近藤誠著 2013.4
今話題の「がんになったら手術しない!」という先生の本を読んでみました。
本に書いてあるとおりにするのではなく、自分はどうしたいたかを今から考えておいて
自分はどうしたいかをきちんと医者に伝えることができる、ことが大切だと思います。
*偽りだらけの余命宣告
・手術で切除しても放射線で治療しても生存率は変わらない→
放射線は手術よりはるかにダメージが少なく、治療後は、今までどうりに活躍できます。
・食道がん、胃がん、肝臓がん、乳がんのような固形がんのすべての抗がん剤は
おすすめできません。延命につながるという実証がないのに毒性が強く、副作用に苦しむ
ことになるからです。
・固形がんで転移があったら、完治する見込みはほぼゼロです。
*余命とは何か
・がんの生存率が伸びたのは、抗がん剤のおかげではなく検査技術がすすんで
がんが早く見つけられるようになったからです。
・がんが転移していることが分かったら、余命を計算するよりも「治癒を期待することが
難しくなった」ことを受け入れ、これから自分はどうするのかを具体的に決めていくことを
おすすめします。
*がんとはなにか?
・がんはすべて最初の一個のがん幹細胞の性質を受けついている。そして、幹細胞が「転移する能力」
を備えているものだけが、本物のがんです。
・がんは他の臓器に転移すると、大腸がんの間転移のごく一部のような例外を除いて治る事はありません。
・本物のがんは、すぐに転移を始めますから、運命はがん幹細胞で決まります。
・がん治療を始める前に「手術は人工的な大ケガ。体力が落ちて感染症にかかったり、一生の後遺症を
抱えて死ぬことも珍しくない」ということを頭に刻んでください。
・がん病巣には、直径1ミリ段階で約100万個のがん細胞があります。本物のがんはすでに、血液にのって
転移をしています。0.1ミリでも転移するほどがん細胞は強力です。なので、免疫力を高めてもがんは防げません。
☆固形がんの最善の治療法は「無治療」治療は、がんによる苦しみが出てきたときだけ、
QOLを維持するためにやれば十分です。
・本物のがんは初期に転移するので、手術も抗がん剤も間に合いません。一方早期がんの大部分を占める
「無症状のがん」は、ほぼ命を奪わない「がんもどき」です。
・最新鋭機を使えばがんはいくらでも見つかりますが、大部分は「がんもどき」で、
「がんもどき」が転移することはありません。
*限られた余命をどう生きるか
・がんには老化現象という側面があるし、日本人の3人に1人はがんで亡くなっている。
・がんがわかるのは病院で調べないで「ものが食べられない」などの症状が出て調べたら
がんがみつかってありこち転移していた、というような末期段階でしょう。
食事排泄呼吸だけは、損なわれないようにして痛みは鎮痛剤やモルヒネでコントロールする。
できる限り今までと同じ生活を続けたい。理想としては自宅で身内に看取ってもらうのが
一番幸せだと思います。
☆がんの治療法は自分で決めよう!治療法の決め方(著者ならばこうすると・・・)
①がん細胞は、自分の体の一部。だから敵対視しないで、共生する道を考えてみよう。
②がんの成長は、世間で思われているほど速くない。早期がんも進行がんも、今の大きさになるまでには、
5年、10年、時には30年もかかっている。だから「治るか治らないか」の運命は、診断の前にはほとんど
決まっているはずだ。
③その運命が、診断後1ヶ月や2ヶ月のうちに変わるとは考えにくい。だから、あせらず腰を据えて、
治療を受けることが損か得かは、受け取るとしたらどの治療法にするか、じっくり見極めてみよう。
④がんで死ぬのは自然なことだけれども、治療で死ぬのは不自然死で、不条理だ。それに副作用や
後遺症のない治療法はないから、治療のデメリットのほうもよく考えよう。
⑤治療法が苦しくても、治療後に楽になることが確実なら、治療期間中と直後の時期は我慢しよう。
⑥逆に治療前より日常生活が苦しくなり、それが一生続くなら、本当の意味で治療ではない。手術で
胃や食道などの臓器を摘出したら、わずかな例外を除いて、普通手術前より苦しくなり、不便が
一生続く。従って摘出手術の多くは、治療として失格。
また、副作用が強い抗がん剤治療も、ずっと続けなければならないようなら失格。
⑦本物のがんはほぼ、治療ではなく延命が目標になる。しかし人それぞれの本来の寿命がわからないから
治療によって延命したのかどうか、本と脳ところはわからない。あるかないかわからないのに
「延命をもたらす:という治療法に賭けると、人生がめちゃくちゃになる恐れもある。
⑧だから発想をてんかんして「日々の生活能力が保たれ、これからの日常生活をよりラクにすごすことが
できる治療」を選ぶ。それは結果的に延命の可能性につながるだろう。
⑨たとえば手術と、臓器を残せる放射線地用がある場合は、放射線治療を選ぶ。がん切除手術はほとんど
役に立たずm手術以外の治療法で十分という例が少なくない。たとえば、子宮頸がん、食道がん、
膀胱がん、前立腺がんの進行がん、前立腺がんなどは放射線治療をやってみて、手術を考えるのは、
その結果を見てからで十分だと思う。
手術をするにしても、臓器の全部をとるのではなくて縮小手術でよい場合がある。たとえば、
乳房温存療法など。
日本では、がんの転移や再発予防と称してリンパ節かくせいを非常に広範囲に行うが、世界的には
その意味が認められていない。切除するにしても、もっとずっと狭い範囲でよく、リンパ節のかくせいも
必要ないことが多いから慎重に。
⑩医者に「この手術には1%のかのうせいがある」といわれたら。100%助からないと考える。
まれに生きる人がいても、それは手術したからではなく、何もしなくても同じだった。
1%といわれた場合、手術で助かったり、いい結果が出る可能性はゼロ。
⑪巨大図書館、書籍、雑誌、新聞、ネットなど、あらゆる情報源にあたり、治療成績や生存率のデータも
調べて、判断の材料をできるだけ豊富にしよう。
・がんで死ぬのはほぼ、転移する「本物のがん」に侵されたとき。
転移のないがんは、両性の「がんもどき」。大きくなっても死ぬ心配はほとんどありません。
*余命を縮める抗がん剤の正体
・問題は、日本では医者も患者も治療だと思って、抗がん剤を使っていることです。
・抗がん剤は、猛毒です。そして、抗がん剤で治る成人のがんは、急性白血病、悪性リンパ腫
睾丸のがん、子宮じゅうもうがんの4つ・・・・全体の1割程度だということです。
・それ以外の9割のがんは、胃、肺、乳がんなどの塊を作る「固形がん」に対しては抗がん剤は
延命に役立つことを証明している臨床データがありません。
・抗がん剤は儲かる。医学は化学なのに、治療法を決める同期のかなりの部分が「儲け」になる。
*予防医学が余命を削る!
・いくら早期発見して治療をしても、日本人のがん死は減らない。ここから、がんには
「早期発見できる大きさになる前に転移する本物のがん」と「転移する能力のないがんもどき」
があることがわかります。
☆どちらにしても治療は、痛みなどが出てからで十分。
・体は自分のものです。検査などの数値に惑わされないで、体の声を聞いてください。
・がん検診が盛んな日本・・・何百人が検診を受けているのに、死亡数は欧米に比べて
激減していなければならないのに、激増しています。
今話題の「がんになったら手術しない!」という先生の本を読んでみました。
本に書いてあるとおりにするのではなく、自分はどうしたいたかを今から考えておいて
自分はどうしたいかをきちんと医者に伝えることができる、ことが大切だと思います。
*偽りだらけの余命宣告
・手術で切除しても放射線で治療しても生存率は変わらない→
放射線は手術よりはるかにダメージが少なく、治療後は、今までどうりに活躍できます。
・食道がん、胃がん、肝臓がん、乳がんのような固形がんのすべての抗がん剤は
おすすめできません。延命につながるという実証がないのに毒性が強く、副作用に苦しむ
ことになるからです。
・固形がんで転移があったら、完治する見込みはほぼゼロです。
*余命とは何か
・がんの生存率が伸びたのは、抗がん剤のおかげではなく検査技術がすすんで
がんが早く見つけられるようになったからです。
・がんが転移していることが分かったら、余命を計算するよりも「治癒を期待することが
難しくなった」ことを受け入れ、これから自分はどうするのかを具体的に決めていくことを
おすすめします。
*がんとはなにか?
・がんはすべて最初の一個のがん幹細胞の性質を受けついている。そして、幹細胞が「転移する能力」
を備えているものだけが、本物のがんです。
・がんは他の臓器に転移すると、大腸がんの間転移のごく一部のような例外を除いて治る事はありません。
・本物のがんは、すぐに転移を始めますから、運命はがん幹細胞で決まります。
・がん治療を始める前に「手術は人工的な大ケガ。体力が落ちて感染症にかかったり、一生の後遺症を
抱えて死ぬことも珍しくない」ということを頭に刻んでください。
・がん病巣には、直径1ミリ段階で約100万個のがん細胞があります。本物のがんはすでに、血液にのって
転移をしています。0.1ミリでも転移するほどがん細胞は強力です。なので、免疫力を高めてもがんは防げません。
☆固形がんの最善の治療法は「無治療」治療は、がんによる苦しみが出てきたときだけ、
QOLを維持するためにやれば十分です。
・本物のがんは初期に転移するので、手術も抗がん剤も間に合いません。一方早期がんの大部分を占める
「無症状のがん」は、ほぼ命を奪わない「がんもどき」です。
・最新鋭機を使えばがんはいくらでも見つかりますが、大部分は「がんもどき」で、
「がんもどき」が転移することはありません。
*限られた余命をどう生きるか
・がんには老化現象という側面があるし、日本人の3人に1人はがんで亡くなっている。
・がんがわかるのは病院で調べないで「ものが食べられない」などの症状が出て調べたら
がんがみつかってありこち転移していた、というような末期段階でしょう。
食事排泄呼吸だけは、損なわれないようにして痛みは鎮痛剤やモルヒネでコントロールする。
できる限り今までと同じ生活を続けたい。理想としては自宅で身内に看取ってもらうのが
一番幸せだと思います。
☆がんの治療法は自分で決めよう!治療法の決め方(著者ならばこうすると・・・)
①がん細胞は、自分の体の一部。だから敵対視しないで、共生する道を考えてみよう。
②がんの成長は、世間で思われているほど速くない。早期がんも進行がんも、今の大きさになるまでには、
5年、10年、時には30年もかかっている。だから「治るか治らないか」の運命は、診断の前にはほとんど
決まっているはずだ。
③その運命が、診断後1ヶ月や2ヶ月のうちに変わるとは考えにくい。だから、あせらず腰を据えて、
治療を受けることが損か得かは、受け取るとしたらどの治療法にするか、じっくり見極めてみよう。
④がんで死ぬのは自然なことだけれども、治療で死ぬのは不自然死で、不条理だ。それに副作用や
後遺症のない治療法はないから、治療のデメリットのほうもよく考えよう。
⑤治療法が苦しくても、治療後に楽になることが確実なら、治療期間中と直後の時期は我慢しよう。
⑥逆に治療前より日常生活が苦しくなり、それが一生続くなら、本当の意味で治療ではない。手術で
胃や食道などの臓器を摘出したら、わずかな例外を除いて、普通手術前より苦しくなり、不便が
一生続く。従って摘出手術の多くは、治療として失格。
また、副作用が強い抗がん剤治療も、ずっと続けなければならないようなら失格。
⑦本物のがんはほぼ、治療ではなく延命が目標になる。しかし人それぞれの本来の寿命がわからないから
治療によって延命したのかどうか、本と脳ところはわからない。あるかないかわからないのに
「延命をもたらす:という治療法に賭けると、人生がめちゃくちゃになる恐れもある。
⑧だから発想をてんかんして「日々の生活能力が保たれ、これからの日常生活をよりラクにすごすことが
できる治療」を選ぶ。それは結果的に延命の可能性につながるだろう。
⑨たとえば手術と、臓器を残せる放射線地用がある場合は、放射線治療を選ぶ。がん切除手術はほとんど
役に立たずm手術以外の治療法で十分という例が少なくない。たとえば、子宮頸がん、食道がん、
膀胱がん、前立腺がんの進行がん、前立腺がんなどは放射線治療をやってみて、手術を考えるのは、
その結果を見てからで十分だと思う。
手術をするにしても、臓器の全部をとるのではなくて縮小手術でよい場合がある。たとえば、
乳房温存療法など。
日本では、がんの転移や再発予防と称してリンパ節かくせいを非常に広範囲に行うが、世界的には
その意味が認められていない。切除するにしても、もっとずっと狭い範囲でよく、リンパ節のかくせいも
必要ないことが多いから慎重に。
⑩医者に「この手術には1%のかのうせいがある」といわれたら。100%助からないと考える。
まれに生きる人がいても、それは手術したからではなく、何もしなくても同じだった。
1%といわれた場合、手術で助かったり、いい結果が出る可能性はゼロ。
⑪巨大図書館、書籍、雑誌、新聞、ネットなど、あらゆる情報源にあたり、治療成績や生存率のデータも
調べて、判断の材料をできるだけ豊富にしよう。
・がんで死ぬのはほぼ、転移する「本物のがん」に侵されたとき。
転移のないがんは、両性の「がんもどき」。大きくなっても死ぬ心配はほとんどありません。
*余命を縮める抗がん剤の正体
・問題は、日本では医者も患者も治療だと思って、抗がん剤を使っていることです。
・抗がん剤は、猛毒です。そして、抗がん剤で治る成人のがんは、急性白血病、悪性リンパ腫
睾丸のがん、子宮じゅうもうがんの4つ・・・・全体の1割程度だということです。
・それ以外の9割のがんは、胃、肺、乳がんなどの塊を作る「固形がん」に対しては抗がん剤は
延命に役立つことを証明している臨床データがありません。
・抗がん剤は儲かる。医学は化学なのに、治療法を決める同期のかなりの部分が「儲け」になる。
*予防医学が余命を削る!
・いくら早期発見して治療をしても、日本人のがん死は減らない。ここから、がんには
「早期発見できる大きさになる前に転移する本物のがん」と「転移する能力のないがんもどき」
があることがわかります。
☆どちらにしても治療は、痛みなどが出てからで十分。
・体は自分のものです。検査などの数値に惑わされないで、体の声を聞いてください。
・がん検診が盛んな日本・・・何百人が検診を受けているのに、死亡数は欧米に比べて
激減していなければならないのに、激増しています。