がるという時も、授業がよく知らない人と一緒になったりすることでちょっと緊張気味。授業自体基本的に少人数でこれから濃い(?)関係が築かれていくわけで。

 学部の4年間でそういう緊張の感覚はなかった(学部入学時を除く)ので、心がそういう刺激に弱くなってしまっていた気がする。

 どうでもいいことを、もう1つ。

 整理整頓が、苦手になっていっている気がする。部屋も散らかり気味なのですが、そういったことにとどまらず、書類の保管が適当になっている。さらに、頭の中で、知識の保管が雑になっている。やばい。法曹には難解な法解釈の能力というのもそれなりに必要とはされるんだと思いますが、膨大な情報を迅速に処理する能力がもっとも要求されるのではないかなと先生方を見ていて思います。

 学部に入ってからパソコンをやるようになったのが影響してるのかも。ちゃんとフォルダを作ってデータを分類するのは昔も今も変わらずやっているんですけども、なんていうか、そういう分類、整理整頓が、パソコン上だといとも簡単に、楽にできてしまう。それに、整理整頓を怠っていても、検索すれば探しているものをハードディスクの中から容易に見つけることもできたりする。それに加えて、学部の頃はたいして紙のデータを扱っていなかったこともあって、自分の中でのデータの保管とか整理をパソコンに依存していた割合が高くなってた。

 学部の4年間、目に見える大量の「物」を扱うことがほとんどなく、頭の中の情報の整理もパソコンまかせになっていっていることは事実。もしそれらによって情報の整理能力が落ちていっているとしたら・・・。

 なんだか、学部の4年間で失ったものというのはかなり大きいような気がする。リハビリが必要・・・。

歯医者に行きたくない

2005-04-07 02:44:30 | ねこの日常
 でも、近々行くかもしれない。

 明らかにここが虫歯になってるな、というのは鏡を2枚使っていろんな角度から見てみてもわからないのですけども、冷たいものを口に入れた時のしみる感じからすると、多分虫歯なんだろうと思う。知覚過敏とか、しみる原因は他にありうるかもしれないけど、子供の頃から虫歯が多い方だったから、まず虫歯を疑うのが自然。自分の場合。

 キシリトールやら歯間ブラシやら最近はいろいろ気を遣っているんですが、時すでに遅し。

 学部を卒業してはじめて気づきました。社会人は歯医者に行く時間がない、ということに。私の場合、ローで忙しいとはいえ時間をやりくりすれば歯医者に行く時間くらいは作れますが(というか一番勉強してるのが深夜なものですから)、勤め人だとそれが困難。日曜は休みのところが多いだろうし。

 虫歯が進行を始める前にちゃんと対策をしておかないといけないなとしみじみ感じております。唾液が虫歯から歯を守る働きをしているそうですから、とりあえず口の中を乾燥させないよう、寝ている間口を開けないよう念じて眠りにつくことにします。

これから1年間の無病息災を願って

2005-04-06 03:12:55 | ねこの日常
 ロースクール修了まであと1年。

 これまでの1年はつらかった・・・。疲れ自慢などしても仕方ないんですが、大手金融で働いている人並の疲労状態だったのでは、と思う。あと1年、身体がもつかどうかやや心配。2年目は多少なりとも楽になるといいのだけど。

 この1年の収穫はそれなり。法律の勉強は学部のころの2年分くらいを1年に濃縮した感じ。それに、知識詰め込みじゃなくてそれなりに自分の頭で考えられるようになった気がする。実務家レベルからみたらまだまだですけども。

 他に大きな収穫が1つ。結構濃い目の人間関係の中で、社会性がそれなりに身についてきたこと。学部のころなんか1日誰とも話さないなんてしょっちゅうでしたから。大変な環境の変化です。案外ちゃんと適応できるんだな、と感心。もし資産家のうちに生まれてたら一生ひきこもって生活してたかもしれませんけど・・・。

 なんとか社会の中で居場所を見つけたい。

 ところで、私自身は組織が嫌いだから自由業を目指すという考えできたのだけど、そういえばそこでいう「組織が嫌い」というところを詰めて考えてみたことがなかった。最近ふと考えてみたら、組織自体が嫌いというよりは、自分のペースでやれないような共同作業が極度に嫌いなのだということがわかりました。あと、自分は人と接するのが嫌いだと思っていたけれど、単に人の好き嫌いがはっきりしているだけなのでは、と思えてきた。

 こうやって自分を見つめられるようになったのも、ローでの共同生活(?)のおかげかもしれない。

桜と死

2005-04-05 03:35:27 | ねこの日常
 桜の季節。

 ~の季節、というのを意識することってあまりないんですけども、桜の季節というのは毎年妙に意識していたりします。別に桜に特別な思い出があるわけでもないのですが(高校の頃の校章が桜だったくらい)。桜には惹きつける何かがあるようです。

 かつて、桜の木の下には死体が埋まっている、と怖いことを言うおっさんとか、満月の頃に桜の木の下で死にたい、と歌った坊さんとかがいたのですが、何かしら死と結びつけた表現が多いのはなぜなんだろう。

 桜というと、「同期の桜」という軍歌が思い浮かびます。これなんか、まさに死と直接結びついていますね。

 基本的に軍歌は戦意を昂揚させるためのものですし、それゆえガツガツしたものが多くて苦手ですけども、「同期の桜」は胸に残るというか、つい聴き入ってしまいます。何番まであったか忘れましたが、曲の最後のほうは、別々に死んでも、靖国の桜の梢に一緒に咲いて会おう、という内容の歌詞だったと思います。興味のある人は「作詞」、「作曲」、「同期の桜」あたりのキーワードで検索してみてください。

 アメリカ人が桜を見ても、beautifulを超える何かを感じることはないのだろうなと思います。逆に日本人には理解できないアメリカ人の感性、美意識というのもあるでしょうね。

 桜の季節になると、自分は日本人なんだな、とふと感じるのが毎年の恒例になっています。ここ何年も、花見には行っていませんが。

 数週間前、ジャストシステムという一太郎で有名なソフト会社が新聞に一面広告を出していて、その広告は、親と子が一緒に写っている写真と「グローバリズムとやらが進もうと、日本語がある限り私達はつながっている」というような内容のコピー(正確には覚えていません)から成っているものでした。

 言語もそうだけど、感性や美意識も共同体を結びつける紐帯になるのだろうなと感じたりしているところです。共同体からはみ出がちな私が言うのも変な話ですが。

法曹についての誤解1

2005-04-04 03:39:52 | ねこの主張
 勢いあまってタイトルに「1」なんてつけてみましたが、ちゃんとシリーズになるのか予定は未定といったところです。

 どんな職業でも誤解や偏見というものとは無縁ではないと思うんですが、法曹とりわけ弁護士は比較的多くの誤解偏見にさらされているような気がします。大きい会社で法務関係の仕事をしている人だったら日常的に弁護士と接することがあるかもしれませんけど、そうでなければ弁護士なんて普段から関わるような人種ではありません。そのように弁護士という仕事の実像があまり知られていないのに、一方では弁護士が出てくるドラマや映画によって、結構リアルなイメージが持たれていたりする。そこらへんのギャップが、弁護士の仕事への誤解につながっているような気もします。

 弁護士というとなんか取るにたらないことを訴訟に持ち込んで金を取るというようなイメージが持たれることがあります。たぶんそれはアメリカの映画の影響なんでしょうが・・・。これに関して1つ。以前、小泉首相が靖国神社を参拝したことにつき、ある国民が「精神的苦痛を受けたとして」損害賠償を求めたことがありました。ニュースでアナウンサーがそんなことを言っていたら、

 何この原告。精神的苦痛?・・・ハァ?

 という反応が多そうです。首相の靖国参拝に反対だとしても、それによって精神的苦痛とは如何。そんなに金が欲しいのか、と侮蔑のまなざしさえ浴びせられそうな感じでもあります。原告も原告だけど、弁護士が金のためにけしかけたのでは、とも言われそうな・・・。

 この場合、原告は、首相の靖国参拝が憲法違反(政教分離原則違反)だと裁判所に認めてもらうことが目的だったのだと考えられます。首相の靖国参拝に直接の利害関係を持たない一国民が、靖国参拝が憲法違反であることを確認せよ、という訴えを提起することはできないことになっているので、損害賠償請求(それも目に見える形で原告に損害が発生したわけではないので、精神的苦痛を理由とする慰謝料請求という形式で)を間にはさんで訴えた、というわけです。その損害賠償請求の裁判の中で、憲法違反かどうかも判断されます。裁判所に対して求めることのできる判決の形式が限られているので、こういう違和感が生まれてしまうのでしょう。

 弁護士の卵にすらなっていない者があれこれ書くのも僭越ではありますが、私自身、今でも国相手の裁判のニュースで「精神的苦痛を受けたとして」を聞くとつっこみを入れたくなるくらい気になっていたので書いてみました。

赤ちゃんの名前とジェンダー

2005-04-01 03:23:52 | ねこの日常
 明治安田生命が毎年「名前ランキング」なるものを調査発表しているようです。どういうものかというと、過去1年間に生まれた赤ちゃんの名前の男女別のランキング。

 2004年のデータはというと・・・

 男:1位蓮、2位颯太、3位翔太・拓海、5位大翔、
   6位颯、7位翔・優斗・陸、10位翼

 女:1位さくら・美咲、3位凛、4位陽菜、5位七海・未来
   7位花音、8位葵、9位結衣、10位百花・ひなた

 男の子の1位、蓮というのは大杉蓮の蓮か?と思いましたが大杉蓮は正しくは大杉「漣」でした。一体どこから出てきたのやら。皆目見当もつきません。「日蓮」の蓮だったらびっくりですが。男の2位、何と読むのでしょうか。「さっそう」を変換して出しましたが、「さっそう」は「颯爽」。まさか「さつた」ではないだろうと思いつつ調べてみたら、颯は「そう」とも読むようです。新たにお父さんお母さんになられる方々の国語力には脱帽です。

 女の子の1位、さくらと美咲は、予想通りというか、ああなるほどな、という感じがしました。美咲は結構ロングヒット?100位までざっと見たところ、○子という名前は33位の莉子だけでした。私の同級生だと○子とか○○子という名前の人、半分くらいはいた気がしますが。びっくりびっくり。

 それにしても最近は難解な読みの名前が多いようで。まさか、どうだこれが読めるかー!?読めないだろー!みたいなノリで名前を付けるのではないでしょうが、私などは早々に白旗揚げて頭を下げてすみません読み方教えて下さいと降参しそうです。

 まあそんなことはどうでもよいのですが、こういう名前のランキングを見ていると、男らしさ女らしさをより強調する方向に向かってるなーという印象を受けました。男の子は大きく強くたくましく、女の子はおしとやかで優しく美しく、という感じに。明治安田のサイトには過去のデータも載ってるので、大正、昭和期との比較もできたりしてなかなか面白かったりします。

 時代の流れからいったら、ジェンダー自体は緩くなりつつあると思います。こういった名前の傾向については、人間、自由になると制約を求めたくなる、みたいな解釈ができるのかもしれません。

 ところで、私自身はジェンダーフリーの思想は特別嫌いではありませんけど、そういう思想を喧伝する女性達は、どうせジェンダーフリーを主張するなら、フェミっぽいことばっか言わないで、男性も社会から解放するぞーみたいな主張をすれば世の多くの男性から支持を得られるんじゃないかと思います。男性も「外へ出て働け」とか「家族を守れ」みたいな圧力を周りから受けて生きてるわけですから。


 明治安田生命 名前ランキング
 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/