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【明神・レア】八角柱鳥居(仮)@大酒神社(京都市右京区太秦蜂岡町)

2013-06-04 | 鳥居見聞録
明神でありながらレアな一基“八角柱鳥居(仮)”の紹介
八角柱の鳥居なら前述“内宮源鳥居”の項で猿田彦神社の鳥居が八角柱だった。
しかし今回紹介する鳥居は明神鳥居なのである。
柱が八角形の鳥居はもともと外宮鳥居にあったと聞く(今はもう存在しないようだ)
カテゴリでは、神明系に属するため今回紹介する鳥居は、敢えて別の型として区分した。

大酒神社(大辟(おおさけ)神社)@京都市右京区 八角柱鳥居(仮)(撮影:2003-02)
祭祀:秦始皇帝、弓月王(ゆづきのきみ)、秦酒公(はたのさけのきみ)、呉織女、漢織女なる他国の神々を祀る奇異な一社
また、ここで執り行われている京都三大奇祭のひとつ 謎の摩多羅神が主人公の「牛祭」一度この目で見てみたい祭りだ。

見事に柱が八角形 (撮影:2003-02)
建て直される以前は、朱塗りの八角形の柱だったそうだ。
もう一基 柱が八角形の鳥居と言えば…。
ここの鳥居を忘れてはならない。

木嶋神社 (このしまじんじゃ) 通称:蚕ノ社(かいこのやしろ)@京都市右京区太秦森ヶ東町 三柱鳥居(みはしらとりい)(撮影:2003-02)
明神でありながら三本の柱が組み合わさったその奇異な容姿を併せ持つ特徴的な鳥居
ここの柱も八角形 共通として言えることは、ここも大酒神社のある場所周辺もかつて渡来人秦氏達が移住してきた本拠地であった事に留意したいところ。
三柱鳥居については、自分が鳥居に興味を抱くようになったきっかけの鳥居でも有り興味は尽きないのではあるが最近になって追加情報もあり改めて記事がまとまり次第ここで報告させて戴くつもりである。

さて…。鳥居の柱になぜ「八角形」を用いたのか?
この答えに関しては、根岸もいろいろ考察しているようだがハッキリとした結論は出ていないようだ。
取り敢えず根岸が推測していた説としては
(1)柱を正確な円柱に仕立てる際、まず八角形に加工したあと角を斫(はつ)り円柱に仕上げるそうだがその作業を端折ったと言う説
参考:(ここに、鳥居の加工風景を取材した興味深い記事があった。)
かつて外宮鳥居の柱に八角形が見られたのも内宮との規式を別にするため、わざと八角柱のままとしたのでは無いかと根岸は考察している。
(2)外宮御垣内の中重鳥居(ここの図版参照)には六十四の榊を付けるそうで、六十四と言う数字は八の二乗すなわち左右の柱八八で、表現していると言う説(ちなみに外宮の摂社十六で八の倍数にもなっている。)
(3)外宮神道の易学 八卦からとの説 八角は円に最も接近したもの

私的には(2)~(3)は、コジツケ気味で真実は(1)にありそうだ。

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