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肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

テラビック少量からの導入でウイスルが消失した慢性肝炎(C型)の患者さん 1b 高ウイルス量

2013年05月07日 | インターフェロンの少量長期や高齢者治療
 
67才女性 1b 6.9LogIU/ml 慢性肝炎(C型)後期
2006年11月保健所の肝炎ウイルス検査にてC型肝炎を指摘
2006年12月近医受診し2007年48週間ペグイントロン+レベトールするも無効
その後の肝生検でCH(F3/A2)であったことから、医療講演を聞き
2009年 4月当院初診 
      5月PSE施行後ペガシス90コペガス400開始
      7月甲状腺機能亢進にてメルカゾール使用
10月18週でウイルス3台となりコペガス600に増量
11月陰性化にて72週治療とした。
2010年 10月終了 その後再燃
2012年 5月副作用が出ない量を追求すべく
テラビック2250mgのところ500mgとして
ペグイントロン80を60として、レベトールを600mgを200として開始
1週目で陰性化、3週目に副作用大丈夫そうとのことで
テラビックを1000mgにし12週でテラビック終了、
その後疲れとれなくなり眼瞼浮腫が出現8月末17週でペグレベも終了した。
クレアチニンや尿酸値には変動はなかった。
辛くなったら終了の予定であったので本人も納得。その後SVRとなった。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (トマトっと)
2013-05-08 22:25:23
先生、こんにちは!
先生のように、患者さんの状態に適したテーラーメイド治療を行って下さる先生がいらっしゃること、本当にありがたいです。
いつもありがとうございます。
ブログで6/8の東京講演会のご案内をさせていただきました。お昼は各自持参でしたよね。
楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
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よろしくおねがいしますー (Kawanishi)
2013-05-08 22:41:46
トマトっとさん こんにちは
患者さんの治療の経過と副作用の程度で少しでも楽にできることが確実にわかるともっといいと思いながら、試行錯誤でがんばっていますー。より確実にわかるように見極められるようになって行けたらと思います。

ブログでの紹介ありがとうございますー。また、みんなで集まれるのを楽しみにしていますー。
あ、お昼は各自持参でおねがいしますー。限られた時間ですが、みんなの笑顔にまたお会いできますようにー。
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耐性の出現は (sin)
2013-05-09 10:56:35
いつも情報をありがとうございます。テラビックで耐性ウイルスが出現すると、今後出てくる経口薬での治療にも影響するのではと心配しますが、いかがなのでしょうか。
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そうなんです (Kawanishi)
2013-05-09 14:41:52
sinさん こんにちは
耐性ウイルスの話は、ウイルス治療では毎回出てくるので、でないように治療できれば一番と思って期間や量を調整しているという感じです。ほぼ100%効くだろうと思う人を中心にするという先生もいますし、ただこの間の治療の進歩から行くと耐性ウイルスを気にしなくてもなおってしまう薬が次々と開発される可能性の方が高いような気もします。どちらにしても、対策が出てくれる見通しがある中でやりたいところです。
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