笑顔でいたいから~母のつぶやき~

いつも笑顔でいたいから~元気でわんぱくで、でも少々問題ありの子供たち。自分自身も子供たちもみんな笑顔でいたいから~

「今まで、よく頑張ったね」

2005年03月23日 | 発達障害
もんすけがまだ小さかった頃、私も主人も怒ってばかりいた。
本当にしつけのなっていない、いたずら坊主としか見えなかった。

いくら注意しても叱っても、いっこうに行動が良くならない。
怒られても、いつもいたずらっぽく笑って逃げていた。

この子は怒られても平気な子なんだ。
もう少し、厳しくしないといけない。

私たちはそう思った。

それは大きな間違いだった。

怒られてばかりいたもんすけの心は、
冷たく凍りついてしまっていた。

もんすけはおそらく、何を言われているのか分からなかった。
ただ、ただ、笑っているしかなかったのに違いない。
そして、
「お父さんもお母さんも僕のことがきらいなんだ。」
そう思っていたのだろう。

どうして、この子はこうなのか。きっと私に問題があるに違いない。
私の接し方が悪かったのだろうか。。。。。

小さいうちは、言葉が通じないから、
本人もイライラしているのだろうと思った。
そのうち、話ができるようになれば・・・・・

私の期待はもろくも 崩れた。
いくつになっても、会話が成り立たない。
二人目だから、言葉は早いだろうと思っていた。でも違った。

二歳の検診の時に、保健婦さんに相談をした。
かろうじて、癇癪をおこさずにすんだが、
もんすけはまともに検診も受けられなかった。

私は必死で訴えた。年輩の女性だった。
でも、彼女は、自分の子育ての話を延々と語り
もんすけのような子は昔はたくさんいたのだから!!と明るく言った。

三歳児検診。私1人で連れて行くのは、無理。
いつも何かあると、主人に休みをとってもらい、一緒に行った。

私は保健婦さんはあてにしていなかった。
何がなんでも、今日は心理士の先生に見てもらう!

もんすけは癇癪を起こして、車から降りる事ができずに、
泣き叫んで暴れていた。

若い保健婦さんが、泣き声を聞いて飛んできてくれた。
私が「心理士の先生に相談したいのです」というと
すぐに先生を呼んで来てくれた。ありがたかった。

先生は車に乗り込むと、泣き叫んで暴れているもんすけに話しかけた。

うそみたいに、す~~っともんすけの癇癪がおさまった。
主人も私も、本当に驚きだった。
そして、先生は私に言った。

「今まで、よく頑張ったね。」

私は涙がでるのを必死でこらえた。
言葉にならなかった。