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肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

06タバコと肝臓

2008年01月10日 | 日常生活について 肝臓に関連して
タバコというと体に悪いのは知ってるんだけどという方がたくさんいます。
でも、吸ってしまう、吸いたくなってしまう。
肝臓に対してタバコは何が悪いのか、発癌物質のせいで、肝癌ができやすくなる、毒物がたくさん混じっているので肝臓の無毒化の力を借りることになって肝臓に負担がかかる。ってな感じで、悪い話をしていけばきりがないのです。

食後の一服は、肝臓にいく門脈の血流を減らしてしまい、肝臓が本来果たすべき役割を果たしづらくすることも知られています。

しかし、体に悪いと言うことを国が知っていて、タバコをたくさん売ってきた事実は、国民の健康を犠牲にして国の収入として考えてきたことといっても過言ではないので、そのために医療費が上がっていると言うことを無視して医療費を削減していく。なんとも、本末転倒です。

タバコを吸うという行為は依存症の一つで、自分の力だけで辞めると言うことはとても難しい。できる人はいますが、普通はそうそう簡単に辞められない。
少なくても、子供たちがタバコを吸いたくなくなるように教育だけはしていって欲しい。
吸い始めたら、国が責任を持って対応して欲しい、そう思う今日この頃です。

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