2010 FIFA World Cup ラウンド16
日本 0-0 パラグアイ
(3 PK 5)
「残念。」
試合終了直後も、1日経った今も、
悔しさはない。ただ一言残念。
選手のプレー、監督の采配
悔いが残るような事は無かったと思う。
本田選手は「日本とパラグライの国民じゃなかったら観ない試合。」と言ったらしいが、
確かにその通り(笑)
ただ現時点で日本が世界で勝つにはこの戦術が最善だと思われるし、
代表で内容が問われるのはブラジル代表だけ。
代表戦は内容より結果でいいんじゃない。
この試合は負けないフットボールはキッチリできていた。
だから感想は悔しいではなく残念。
本気のスペインと戦う日本代表が観たかった。
ホントに残念…。
「憲剛起用に、”そうだ!”」
大会直前に4-1-4-1にシステム変更、
”迷走?”とメディアで言われていたはずが、
カメルーン戦勝利で、
”名将”になった岡田監督。
ただ、「NUMBER」やサッカー専門誌を愛読しているワタクシにとっては、
4-1-4-1に納得。
攻撃の枚数を1枚削って、
DFの前にアンカーを置くべきという記事を、
大会前に書いているライターさんが結構いて、
岡田監督が実際に変更したことにも納得。
「強い相手に守備の枚数を増やすのは当然だ。」
などと周りの方々に知ったかぶりをしていた。
もっともアンカーは稲本選手、1トップは岡崎選手で、
本田選手の1トップには少し驚かされたが。
そんな岡田監督の采配で、
一番興奮したのが、
この試合の中村憲剛選手の起用。
職場のサッカー好きの先輩が、
「中村憲剛使えよ」と大会前から、
ずっと言っていたので、
妙に興奮。
憲剛選手は周りとちょっと違うテンポで、
パラグライも戸惑ったのか見せ場十分。
これで憲剛選手を起点に点を取ったら、
岡田監督は正に神だった。
もっとも、
今朝その先輩に、
「憲剛出ましたね。」と言ったら、
「玉田じゃなくて森本だよな。」
と、ダメ出し。
確かに森本の強引な突破も見たかったかな…。
「PK戦はくじ引き」
PK戦はフットボールではない。
くじ引きみたいなもの。
どちらかが当たり、どちらかがハズレ。
そして、22人の選手の誰かがジョーカーを引く。
PK戦といえば、
PKを外した選手を思い出す。
1994W杯アメリカ大会のイタリア代表バッジョ選手と、
2000年シドニー五輪の中田英寿選手の二人。
ブラジルとの決勝でPKを外して、
1人茫然と立ち尽くすバッジョ選手の写真は印象的だった。
また、シドニーでアメリカとの準々決勝でPK外した瞬間、
両手で頭を抱え天を見上げた中田選手の表情も忘れられない。
そしてPK戦の記憶に
このパラグアイ戦も加わるだろう。
ただし、大きな違いがある。
外した選手を思い出すのではなく、
一緒に泣いていた松井選手や阿部選手。
笑顔で出場した選手を慰めていた稲本選手など、
代表選手全員の顔を思い出すPK戦になる。
ピッチ上でみんなで泣いた。
それをみて思い出したのが
4年前のドイツ大会。
ブラジルに負けてピッチ上で1人寂しく泣いていた中田選手。
早朝に悲しい気持ちになったのを思い出した。
この日はピッチでみんなが泣いていた。
テレビ画面でみて、こちらも泣けてきた。
ただし、悲しい気持ちではなく、
「日本はホントに気持ちを一つに闘ったんだな。」
と、なんか嬉しい気持ちになった。
そう、うれしくて泣けてきた。
負けたのに…。
「半歩前進」
2002年日韓大会はラウンド16で、
90分で0-1の敗戦。
今回は120分戦って0-0。
一歩とは言えないが、半歩は進めたでしょう。
さあ次の目標は、あと半歩進めて世界のベスト8。
その半歩がなかなか進めない半歩なのかもしれないが…。