百☆合

百合いろいろ。

「ガールズ・ブルー」 あさのあつこ 文春文庫

2007-03-08 19:09:46 | 百合(?)
腐女子を釣りまくっている、あさのあつこ氏の本。
(http://depart.livedoor.com/trackback/3032871)
ネタバレありで解説。

なんという表紙(制服姿の女の子が二人)
表紙を見ただけでワクワクしてしまった。
この本は間違いなく、百合。

というわけで、思わず手に取ってしまった。
帯を読む。

理穂と美咲の関係を「親友」とか呼んだりしたら、ふたりにしかられてしまうだろう。
とすると、おそらく、「共犯者」なのかもしれない。世界で最高の共犯者。恋人や親友より得がたいもの。それは共犯者なのではないか。
そしてこの作品は、犯罪小説なのだ。
そしてこの作品は、世界に対してふたりが挑む、ささやかな冒険の物語なのだと思う。
 金原瑞人(解説より)


…購入決定。(アホ)

○感想
バッテリーやMANZAIのような、
あざといくらいの百合描写を期待して買ったけど、
ハズレだった。
帯を見ると聖栞っぽいけど、そんなことはない。

最初の数ページで美咲は彼氏持ちということが判明。
読む気が失せる。
さらに数ページ読む。
今風な女子高生の会話に頭痛を覚える。

…無理。

流し読みした。(*´∀`*)
gdgdな話であった。百合は皆無。高い買い物をしたなぁ。

解説を読んで知ったけど、「ありふれた風景画」という本は
百合メインらしい。
「おたがいに惹かれ合うふたりの女子高生の物語」で、
「鮮やかな恋愛小説」だそうな。

そ、そんな餌で釣られ……買います。( ´∀`)b

○百合萌えポイント
腐っても鯛。「さすがは、あさのあつこ」というべきか、
一応、百合っぽいシーンは入っていた。綺麗。

あたしは、ベッドに座り、美咲の額にもう一度手をやった。
「おやすみのキスしてあげようか」
「ごめんだね。悪夢にうなされるよ」
微熱のある美咲の目がうるむ。あたしは、身をかがめ陶器のようになめらかな額に、キスをした。
「帰るよ、おやすみ」
枕元の灯りを消す。病室の薄闇の中で、美咲の白い手がひらりと振られた。
(165ページ)


美咲の手があたしの額をなでる。
「まだ微熱、あるね」
美咲の手は冷たく、心地よかった。
「もう少しぐっすり寝たら治るよ。明日は、髪ぐらいちゃんとしとくんだよ」
美咲が笑う。花びらが開いていく。極上の笑顔だ。こいつは、どうしてこんなに美しく微笑むことができるのだろう。
「ぐっすり、おやすみ」
美咲の唇が、あたしの額に触れる。それも、ひやりと冷たかった。
(222ページ)

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