1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

環境改善の方法と環境条件の保持 その9

2018-05-24 13:00:56 | 日記
(2) 化学的要因

4.有機溶剤中毒
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持っている有機化合物の総称であり、分類は下図になる。



さまざまな職場で塗装、洗浄、印刷等の作業に幅広く使用されている。
有機溶剤は常温では液体であるが、一般的には蒸発しやすく、蒸気となり作業者の呼吸器から吸収されてゆく。
また、脂を溶かす性質により皮膚からも吸収される溶剤もある。

有機溶剤の高濃度の蒸気を吸入すると、中枢神経が作用を受けて「急性中毒」を引き起こす。また、低濃度であっても長期吸引すると、
肝臓、造血器等に作用をし、最近の有機溶剤による急性中毒の発生事例を見ると、その大部分が「トルエン」、「キシレン」など第2種有機溶剤の取り扱いで、
通気の不十分な場所での塗装や洗浄等の業務に伴って発生している。
その原因は、局所排気装置等の不備、呼吸用保護具の不使用、作業主任者の不選任、作業者に対する教育の不足が指摘されている。
―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その8

2018-05-24 10:03:42 | 日記
(2) 化学的要因

3.粉じん障害
じん肺は、古くから知られている代表的な職業性の病気であるにも関わらず、
近年においてもじん肺およびじん肺合併症の業務上の病気の患者数は依然として多い状態である。
このような粉じんによる障害を防止する対策としては、
第1に、粉じん発散と拡散を低減させ、呼吸用保護具を使用することなどで粉じんへのばく露を低減させるための対策。
第2に、粉じん作業従事労働者に対する健康管理が重要である。これらの対策は、それぞれ「粉じん障害防止規則」と「じん肺法」に規定されている。
粉じんが発生する職場では、まず、発散を軽減し、作業者へばく露を低減することが必要となる。



―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その7

2018-05-23 12:59:25 | 日記
(2) 化学的要因

2.酸素欠乏症

酸素欠乏症(酸素濃度が18%未満の空気を吸入することにより生じる病状)、一酸化炭素中毒、有機溶剤中毒のように死亡災害に直結する急性疾病対策は、
職長にとって最優先課題なのである。
急性疾病対策の基本は、労働安全衛生法令に定める守るべきルールを確実に守らなければ防ぐことはできない。
下図に示している6項目について、作業時に必ず実施することが必要であり、特に作業主任者による酸素濃度の測定と換気が最も重要になる。
また、これらの6項目を実施するための仕組みを職場内に整備しておくことが必要となる。





特に酸素欠乏症では、下図に示す特殊な作業における防止対策が必要となる。




上の図以外にも酸素欠乏症等防止規則には多くの具体的な特殊作業が定められている。
また、密閉されたピットやマンホール内は、まず酸欠空気に満たされているものと考えて、内部に入るような場合は、
事前に測定と置換を必ず行い、見張りを立てて作業をする。
―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その6

2018-05-23 10:01:16 | 日記
(2) 化学的要因

1.硫化水素中毒
毎年、硫化水素中毒によって多くの方が亡くなっております。硫化水素は「酸素欠乏症等防止規則」という法令で規定されているほど、
危険性の高いものなのです。



同規則では、硫化水素濃度が10ppm(100万分の10)を超える場所での作業を酸素欠乏症等危険作業として、
作業主任者と選任して安全確保をすると同時に、作業者には特別教育を実施し、
作業に当たっては、作業環境測定、保護具の仕様、救助用の用具を配置等を定めている。
―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その5

2018-05-22 13:01:41 | 日記
(2) 化学的要因

現在、わが国の産業界で使用をされている化学物質は、主だったものだけでも約60,000の物質があるといわれており、さらに、
毎年新たに数百種類の化学物質が生み出されていると言われている。
最近は特に、使用量が少なくてすむ新規の化学物質の種類が増えている。

化学物質は有益な反面、危険性や有害性を持っているものも多く、その取扱いによっては作業者の健康に影響を及ぼすことがあるため、
適切な管理を行うことが必要である。

化学物質んほ有害性としては、生体に対して中毒、アレルギー、がん原性などがあり、まとめたものが下図である。



職場においては次のようなばく露の経路経路がある

・作業環境中のガス、蒸気、粉じんを吸収する経気道ばく露
・皮膚・眼に接触することにより吸収される経皮ばく露
・有害物に汚染されたものを食べるなどの経口ばく露

上記のばく露の経路を図にしたのが下図である。




―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――